うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Hotel Mukam(アーメダバードのレトロなホテル)

アーメダバードに戻り、一泊してムンバイへ向かう予定のインド旅。早朝に夜行バスでアーメダバードに着き、鉄道駅近くのこのあたりのホテルに泊まりたいな…、と目星をつけていたところへ行ったものの、満室。困ったなぁと思っていたら、ホテルの紹介屋さんの…

文鳥 夏目漱石 著

小鳥の挙動ひとつひとつの軽やかさが、小鳥が首をかしげるときのあのかわいらしさが、小鳥の目の中をのぞきこんでも気持ちをとらえられなくて、んんんもぉぉぉおおおおう、でも、かわいいいいいいいいいいーーーーっ!!!!! となるときのあの感じが、とて…

狐になった奥様 ガーネット 著 / 安藤貞雄(翻訳)

どうしてそんなことを想起するのかわからないのだけど、従順な女性と結婚してDVをやめられなくなっていく男性の心の変化を見ているようでした。この小説の物語自体はたぶん美談として読めるものだと思うのだけど、登場人物の心の変化を細かく追っていくと、…

バッダ・パドマ・アーサナで三陰交を押しちゃってあいたたたとなる問題

ヨガのポーズに、なにもそんなに深くあぐらを組まんでも…なにをどうしてそんなにも!!! というくらい、ガッチリあぐらを組む体位(アーサナ)があります。 ヨガでは瞑想のために安定した座位を追及するので、その準備として行うアーサナには脚を組むものが多…

ギタンジャリ ラビンドラナート・タゴール 著 / 森本達雄(翻訳・解説)

序文、註釈付きの日本語訳、英文がまとめられた一冊。手元にもうひとつ別の訳本を持っているので、森本版ギタンジャリとして読みました。わたしはインド人の書いた本をさまざまな日本語訳で読むのが好きなのですが、英文から日本語化されるときの微妙な違い…

ブージからアーメダバードへ夜行バスで移動する(Bhuj → Ahmedabad)

往路同様、復路も夜行バスで向かいます。チケットは事前にバスを降りたときに見つけたバス旅行会社「SHREE SAHJANAND TRAVELS」で買っておきました。 往路は700ルピーだったのですが、復路は500ルピー(900円)でした。帰りは直接バス会社で購入したので代理…

プラグ・マハル宮殿(Prag Mahal Palace / ブージ)

湖の近くで休んでいたら元気が出てきたので、元気のよさそうな若者たちが歩いていく方向へ行ってみました。 この街は修学旅行の学生が多く、ついていくだけで観光地へたどり着けます。着いた場所はプラグ・マハルという、地球の歩き方にも載っている建物。 …

ラジェンドラ・パーク(Rajendra Park / ブージのハミルサール湖内)

ブージの街の観光スポットは大きな湖 Hamirsar Lake 周辺にいくつかあるのですが、博物館や大きな寺院を見て少し座りたくなり、入った公園がとてもよかったので紹介します。名前がわたしの好きなヨガの先生と同じだったので、なんとなく入ってみた公園でした…

隣に練習仲間がいることで "あきらめ" と "なげやり" の瞬間をつかまえずに進んでいけた

先日、インドへ練習旅行に向かうヨガ仲間が東京に立ち寄ってくれました。せっかくなので、マットを並べて朝練をしました。 なんとなくほどよいところで切り上げる展開になるかな…、なんて思っていたのですが、あれよあれよという間にフルプライマリーを終え…

ジェイン・オースティンの読書会(2007年のアメリカ映画)

ジェイン・オースティンの読書会 コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2008/09/24メディア: DVD クリック: 24回この商品を含むブログ (63件) を見る少し前にご自身でも読書会を主催したことが…

断食芸人 フランツ・カフカ 著

いちばんウケるところで、このへんかってところでピークに達した感じでひとつ、よろしくおねがいします。 あっ、それ以上やるとかえってヒいちゃうんで、このくらいがいいですね。はいこのくらいで。うん、あー、いいですね。やっぱりちょっとメンタルのほう…

まる3日間、水をゴクンと飲まない断食を経てのこと

今日はヨガの行法としての断食の話ではなく、旅行での疲労・風邪・発熱・ウイルスin などのトリプルあるいはクアトロコンボ、ポーカーの手札で言うならストレートフラッシュくらいの不調からの断食の話です。インドで、ものすごい勢いでお腹をこわしました。…

バラティヤ・サンスクリティ・ダルシャン博物館とカッチ博物館(ブージ / Bhuj)

ブージにはバススタンドから歩いていける距離にふたつ博物館があります。バラティヤ・サンスクルティ・ダルシャン博物館(BHARTIYA SANSKRUTI FORK ART MUSEUM)と、カッチ博物館(Kachchh Museum)です。両方見ましたが、刺繍や布ものが好きな人には前者の…

スワーミナーラーヤン寺院とその中の博物館(Bhuj / Shree Swaminarayan Temple)

