うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために 佐藤尚之 著


近ごろ、新書といわれる形式の本を読むとなんともいえぬ気分になることがある。なんでだろう。
「お客様は神様ではない」があたりまえになっていくであろうこれからについて、深めるところに進んでいく?! わくわく。読み進める。
そして最後にはこの一冊を作るにあたり協力してくれたバディたちの名称羅列。「この世界の片隅で」という映画のエンドロールを見たときと似た感覚になる。
本文中には日本の多くの企業の意思決定層に届いてくれ! というアツさがあるのに、最後がものすごく「一部の人向け」の印象で終わる。この種の「とり残され感」は、なんだろう。紹介されている事例に知っているものが多かったせいもあるけれど、もっとフラットに読みたかったという気持ちが残る。わたしのコンディションがよくないのか?


この本は朝に身支度をしながら聴いているラジオ「The News Masters TOKYO」のなかで紹介されていて気になって読んだのだけど、わたしのなかでさまざまなことが「ああ東京ではこんなプランニング・マインドであるべきというトーンになっているのか」というような、なにか遠いものに見えた。わたしは東京に住んでいるのに。


「情緒的なトーンでいくのが是」という風潮を見ると、「演歌っぽさ」と「よいファンを抱える」ことの境界を観察することがクセになってしまっている。わたしの場合はまずこの自分の感覚を、適宜取り外せるようになる必要がある。



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