熊本市で3つの文豪邸を巡ってきました。
ひとつめは夏目漱石の旧居(第5番めの家)、二つめは小泉八雲邸、そしてそのあとにまた夏目漱石の第3番目の家へ行きました。
小泉八雲邸の近くから路面電車に15分くらい乗って、そこから歩いて行きました。
路面電車のある街って、いいですよね。
最寄駅は「市立体育館前」ですが、土地勘がないのと初めての熊本市街観光なので「水前寺公園前」で降りました。
この散策の間じゅう、定期的にチーターの「365歩のマーチ」が脳内BGMとして流れました。ヤングはさっぱり意味がわからないことでしょう。そしてわたしもこのたび検索で調べ、厳密には「チータ」であることを知りました。
その水前寺公園の外周をぐるっと歩き、保育園が見えたらその真ん前にありました。
ここは地震の前まですぐ近くにあった「熊本洋学校教師ジョーンズ邸」を目指すとたどり着くことができます。
邸宅の外側からの写真
外から見ると、こんな感じです。
この家はセキュリティの観点からは信じられないような開放的な造りで、夏目漱石が住んでいた頃も何度か空き巣に入られたそうです。そういえば『硝子戸の中』にそんなエピソードが書かれていた気がする。
そしてこれは帰ってから気がついたことですが、7年前に観た映画『吾輩は猫である』(1936年)に出てきた家は、まさにこんな家だった!
邸宅の内側には興味深い解説がいっぱい
さまざまなエピソードがまとめられていました。
ここにいらした解説のかたが、来た人の柔軟性に合わせてエピソードをさりげなく添えてくださいます。おかげでものすごく楽しい時間を過ごすことができました。
わたしが同行者に『草枕』の話を要約して話しているのを聞いて、現地にいらしたガイドのかたが「その那美さんのモデルになった人から、あとになってクレームが入ったそうです」なんて知識を加えてくださる。楽しい!
わたしが友人に「奥さんはこの家にいた頃にメンタルをやられてて・・・」と素人解説をドバドバ流し込んでいるのを咎めることなく、ガイドさんは年表を見ながら「ちなみにこのあたりがDVの時期ですねー。このへんではもうおさまってますね」なんてお話ししてくださって、会話が弾みました。
夏目漱石は熊本時代にけっこう旅をしているので、他にもゆかりの地がたくさんあります。
いいなぁ熊本。
▼今日紹介した場所は、こちらです
草枕温泉へも行きました。