うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

三点倒立のキープと安定に必要な筋力は、地味に育てる


まえに三点倒立について、「三点倒立は、物理的には難しくないんだよー」とか、「体のなかの風とバランスする(=気持ちの揺れが問題なのよー)」なんてことを書いてきましたが、今日は安定に必要な筋力の話です。
筋肉に派手も地味もないのだけど、ヨガは「筋肉を地味に長く使う」というのがひとつの特徴。日常的な筋力です。とにかく地味なので、お花見の席取りの間にかなり練習できます。
するのか! しないよね。でも続けます。



仰向けのときは、こんなかんじで・・・


腹直筋といったらまあ腹筋ですが、これを地味にとなると、下の写真の30度じゃ多いんです。できれば、いや〜な、上の写真のような20度〜25度くらいでキープです。
そしてこのとき、左右の脚同士をくっつけておく力を育てましょう。できるだけ首や喉の筋力を使わずに(使っちゃうけれども)ってのがポイントで、そのために「うすら笑い」をするのです。





うつ伏せのときは、まあちょっと怪しいですけれどもこんなかんじで・・・


背面は15度を超えると反りたい感じになってきてしまうので、いちばんいや〜な感じの15度くらいでキープ。
脊柱起立筋、半棘筋(はんきょくきん)というのを育てつつ、胸鎖乳突筋はできるだけひっそりとさせておきます。飛雄馬の特訓を見守る木陰の姉さんのような存在感で。
この絶妙な、最高に地味な感じで「首のまっすぐ」を保ちつつ、「目の横の力を抜いて(頭蓋骨の周りの筋肉を使わずに)」



 吸う息と吐く息が同じ長さの、おだやかな呼吸



をします。三点倒立で脚が上がってしまってからは、肋間筋がどれだけ地味に協力してくれるかがキモになってきます。
倒立の過程で左右の回転や傾きでブレを減らしていくのには、まえに「脱水機になりきる話」で書きましたが、このときに活躍するのが外腹斜筋。



筋肉にもいろいろあって、わたしは感覚的に擬人化しているのですが

  • いざと言うときに呼び出すと頼りになる筋肉(外腹斜筋や胸鎖乳突筋)
  • 身近すぎて、探そうと思うと一瞬あれ? となる筋肉(脊柱起立筋、半棘筋、腹直筋、肋間筋)
  • なにがあっても絶対呼んじゃいけない感じの筋力(頭蓋骨周辺の筋肉)

という感じで、「魔女の奥さん」「ふつうの奥さん」「となりの奥さん」といった存在感。



こうやって、文章で読んでいるとなんとなくわかるんですけどね、逆さまになると人間ものすごく落ち着きを失ったりせっかちになったり潜在意識がベローンと出てきちゃったりしますから、やっぱりイメージは重要です。


▼ほかにも書いてます