ブージのバスターミナルから徒歩10分くらいの所にある、大きなヒンドゥー寺院へ行ってきました。 この街はごちゃごちゃしたマーケット以外は迷子になりにくく、見どころが主要な道路沿いにあるので覚えやすいです。 ここはなんとなく入ってみたらとても楽し…

黒蜥蜴 江戸川乱歩 著

観劇の前に、昔原作を読んで映画を見た「黒蜥蜴」を再読しました。全集を借りてきて読みました。 わたしは子どもの頃に学校の図書館でなかなか借りられなかった(すごい人気で順番待ちが長かった)江戸川乱歩を、10代後半〜20代の頃にたくさん読みました。 仕…

なにも問題は起きていないのに、はじまってしまうあの思考のこと(「すべて真夜中の恋人たち」読書会より)

先日、東京で開催した「すべて真夜中の恋人たち」読書会でこの本を読んだ方々と話しているときに、主人公が陥る状態について「この思考、とても現代病っぽいですよね。なにも問題は起きていないのに」とおっしゃるかたがいて、うんうんとうなずく時間があり…

ヨガ呼吸・冥想百科 ― ハタヨガによる生活の開眼 B.K.S. アイアンガー 著 / 沖正弘(監訳)

現在「ヨガ呼吸・瞑想百科―200の写真で見るプラーナーヤーマの極意」という名前で増補版が出ている本の、昔のバージョンです。写真は1985年に出た初版で、「ハタヨガの真髄」を紹介したのと同じ頃から参照している本として手元にあるのですが、登場する教典…

インド人の多くがヨガをするというイメージは、日本人の多くが抹茶をたてていると思うようなもの

今日の写真は「パタンジャリ」の商品とチラシです。手前にあるのはリップバームとヘアオイル。チラシには調味料や食用油、食材が多数紹介されています。 インド人にとって、ヨガの先生といえばこの人! みたいな人(ラムデブ氏)がプロデュースしているブラ…

原典でよむ タゴール 森本達雄(編集・翻訳)

前半はギータンジャリやその他の詩の訳、中盤からはエッセイや日本旅行記、対談、書簡の文章が収められています。 タゴールがアジア初のノーベル文学賞受賞者としてどのように日本人たちに迎えられ手のひら返しをされたか。そのあまりにも "ありそう" な対応…

カーラ・ラクシャ(Kala Raksha / ブージから約25キロの村「スムラサール」内)

カッチ地方はさまざまな手工芸・クラフトで生活をしている民族集落があるのですが、ブージからブジョディという町へ行った後に、今度はブージ空港のある方向にあるスムラサール(Sumrasar)という地域へ向かいました。ここにある「Kala Raksha Preservation …

機織りと刺繍の村、ブジョディ(Bhujodi / ブージから約10キロの村)

カッチのブージから(=地名としては「北九州の小倉から」と同じような関係です)、10キロ離れた機織りと刺繍の村へ行ってきました。 カッチ地方はさまざまな手工芸で生活をしている民族集落があり、そこをチャーターのタクシーやオートリキシャーで回るとい…

Abha International Hotel(Bhuj / ブージのホテル)

ブージではバスターミナル近くの「Abha International」というホテルに数泊しました。 早朝に到着し、お店やモスクのあるごちゃっとした中心部にも行ってみたのですが、旧マーケット周辺はオートリキシャーの人にお願いしないとたどり着けないくらい道が入り…

アーメダバードからブージへ夜行バスで移動する(Ahmedabad → Bhuj)

アーメダバードからさらに西へ。パキスタンに近いカッチ地方へ向かいます。現時では「ブジ」(金剛峰寺のラストと同じ感じで「ぶじ」)と発音するブージへ。 ブージで現地の人はその場所のことをカッチと言います。あとでホテルの人に教えてもらった感じでは…

まじめに生きるって損ですか? 雨宮まみ 著

ウェブサイトに連載された「穴の底でお待ちしています」というコンテンツを書籍化したものだそうで、人生相談風なのだけど、とにかく愚痴を受け止める。 …にしても案件ひとつひとつの思考プロセスが重い。ここまで些細な意地悪をいちいち拾って暮らしていた…

インドのバスの切符で本のしおりを作った

インドはお土産を買うのに少し困る国です。初めてであればシールもお香も楽しく買えるのですが、わたしは三度目くらいから「またヒマラヤ製品かパタンジャリ製品か…」という感じになってしまいました。これらは、アーユルヴェディックな衛生用品のブランドで…

つぶさにミルフィーユ 森博嗣 著

このシリーズは毎回発売されてすぐに電子書籍を買って読んでいるエッセイです。昨年の12月に、ちびちびお風呂で読みました。 Kindleのメリットを「風呂で読める」というところに感じる人はけっこういると思うのだけど、そうでもないのかな。わたしは冬になる…

シールとチョコレート

先日、街で通りすがりに20代の頃に知り合った仲間を見つけ、わたしから声をかけて終電まで話し込んだ。 夜にかつての仕事仲間と食事をし、道で別れ際に少し後ろを向きながら挨拶をし、さて駅へ向かうかというときに自分を追い越していった人の顔に見覚えがあ…