「何年も前の本なのだけど、いま読むと興味深い」と友人が話していたので読んでみました。なるほど読み始めると、いきなり小池百合子さんについての話がおもしろい。
往復書簡形式なのだけど、毎回140キロ出せる人同士のキャッチボールのように、返信の結びが毎度毎度ドスンと重い。
以下は「小池百合子に関しては寛容になれない私がいる」と書いた中村さんへのマツコさんの返信なのだけど…。
男メンタリティの嫌いなアンタには、男のメンタリティを持つ女はイコール男と同類で、あまり好きではないってことなんだろうけど、アタシはその発想、ある種の男尊女卑なんじゃないかと思ってしまうのよ。
とこのように、まるでヴィヴェーカーナンダかと思うような指摘があって、
さらにこのあと中村さん自身が自分のなかへ潜っていき……
「自分の中にある女性蔑視」に気づいたこととして出てくる内容が
それは私の場合、ベッドの中で顕著に現れる。気持ちよければ男とも女ともセックスできる私だけど、男に攻められるのは好きなくせに、女に攻められるのはプライドが許さないの。