うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

イワンの馬鹿 トルストイ / 菊池寛 訳

こどもの頃に読んだけど、大人になって手足を動かして働くようになってからのほうが、だんぜん沁みる。キリスト教のカルマ・ヨーガの教え。 悪魔の失脚のしかたがちょっとかわいかったり、迷惑をかける人の描かれかたが邪悪すぎないのもいい。でも最後はズシ…

「味倉」の天丼、「十五万石」のお土産、坊っちゃん電車とグッズ(松山市・道後温泉)

道後温泉は商店街のような道が「くの字型」に通っていて短いので、隅々までくまなく見てまわったあと「やっぱりあの店!」と思ったときにすぐに戻れるのがいい。なん往復したかなぁ。 これは商店街の入り口かつ駅前の目印のような時計。 人力車の横が観光案…

湯神社、伊佐爾波神社、宝厳寺(松山市・道後温泉)

道後温泉駅と有名な銭湯のエリアは徒歩圏内に見どころが多く、神社仏閣を歩いて見てまわることができます。 湯神社は道後温泉本館すぐそばの小高い場所にあり、何箇所からか上がれると思うのですが、 わたしが登ったのはこんな入り口でした。 これは手前にあ…

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる ちきりん 著

いつか読もうと数年前から思いつつ、思っている間がまさに働きかたを移行しているときで、いま読んだらまるで予言の書のようで驚きました。 タックス・ヘイブンのことも序盤でさらっと出てきて、ものすごく小気味よく進みます。以前ちきりんさんの「Chikirin…

奥様はクレイジーフルーツ 柚木麻子 著

柚木麻子さんの小説は黒柚木・白柚木に分かれますが、これは白なんだけど頑張って性のテーマにチャレンジ。といったところなのかな。ひとつ前に読んだ「ナイルパーチの女子会」がすごかったので、わたしはあらためて黒柚木ファンであることをこの本で認識し…

関西弁がスピリチュアルに聞こえる話

読書会をすると他人の言葉や文章にたいへん刺激を受けるのですが、人によって文章の捉えかたもアウトプットもさまざま。それは身体と文体、まるでアーサナを見るのと同じ感覚です。5月からさまざまなバリエーションの関西弁を目と耳で浴びてきました。(今日…

日帰り温泉入浴をドロップインと言いそうになる

専門用語や業界用語というのはなんとも感じが悪いものですが、急に直そうとするとぎこちなくなってフリーズしてしまいます。 先日も「日帰り温泉に入ってきました」という言葉が出てこなくて、職場の隣の席の人に 「温泉に、泊まらないで入ることってなんて…

道後温泉本館(愛媛県・松山市)

道後温泉は温泉郷みたいな感じではなく「道後温泉とは、この銭湯のことです!」という本館と、もうひとつ椿の湯という銭湯があります。このエリアは「道後温泉」「坊っちゃん」「蜜柑」の三つをとにかく推してくる。たいへんシンプル! 本館は1階、2階、3階…

松山市立子規記念博物館(松山市・道後温泉)

20時間だけ松山で過ごしてきました。道後温泉は路線バスの終点で空港行きのバスも停まるので、すごく便利。しかも目に入るものがいちいち昭和。そして想像以上に「坊ちゃん」だらけ。 今日は行きたかった場所のひとつ、正岡子規博物館の紹介です。わたしは正…

君なら勝者になれる シブ・ケーラ著 / サチン・チョードリー監修

もとは英語で出ている「You Can Win」を「大富豪インド人のビリオネア思考」著者のサチン・チョードリーさんが監修した自己啓発書。 元の本が276万部売れているとあるのだけどアマゾンの英語版でのレビューが21件。リアルの書店で売れているのかしら。監修者…

壇蜜×西原理恵子の銭ゲバ問答「幸せはカネで買えるか」(Kindle書籍)

「文春トークライブ」というQ&Aイベントをテキスト化した電子書籍。おもしろそうな組み合わせだなと思って読んだら、壇蜜さんがすごくいい。しっとりしているのに軽い、不思議なバランス感覚。 全般励まされる話題が多いのですが 西原:他人にどう思われよう…

ブレイクスルーは突然やってくる。でもわからないから、それまでは悶々とする

もうそんなことは何十年も生きていたらわかっているはずなのに、いまのわたしは他者ボディのそれを見ることが増えて、たいへんうれしい。 わたしはこれまで自分の経験として、バッティングのスランプを抜けるときや静物デッサンで関係性をとらえられるように…

