わたしがたまに息抜きに見ている「街角のクリエイティブ」におもしろいのがアップされていました。『広告代理店用語で「かぐや姫」を読んでみた』というもの。わたしはまえに広告の仕事をしていたので、読んでいるとクスクス笑ってしまう。
以前もこのシリーズを真似したくなって『ヨガ用語で「鶴の恩返し」を読んでみた』というのを書きましたが、かぐや姫も書いてみましたよ。
(今日の画像はフリー写真素材のPhoto Chipsから利用)
プラカーシャ姫
むかしむかし、おじいさんが山で一本のプラカーシャな竹を見つけました。その竹を切ってみると、中で小さな女の子がシッダーサナをしていました。
おじいさんはこれはイーシュヴァラからの授かりものに違いないと言って、女の子をアーシュラムへ連れて帰り、プラカーシャ姫と名付けてグルのもとで修業をさせることにしました。
その日以来、おじいさんが山へ竹を取りに行くといつもプラカーシャな竹があり、その中にはたくさんのヴァジュラがあり、おじいさんは日に日にマハラジャのようになりました。なんとプラカーシャ姫は三ヶ月ほどでシッディを得ていたのです。
「姫はパールヴァティーの化身かもしれない」
そんな噂がたちまち広がり、結婚の申し込みをするヨーギーが殺到しました。プラカーシャ姫は「わたしと結婚したいのなら、まず口から布をのみこみ肛門から出す体内洗浄からはじめましょう」と、伝統的なクリヤを強要し、ブラフマチャリアを貫きました。
ムーンデイが近づいたある日、プラカーシャ姫はおじいさんに、自分はチャンドラの都の者で、八月のムーンデイに迎えがやって来ると打ち明けました。
「なんというタパス」
おじいさんはつぶやくと、たくさんのクシャトリヤを雇ってプラカーシャ姫を守ろうとしました。しかし使者がやってくるとクシャトリヤたちは全く動けなくなってしまいました。
プラカーシャ姫は静かにプラーナーヤーマをすると、おじいさんにジーヴァの袋を渡して別れのマントラを唱え、使者とともにチャンドラの都へと帰っていきました。
おじいさんはプラカーシャ姫からもらったジーヴァの薬を、「おまえがいないのに長生きしてもしかたがない」と言ってアグニの中にくべてしまいました。
おしまい。ハリオーム。