うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガニードラのスマホアプリ「寝たまんまヨガ 簡単瞑想」


いい時代がやってきたもんだなと思います。スマートフォンでダウンロードして家でヨーガニードラができてしまうのです。先に結論から書くと、ヨーガニードラをまったく知らない人向けのものとしてちゃんとしていて、すごくおすすめです。とくに子育て中のお母さんに、ぜひやってみて欲しい。理由は最後に書きます。
わたしは「ショート版」と「チャクラ・メディテーション版」をダウンロードして利用しているのですが、その範囲で感じることで、ガイド側のセオリーになぞらえて書くと、こんなところがきちんとしててよいです。

  • (有料版のみ)よいタイミングでサンカルパのナビゲーションが入る
  • マッスル・トーンを整える緊張と弛緩のガイドがちゃんと入る
  • 語尾の上げ下げを最小限におさえた安定したトーン
  • ビジュアル・イメージの誘導で、よくないとされていることが、ちゃんと回避されている

(人の意識には、イメージと経験の「直接的な結合」と「抽象的な結合」があって、モチーフによっては過去の嫌な経験を想起してしまうことがあるので、登場させるものには気をつけなければならないの)



すごく基本的なところはおさえたうえで、なんというか、世に広めることとその背景にあるバランスも含め、良心的にデザインされています。「ほほえむ大仏」なんてフレーズは、なかなかよいではないですか。
一方、たとえば「しかくか(視覚化)」のような、耳から入ってくる言葉を聞き手側が漢字へ変換するような単語は言い換えるとか、日本語特有の熟慮のしどころもあるかな、と感じました。あまりそこに気をつかいすぎると子どもをあやしているようなスクリプトになってしまうので、むずかしいのもよくわかります。


無料範囲だと「ただの弛緩誘導」なので、ヨーガニドラのすばらしいメソッドが含まれている「ショート版」(85円/約30分)からはじめることをおすすめします(ヨーガニドラは、最低20分以上は必要なものとされています)。
他にも「ロング版(350円)」「プラーナ版(350円)」があるのですが、わたしは長いと本当に寝てしまうのと、プラーナはアーサナや呼吸法のほうでやっているので、チャクラ版(350円)を買ってみました。これもなかなかよいですよ。これ、もっと高くてもいいと思うよ。良心的だなぁもぉ。
あと、「スマホじゃないのぉ〜」と言う人も、CDで出てるから大丈夫(末尾にリンクを張っておきます)。




わたしはもともと「のび太かっ!」と言われるほど、睡眠の深い領域に入るのが早いのですが、そんなわたしでも、インドでヨガニドラを練習していた頃は「こりゃニードラ効果か?!」と思うことがありました。普段なかなか深い睡眠に入れない人のほうが、「ウトウト」と「スヤスヤ」の間で心地よい旅ができるのではないかと思います。
ヨガニドラをまったく知らない人は、いっけんただリラックスを誘うゆったりトークをしているだけと思うかもしれませんが、これはよくできた潜在意識の健康化プログラムで、自分の気づいていなかった、いや、うっすら気づいていたけどそんなに優先順位が高いとは思っていなかった要望(希望でもなく欲望でもない)があぶりだされたりします。わたしの場合は、そうでした。
ヨガニドラの修行(練習)は、「人間は自然から離れるほど、悪意のある考え方をしてしまうもの」という考え方がベースにあって、その傾向を除去するものとして開発されています。
もう少し詳しく書くと、ヴェーダに基づいた考え方として、『人間は「awake」「dream」「deep sleep」の3つの世界で生きている』というのがあります。ヨガニードラは、ヨーガ・スートラの1章38を引用して解説されることが多いのですが、タントリックな(密教的儀式としての)修行方法という側面もあります。



と、詳しいことは、長くなるからいいとして、
ま、やってみ♪
ということです。



わたしもたまにガイド側にまわったりしますが、日本語でのガイド時には、英文を見ながら頭のなかで日本語化して口に出すまでの間に、すごくいろいろなことを考えます。言葉には世代の違いもあるし、日本独自のカタカナ英語を使う人が増えているなかで、どういう言葉を選ぶかというのはすごくむずかしいです。
こういうことを意識する面でも、冒頭に「子育て中のお母さんに、ぜひやってみて欲しい」と書きました。
ヨガニドラの経験を重ねると、「普遍的で、生命力のある、純粋でおだやかな単語」を意識することになります。このインプットを受けて育った子どもは、きっと心根が強い子になります。そして、それ以上に、話すことを意識する側のお母さんにメリットが大きいでしょう。
最近、野口先生が最終的に世のお母さんたちへのインプットを通じて潜在意識教育をした気持ちが、すごくよくわかるんです。ヨガニードラの考え方では、8歳までが大切な時期とされていますので、8歳未満のお子さんのいるかたは、ぜひやってみてください。



いろいろ書きましたが、まずは、大人のあなたがやってみ。というかんじで、軽くおすすめしてみますね。



あと、よくある質問が「サンカルパ」についてなんですが、あれはなんというか、「意識の旅の道筋を示すためのもの」です。汚れちゃったオトナちゃんは、知らない言葉の登場でいろいろ考えてしまうと思うので、あえて先に言っておきますよ(笑)。


▼アプリの人はこちら


▼CDもあるよ

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