うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

誰も書かなかった整体学 ― 現代を、生き抜くための整体論 宮川眞人 著

すばらしくよい内容の本でした。現代の身体論として、「体運動」「腰椎4、5番の弾力」「体を内に絞る力」に主軸を置いた思想書。 整体の本って、中身は密教スタイルでないと伝えようのないものだから、本来は「読みやすい読みにくい」で語られてはいけなくて…

チッタを制感しつつ、マナスを表明する

ヨガの練習に行ったら、女子更衣室で元ライブドア社長の仮釈放記者会見の様子が話題になっていました。風貌だけでなく、心がどう変わったのかが気になる、と。 時事ネタにインド思想をからめるのは、やろうと思うとなんでもできちゃうのでできるだけ避けてい…

語るインド 伊藤武 著

語根からサンスクリットを雰囲気たっぷりに解説してくれる、とてもおもしろい本です。 中村元先生や佐保田先生の本を読んでいると、注釈に「この語根は○○であるから○○という意として訳した。パーリ語でも同様にほげほげ……」というような、解釈の方向性を意思…

胸を開くとしあわせになる。というのは本当だと思う

この写真はインドで同居して仲良くなった友人です。 ある日、「これがわたしのフルセット、ベストポジションなの☆」といって、彼女が胸を開くためにやっていることを見せてくれました。(ちなみに足は肩幅で立て膝にしています) 置く物もベルトの長さのセッ…

サンスクリット語 → 英語 → 日本語

日本語の「カワイイ」の用法の広さについて語られることがよくありますが、英語でインド古典を読むようになってから、ふだんどれだけ空気で理解することを要求される言語環境にいるのか、というのをしみじみ感じるようになりました。 あちこちで語られるメデ…

ヨガニードラのスマホアプリ「寝たまんまヨガ 簡単瞑想」

いい時代がやってきたもんだなと思います。スマートフォンでダウンロードして家でヨーガニードラができてしまうのです。先に結論から書くと、ヨーガニードラをまったく知らない人向けのものとしてちゃんとしていて、すごくおすすめです。とくに子育て中のお…

つぶやきのクリーム The cream of the notes 森博嗣 著

「常識にとらわれない100の講義」が面白かったので、こちらも読んでみました。 久しぶりにハマっているパターンです。この本も100のトピックについて書かれています。 世の中には「感情的に腹が立つこと」と「向けられた道理がおかしくて腹が立つこと」があ…

「エドワード・スタイケン写真展」「高橋秀の世界」(世田谷美術館)

砧公園のなかにある自然に囲まれた美術館へ、ちょっと息抜きに出かけてきました。 VOGUEに掲載されていた写真など、当時のファッションポートレートの写真展。 「モダン・エイジの光と影1923-1937」というサブタイトルのついた展示で、当時のモデル、ダンサ…

トイレはどうなのか

インドと日本の生活意識の圧倒的な違いをひとつあげるなら、それはやはり「不浄観(日本人には不浄感)」でしょう。お金を払うこととキレイさがまったく連動しないインドでは、いかんともしがたい尿意に主導権を奪われ、有料の地獄トイレを経験することも。 …

空海(KUKAI)

日本人がヨガを学び始めると、身近に感じることになる空海さん。同行二人って、そういうこと?!(ちがうか) 空海さんという人は、知れば知るほどドツボにハマります。求道者で、書家で、作家で、翻訳家で建築家。神秘家だから温泉まで見つけちゃう、ってこ…

喜多見不動堂(東京都世田谷区)

トリャンバカム・ヨーガ・センターの「バガヴァッド・ギーターを学ぶ会」がいつも喜多見駅や狛江駅周辺で開催されるので、今年に入ってからこのあたりを月に1度ぶらつくようになりました。 少し早めに着けそうなときはいつも地図を見ながら探検をしているの…

ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)中村元 訳

「真理のことば(ダンマパダ)」と同じ本に収められています。 ウダーナヴァルガは西暦150年ごろ(カニシカ王の頃と近いという記述より)に、ダルマトラータ(法救 Dharmatrata)が編纂したという伝説があるそうです。 ヨーガ行者という言葉が出てきたり(32…

