うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ツベルクリンムーチョ/追憶のコヨーテ 森博嗣 著

毎年12月に発売されるエッセイをその月に買って読んでいて、パンデミック初年の2020年の「ツベルクリンムーチョ」は、なぜか読んだことも忘れていました。ハイライト(Kindleの付箋のような機能)の箇所をいま読んでも、なぜそこにハイライトをしたのかピン…

インドラの網  宮沢賢治 著

先日読んだ『インドラネット』にインドラの網の話が出てきて、また宮沢賢治を読みました。数週間前に『ビジテリアン大祭』を読んだばかりだったので、宮沢賢治に追いかけられている気分。 ちょっと読み慣れないような幻想的なお話でしたが、ガンダーラ美術、…

コモンマロウとサンセベリアが止まらない

4月の終わり頃から、コモンマロウという、紫の花を咲かせる別名ウスベニアオイが咲くようになりました。昨年の5月に友人からもらった種を夏に蒔いたら、今年の3月からメキメキ伸びて、いまは毎朝若葉を収穫して食べています。 直径15センチくらいの小さな植…

インドラネット 桐野夏生 著

黒いわたしと白いわたしが同時に感想を叫びたがっている。さて、どっちに先にマイクを渡そうか。そうですね、ここは・・・ヨガをやっている人ってポジティブですよね! という人向けに、まずは白組代表のうちこさん、いかがですか。この本を読んだ感想を教え…

尾崎士郎記念館(東京都大田区)

尾崎士郎記念館へ行ってきました。蘇峰公園から徒歩1分のところにあります。たまたま内部を公開している日だったので、中へ入ることができました。 落ち着く室内 昭和29年から39年まで住まわれていた旧居を復元したそうです。ここは再婚した奥様との邸宅。…

蘇峰公園と徳富蘇峰旧居、山王草堂記念館(東京都大田区)

JR大井町、JR西大井、都営浅草線・馬込駅の中間くらいの場所にある蘇峰公園へ出かけてきました。先日行った小泉八雲熊本旧居に熊本の偉人人脈マップのようなものがあり、その真ん中にドーンと徳富ブラザーズが。熊本の徳富記念館はまだ復旧作業中で来年再オ…

ヨガの練習中の「無理をしない」の基準

よくヨガの練習の前にインストラクターや講師のかたが「無理をしないで」と言いますね。これについて、わたしはいくつかの基準を持っています。細かく書くとポーズや関節の位置ごとにあるのですが、 全てに共通する要素としては 立位で呼吸を1秒以上とめて…

乱にいて美を忘れず―ワコール創業奮戦記 塚本幸一 著

昨年にリクルートの江副社長の本を読み、そのあと何冊か続けてセゾングループの堤社長の本を読み、そのあと京セラ・稲盛和夫さんの本を読み、稲盛さんの「生き方」という本にこの方のお名前が出てきて読みました。 これまでに読んだ社長さんたちの本と比べて…

夏目漱石 大江旧居 第3番目の家(熊本市)

熊本市で3つの文豪邸を巡ってきました。ひとつめは夏目漱石の旧居(第5番めの家)、二つめは小泉八雲邸、そしてそのあとにまた夏目漱石の第3番目の家へ行きました。 小泉八雲邸の近くから路面電車に15分くらい乗って、そこから歩いて行きました。 路面電…

小泉八雲 熊本旧居(熊本市)

夏目漱石の旧居(第5番目の家)からここまで歩いてきました。熊本城の外周を歩いて市街地のほうへ下り、鶴屋百貨店の裏へ行ったら、いきなりありました。こんな都会に! と思うような、驚くような場所にあります。 ここです。 とても落ち着くすてきな邸宅で…

夏目漱石 内坪井旧居 第5番目の家(熊本市)

熊本市の市街地を歩いてきました。目的は夏目漱石グルジの旧居探訪。熊本市内で6回転居していて、ここは5番目の家です。 行ってみたら閉館中で、まだ地震の後の復旧作業をされているそう。外側からかぶりつきで見ていたら通りすがりの近所のかたが声をかけ…

戦うことを是とする様式美の刷り込みが自分のなかにあった(島崎藤村「破戒」読書会での会話から)

先日、島崎藤村の『破戒』を題材に、ヨガの練習で知り合った方々と読書会を行いました。今回は課題図書選定の理由を当日冒頭でインドの歴史の話とともに話しました。今回は長らく温めてきた ”無意識レベルで体に染み付いた差別感情” が主題でした。 インドの…

はじめての宮崎市街

はじめて宮崎空港へ行って、バスを一度乗り換える間に宮崎市街を30分ほど歩いてみました。九州の各県の市街地を歩くのは、残すは佐賀県と大分県。いつか行けるかしら。 宮崎空港は宮崎ブーゲンビリア空港という名前の通り、降りたらブーゲンビリアが咲いてい…

