今日の写真は「パタンジャリ」の商品とチラシです。手前にあるのはリップバームとヘアオイル。チラシには調味料や食用油、食材が多数紹介されています。
インド人にとって、ヨガの先生といえばこの人! みたいな人(ラムデブ氏)がプロデュースしているブランドです。チラシの左側のオレンジ色の服の人です。
花王+味の素のような商品展開をする企業のプロデュースをヨガの先生がやっているというとすごく意外かも知れませんが、アーユルヴェディックな商品ということであれば、その串刺しになるコンセプトも理解しやすいかなと思います。ヨガを大衆化するとこうなったのですね。
このかたが、プロデューサーでありヨガ指導者のババ・ラムデブ氏。
今年の初めのクラスはインドから戻ってすぐだったので、冒頭の雑談で直近の西インドとヨガの話をしたのですが、
そのなかで、こんな会話がありました。
「今回行った地域は練習旅行で行くような場所じゃなかったので町でヨガアシュラムは見なかったのだけど、Art of Living 行きのバスは見かけました。有名な人のアシュラムです。瞑想がメインの」
「インド人て、そんなにヨガしないんですか?」
「ここでやっているような(アーサナの)ヨガを普通によくやる、ということはないです。都市部では逆輸入みたいな感じでエクササイズのヨガスタジオが増えているみたいだけど…」
「えー! そうなんですか?」
「朝のラジオ体操みたいにテレビ見てやるのは呼吸法だって言ってた(インドの人が)」
「てっきり、ヨガをする人が多いものだと思っていました」
「それは日本人がみんな着付けができるとか抹茶をたててると外国人が思うような感じかもね。わたしが練習旅行で行く地域はそういう場所だから道場が多いだけで、京都で着付けとお茶を習うような感じといえるかも」
浴衣を外国人がコスプレ的に着て写真を撮って喜んでいるような、インド人にとって、ヨガをするわたしはああいうふうに見えていると思います。ほかにも、インドは日本の国土が8倍あることや文字からして違う言語がたくさんあることなど「そういえばインドのこと、よく知らなかった」ということにあらためて気づく人が多かったので、いろいろお話しました。
今回は行き先が西インドだったのでイスラーム人口も多く、ヨガ旅行とはほど遠い感じだったのですが、ブジョディのお店で営業にあいながらの雑談で「ヨガをやっている」と言ったら、「ババ・ラムデブのアシュラムへは行ったのか?」と言われました。やはり、そんな感じなのです。
これは、ブージという町にあったパタンジャリ・ショップ。
チラシや看板の文字はグジャラーティ(グジャラート語)でした。グジャラーティはヒンディ(デーヴァナガーリー)をちょっと斜めにしたような文字が多いので、はじめのころは違うと気づかずに「そういう書体(斜体)」なのかと思って無理やり読んでいたのですが、ぜんぜん違うのでした。
インドの文字のなかでも、ベンガル語やタミル語になるとさらに違う文字なので推測もできません。ベンガル語はとても美しい形の文字なので、いつか読み書きできるようになりたいな…と思っています。タミル語はベビースター・ラーメンのような丸文字っぽい字で、少しタイの文字に似た印象です。10年単位でひと言語学べば、生きているうちに三種類くらいは読めるようになるかな…、などと、漢字をいろいろ忘れ始めているのと同じ頭で思っています。(メモリの中身を入れ替えてるだけぢゃないか!)