うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル(映画)


あの頃のスケートは、演歌っぽくなくて楽しそう。トリプルアクセルを飛んで見せるぞ!というパワフルなトーニャの演技は、圧倒的に魅力的。
フィギュア・スケートはいつから「みなさんの応援が力になりました」と言わなければインタビューが終わらないかのような競技になったのだろう。いつからって、とっくの昔から。トーニャの時代からそうだったようです。ただ日本の場合と少々わけがちがうのは、「アメリカ版・演歌の花道」には理想的な家庭環境を想像させることが欠かせないこと。これが競技でも芸術でもないことに、気づくのが遅かった。この現実が、どーんと迫り来る。
トーニャの母の言い分も、そこだけみれば嘘じゃないといえる面もある。その人にはその人の幻想がある。女手ひとつで才能をサポートしたという母が、むなしい武勇伝にしか聞こえないフレーズを用いずにその苦労を吐露せずにいられるだろうか。
作られた共同幻想の裏にあるものは見ないほうがよいものがとても多いけれど、作られたゴシップの裏にあるものはどうだろう。



 よかれと思って



この感情だけで行動することは、よくない結果を生む確率が50%。これをなぜか5%くらいに見積もる人が多い。単純計算で45%足りてない。「よかれと思って」を複数名で実行するときは、戦略だけでなくビジョン・ミッション、目標の共有がマスト。ふんわりと「よかれ」なんて思ってはいけない。誰かへの「よかれ」は誰かへの「悪かれ」。



 よかれと思って



みんなが言い訳に使えるこのフレーズの恐ろしさがありありと迫る。迫るよ。すごい映画!
あのメイク、あのチーク、あの衣装。理由を知ると、泣いてしまうよ。



▼全国でやってるよー

銀座から歩いていける日比谷TOHOシネマズは、隣のビル3階にある「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」という新しい本屋がとても楽しいので、あわせておすすめしておきますー。