ぜんぶの後に残るもの 川上未映子 著

映画監督が小説を書いていたり、脚本家が小説を書いていたり、文章を書く仕事をしている人にはいろんなジャンルを横断している人がいるけど、川上未映子さんの書いた脚本の漫才があったらわたしはぜひ聞きたい。というか、このエッセイ集にある「みんな勉強…

長編小説を読めなかった頃のこと

先日読書会をしてきたのですが、開始前に早く席についた人たちと雑談をしていて、わたしと同じように長編小説を読めない期間があったという人がいらっしゃいました。 わたしはここ15年くらいの読書が技術書・新書・ドキュメンタリー・伝記・自己啓発書・エッ…

粋な人、無粋な人 伊藤由美 著

わたしは銀座の本屋へよく行くのですが、この本は銀座の本屋で長期間プッシュされていて、地元で人望のある人なのかしら…、と気になって読みました。こういう職種の人がこういう本を出しているという事態そのものに興味もわくし、やはりリアルタイムで活動さ…

ナイルパーチの女子会 柚木麻子 著

タイトルの「女子会」はトラップじゃないかな。この小説は男性から「女に生まれなくて良かった」という言葉を引き出すところまでが計算なのではないかと思うほど、ミソジニーの分解が緻密。読み終えてから、最後の参考文献に「毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあ…

価値創造の思考法 小阪裕司 著

タイトルがなんとなく気になって読みました。これは、フリーランスも含めて自営業の人におすすめ。 下敷きになっていると思われるものがインド的思考なので、一部を切り取ると、たいへんインド的になります。 お客さんがその価値を感じるのは、お客さんの頭…

個体数としてのアクセス数と、個体の中の熱量はまた別のようで

わたしのなかで、鳥取が奇妙にジワジワきております。アクセス解析を見直して、ジワジワきております。 このブログは海外からのアクセスが多いのですが、そこに47都道府県を挟み込むとこのような順番です。 オーストラリア 山梨 カナダ ドイツ スリランカ フ…

あやしみによる初期化

月初恒例の会場予約作業をしていたら、過去に利用した施設で倫理的に問題のある使用があり(この件)、これまで同様の利用でも予約がなんだかややこしい感じになっていました。 目立つことなくセンス良く、とにかくいい感じの運用であったところに、このたび…

ヨガ用語で「かぐや姫」を読んでみた

わたしがたまに息抜きに見ている「街角のクリエイティブ」におもしろいのがアップされていました。『広告代理店用語で「かぐや姫」を読んでみた』というもの。わたしはまえに広告の仕事をしていたので、読んでいるとクスクス笑ってしまう。 以前もこのシリー…

神様メール(原題「The Brand New Testament」)(映画)

なんたる事態! おもろい、するどい、おしゃれ、かわいい、かっこいー! そして啓示宗教の勉強にもなってしまう、とんでもない映画でした。ベルギーやフランスでヒットしたコメディ映画だそうです。 この作品は邦題に賛否両論らしいのですが、もとのタイトル…

Gheranda Samhita (English Edition) Kindle版 Swami Vishnuswaroop 翻訳

たいへん現代的な英訳で読めるシリーズのゲーランダ・サンヒター。サブタイトルが「Treatise on Ghatastha Yoga (Body Based Yoga) 」で、これまたいい感じ。まえに「ゲーランダ・サンヒターとパラッパラッパー」というのを書いたことがあるのですが、わたし…

自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 小林弘幸 著

よく行く本屋のヨガ本コーナーの近くにあり、読み始めたらヨガと共通することばかりが書かれていて、これはよいと思い読みました。本屋さんナイス。 以下のようなことは、お医者さんにぜひ広めて欲しい。 「ため息をつくと幸せが逃げる」といわれていますが…

光あるうち光の中を歩め トルストイ著・原久一郎(翻訳)

短編小説です。キリスト教版カルマ・ヨーガの教えみたいな物語なのですが、引き込まれて一日で読んでしまいました。 出家した人、出家しそうでなかなかしない人(主人公)、出家を食い止める人の3人の会話で成り立っており、議論のシーンに名言がてんこ盛り…

夏の入り口、模様の出口 川上未映子 著

週刊新潮のコラム「オモロマンティック・ボム!」を集めたもの。文庫本は「オモロマンティック・ボム!」というタイトルのまま出ています。オモロいです。 それにしても、なんだか変な場面に立ち会いやすいのか? でもだれでもひとつやふたつ、こんなおどろ…

救われなかったら、どうなっていたの

「〜に救われた」というのはたぶんテンプレートみたいに使われている表現。わたしもよく本の感想を書くときに使っている。 このフレーズはヨガをしている人のブログでも見かけ、そういうとき、わたしはその人がヨガに救われなかったらどうなっていたのか知り…