壁画とはいうけど会場は科学博物館。ラスコー壁画は飼い犬を探しに入った子供たちが発見したそうですよ。
人気の展示のようで人がいっぱいでした。
わたしがまず驚いたのは
当時の鹿のデカさ。
これ恐竜か巨大ダチョウじゃないの?! 鹿ってこたぁ、ないでしょうに。という大きさなのです。
平安時代の人が鹿に乗った絵はあきらかに虐待に近いバランスであったのに、2万年前のフランスあたりの鹿は思いっきり乗れるサイズ。
そして壁画に描かれているのは動物ばかり。ふむ。
あの時代の人は、
こんな大きな獣がいるよ! ってことは…、
危険でもあるけど、このくらいお肉が食べられるよ!
ということだよね。ガンバ☆
なんてことを伝えようとしたのだろうか。
それとも、動物の美しさや強さを伝えようとしたのだろうか。
いろいろな角度からの妄想がとまりません。
そうして、しばらくすると、別の展示を見て「いや〜ん」となりました。
2万年前の人たちの・・・
ていねいな暮らし。
なんだなんだこれ。ずいぶんていねいなことを、しているではないですか。
刃物のようなものを、めっちゃシュッとなるまで研いでる…。
とか、目に入ってくるものひとつひとつにいちいち「2万年前」をくっつけては驚くと同時に軽く落ち込む。こういうときの気持ちの脳内編集って、どうなっているのだろう。材料を見つけては自責を繰り返す。そして帰りにはケロリと外食をするわたし。
文明の奴隷にしかなれない時代を生きているわたしは、あんなおっきな鹿に出会ったら死んだふりをするしかありません。シャバーサナの練習のモチベーションがいっきにあがりました。
▼東京はもう終了してしまいましたが、北へ南へ巡回するようです。
世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画