うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ウェブマーケティングという茶番 後藤晴伸 著


こういうのはつい気になって読んでしまいます。
読んでみると想定読者はたぶん月に20万〜60万円くらいの広告費をウェブに対して支払っている事業者や担当者かな…。専門用語をかみくだいた内容ではありません。わたしはここまで実態がひどいとは知らなくても「まぁ仕組み上、雑にやったらそのくらいのことはできる」ということはわかるので、なんというか「丸投げしたらそら、むしりとられるわ」という思いと半々で読みました。

わたしはたまに知人から「SEO業者の営業電話がすごい」などの話を聞いていて、「そういうときは、"どのキーワードで検索したときの表示順位を上げてくださる感じですかぁ〜?" とか言ってみるといいよ」なんてちょっとした助言をしますが、

ほとんどの広告代理店は、放っておくと部分一致でキーワードを設定します。
(P110 リスティング広告ではキーワードに注意 より)

相手がこれをやる前提では、わたしの助言もまったく意味がなくなる。


わたしに質問をしてくる人たちは解析ツールなどもあまり見ないような感じなので、たぶんこの本の終盤にあるようなアドバイスもチンプンカンプンかと思います。それでも以前書いた以下は、知人から反響がありました。

上記は記事広告の事例だったのだけど、ヨガスタジオを経営している人からは「勉強になった」と言われ、ウェブの仕事仲間からは「めちゃくちゃ笑ったけど、そのくらいにしてあげて…とも思った」と言われました。


わたしは日常的になんでも効果を細かく試算してそれが当たるかを確かめるのが趣味なのですが、そういうことが好きでもない限り、いまのウェブの広告は複雑すぎてわからんだろうと思います。
この本を読んで「そうだよなぁ…」と思ったのが、いまディスプレイネットワーク広告はスマホのアプリにも出せてしまうから、どんどん無駄なクリックも誤魔化しやすくなっていること。
この本に書かれている状況は、実際のところ発注側も営業側もぼんやりしているということかと思います。


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