足るを知れていないとリラックスできない

わたしはヨガクラスでヨガニードラを行うことが多いので、クラスの冒頭で「リラックス」を話題にすることがあります。その際に、ときどきこの話をします。「リラックス」と混同しやすく、でも同じではないと教わった「レジャー」「レイジー」の話です。 わざ…

ドキュメンタリー映画にあとになって価値が加わったと感じたときのこと

4月の満月オンラインヨガのあとに、わたしが観たドキュメンタリー映画『A』について話したいというかたがいらっしゃったので少しお話をうかがいました。 この映画です。 今日書くことは、そのときわたしが話したことの掘り下げです。この映画は、 いまのわた…

KISS MY FACE という固形石鹸がすごくいい

これは10年以上使うかもしれないと思う石鹸に出会いました。友人が昨年の秋に送ってくれたもので、やっと以前の石鹸がなくなったので使いはじめました。洗顔後の肌がしっとりしていて、いったい何が起きたのだ?! と思うほど。 無香料のピュアオリーブオイル…

つるまる駅と、つるまる温泉(鹿児島県姶良郡・あいらぐん)

とってもいい温泉に浸かってきました。友人おすすめの湯です。なんとここは電車の駅を降りて徒歩数秒のところに温泉があり、新潟県の津南駅にもそういうところがありますが、駅も温泉もいい雰囲気です。 鶴丸駅 JR吉都線が通っています。 この椅子の色がたま…

草枕温泉てんすいで日没を眺めてきた(熊本県玉名市)

熊本へ出かけてきました。 たまたまこの温泉を見つけた九州の友人が、建物の入り口を見てわたしが熱狂しないわけがないと思ったようで。そんなこんなで、このGWにちょいと九州まで行ってきました。 あらやだアタクシったら、もう小津映画の口調。 こんな組み…

指先に微炭酸

鳥の声が聞こえる。近くの道を走る車の音が聞こえる。 やっぱり夢ではないようだ。夢でないとしたら、これはなんなのか。わたしの指先に三ツ矢サイダーのコップを差し出しているのは誰なのか。なぜわたしは三ツ矢サイダーの入ったコップの水面に指を置いてい…

あのころなにしてた?  綿矢りさ 著

ほんとうにタイトル通りの内容。 本編は2020年のことが書かれているのだけど、結局は2021年に書かれた「あとがき」にうなずく。そんな日常の記録。 わたしの場合はもともとコロナ騒動の前に生活を変える予定で、最悪のタイミングがいくつか重なってひとつひ…

潜在的に抱いていたアジェンダを乗せないように気をつけること

現代でもこんなことが起こるんだと驚くような流れで始まった戦争をきっかけに、国際機構の多さと複雑さ、世界が情報で繋がった時代の民衆の反応を巻き込んでの駆け引きという展開。そしてその前には世界規模の疫病対策、そんななかで開催されたオリンピック…

旧青梅街道と旧稲葉家住宅(東京都青梅市)

ツツジを見に出かけた塩船観音寺の帰りに、青梅駅周辺を散策しました。塩船観音寺の近くからバスに乗って青梅駅まで来る途中で車窓から見た旧青梅街道を歩きました。 青梅駅から東へ。昭和レトロ博物館のあたりまで 旧青梅街道は駅から出てすぐの道です。 駅…

金剛寺 見どころいっぱいの美しいお寺(東京都青梅市)

青梅駅から旧青梅街道を西へ向かって歩き、金剛寺で参拝をしてきました。ここの梅が「青梅」という地名の由来になっているそうです。 山号は青梅山 横から見ると、美しさがとんでもないことになっていました。 青梅 本堂の右手前に、うわさの「青梅」があり…

ビジテリアン大祭 宮沢賢治 著

ビジテリアンは、ベジタリアンのこと。菜食主義者と肉食者がそれぞれ主張を交わす場面が大半で、宮沢賢治の説明のうまさに息を呑みます。どんどんその世界に引き込まれるなかで、ふと、これはスポーツの祭典・オリンピックのことか? と思う瞬間がありました…

塩船神明社(東京都青梅市塩船)

先日ツツジを見に出かけた塩船観音寺の山門の手前に、とびきり荘厳な光に包まれた神社がありました。 ここです。塩船神明社。 狛犬のヘアが濡れ髪っぽいのがまた、ええわ。 雰囲気がいい。 いいのです。 奥にあった小さな狐様の祠は小さいのに龍がしっかり掘…

塩船観音寺 つつじまつり(東京都青梅市)

東京見物に来た人がこの場所の写真を Instagram で見つけ、行ってみたいと言うのでお弁当を持って出かけてきました。中央線でこんなに遠くまで行ったのは、日原鍾乳洞への2020年末の参拝以来です。 河辺駅(←かべ、と読みます)で降りて、そこからゆっくり45…