うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

カンフー・ヨガ(映画)


いつのまに上映されていたのだという映画が再び池袋の文芸座で1日だけ上映されるとの情報を見つけ、夜の9時近くのプログラムを目がけていそいそと出かけてきました。「バーフ・バリ」の上陸とまるかぶりで、上映開始の頃は完全に存在を見落としていました。

冒頭で「天竺」の文字とあわせて思いっきりマハー・バーラタ風の映像(名前もビーマやアルジュナ)が展開され、戦士にかつての髪の長さの(カンニング・モンキー!)ジャッキーに似た人(CG)がおり、タイトル映像だけで大満足だったのですが、最後はインド的大団円ダンスの中心にジャッキーが…。もうこの世の平和な光景の最高の状態を魅せてもらったのだからこれ以上のものはないわというような、そんな気持ちになりました。
イチローシアトル・マリナーズにとってチームの平和の象徴人間であるように、ジャッキー・チェンはアジアのプラクティカルな身体エンターテインメント界における平和の象徴人間。「ベスト・キッド」リメイク版での師匠役もそうだったけど、この映画はその役割をさらに拡大させていて、あまりにもすてきな年齢の重ねかたに涙が出てしまう。わたしはいまの(60代の)ジャッキーの半分もまだまだ動けない。練習のある人生は楽しい。


で、映画は…。
話の筋なんて、もうどうでもよいのです。
見どころは、というか、いちばんの衝撃は



 インドの集団ダンスの中においては
 ジャッキーの動きのキレが、
 ぼんやりしたものに見えてしまう



ということ。
これにはびっくり。インド人たちの腰のキレが、すごすぎる。
カンフーのシーンは、この歳でもやっぱりジャッキーはジャッキーだわっ! という圧倒的な存在感なのに、クネクネした動きの集団に入ると、ジャッキーがぬるくて浮いている(笑)。
でも笑顔はだれよりもやわらかくて、胸がキューンとなる。なにこれ。こんなのずるい。すてきで、おもしろすぎる。
この映画を観て、身体の動かし方やキレにはその術ごとになにかテンプレートの材質みたいなものがあるなぁと感じました。その対比を、ジャッキーの動きで見せてもらえる。そんなおもしろさがありました。あと、出てくる人全員めっちゃ動ける。動けすぎ。練習しすぎ。


一緒に行ったのがヤングな人で、上映前に「ジャッキー・チェンって、どんな声なんだろ…」とつぶやかれており「(おっと、脳内再生のデフォルトが石丸さんか、そうかぁ)あんなに高くないよ」と伝えてみる。ついでに「わたしが子どもの頃はね、ほかにユン・ピョウていう柴田恭平似の人と、サモ・ハン・キンポーっていう太った俳優さんがいて、クールなのがユン・ピョウで、笑うならサモ・ハンて感じで…」と話していたら、スマホで同時にググっておられる。そして「この人ですよね? ダンディ」と。表示されているのはユン・ピョウではなく、サモ・ハン。「わー。サモ・ハンが良すぎる方向でおじさんになってる!!!」とわたしもびっくり。思わぬ発見があったのでした。ちなみにむかし柴田恭平似と思っていたユン・ピョウはいま渡哲也似になっていて、結局かっこいい。
あらいけない。おばちゃんついついウンチクたれちゃった。だめね。お口にバンダ。キュッ☆


来月DVDが出るみたいですー。ジャッキー・ファンのかたはチェックしてみてくださーい。

カンフー・ヨガ [DVD]
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Happinet (2018-06-02)