ニューデリー滞在のまとめ

昨年の終盤は、ニューデリーで友人の仕事の手伝いをしながら過ごしていました。 彼らとは10年前にネット(インスタント・メッセンジャー)を通じて知り合って、わたしがインドへ気軽に行ってしまったところから関係が始まりました。 総合的にみんなと遊べる…

タオ・コード― 老子の暗号が語り出す 性の五次元領域から迸る秘密の力 千賀一生 著

ヨガのお友だちが貸してくれた本。旅の話と、そこで教わった老子書の解釈が綴られている本でした。 構成が少し凝った内容で、なんとなく日記っぽい文体です。やわらかな読みやすさ、というのかな。旅の話と老子の言葉の説明を行ったり来たりするのだけど、わ…

ヨガ屋さんへの広告営業の電話に代理で出てみた

ヨガ屋さんの電話が鳴って、受付の人が忙しそうだったので「出ましょうかー?」「お願ーい」なんて感じで出たら、場所やクラスの時間の問い合わせではなく、ネット広告の営業の電話でした。 こういう話って、むずかしそうで、よくわからないですよね。わたし…

ビートルズとヨガ

(写真は「ジョージ・ハリスン自伝 ― I・ME・MINE」表紙) 音楽好きの人にヨガをやっていますというと、よくビートルズの話になります。わたしももともと聴くほうでしたが、ヨガに馴染むようになってから、そこ周辺だけ妙に詳しくなりました。 知れば知るほ…

自分で治せる 背骨スッキリ健康法 谷諭 著

気軽に買って読んでみたのですが、すごくおもしろく、わかりやすかったです。 細かいトピックに分けて書かれているので、健康法のテレビ番組を見ているような感覚で読めます。 なかでも脳との関係についての部分はヨガをする人にはたまらん内容で、この本は…

三点倒立のキープと安定に必要な筋力は、地味に育てる

まえに三点倒立について、「三点倒立は、物理的には難しくないんだよー」とか、「体のなかの風とバランスする(=気持ちの揺れが問題なのよー)」なんてことを書いてきましたが、今日は安定に必要な筋力の話です。 筋肉に派手も地味もないのだけど、ヨガは「…

常識にとらわれない100の講義 森博嗣 著

ものすごく面白かった。 タイトルの影響もあるだろうけど、前に読んだ「暮らしの哲学 ― やったら楽しい101題(ロジェ=ポル ドロワ著)」と読後感が似ていて、胸椎5番〜7番あたりがよくほぐれます。 全般、この著者さんの「人づきあい」の感覚にうなずく。わ…

あやせはるか

インドの子どもは顔が濃くてとてもかわいらしい。 かわいらしいを超えて、子どものくせにすっかり大人の美人顔ではないか、というのがいっぱいいる。 今日は写真の通り、「綾瀬はるか?」と思った子どもに出会った話。 ガンジス川を見下ろす場所で、かわいら…

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である いしたにまさき 著

2010年の本。著名ブロガー総勢110名へのアンケート取材をもとに、「インターネット上でログを刻み続けること」を説明されています。 タイトルには「成功」とあるのは、「有名なブログ(サイト)の運営者に聞いたアンケート結果」が元になっているから。全体…

インド文化、インド旅行記

先日久しぶりに「ヴィレッジ・ヴァンガード」へ行ってみたら自分の部屋かと思うようなコーナーがあり、わたしもがんばってインド関連本のリンク集を整理してみようと思い立ちました。 ヨーガ関連は「旅行記です」という体裁の本でなくても中に旅行談があるも…

求めない 加島祥造 著

「受いれる」よりも前に出版された詩集です。 シンプルな詩集なので引用紹介をしませんが、 頭で体をコントロールできると思っていることへの警告がたくさん語られていました。 頭で求めることを体が求めていないときに、立ち止まれるか。 頭で求めることを…

「潟」と身体観

盛岡のヨガ友の日記を読んで、おもしろいなぁと思いました。 「潟」という漢字の書き順の話です。 はじめ、「わたしもこの友人と同じ書き順だ。わかるぅ〜」と思って読んでいたのですが、ゆるいモードの時のわたしの手の動きはそうでないことに気づきました…