想像以上に展示物の中の世界がいろいろ楽しげでした。
まずは鹿。あなたたちほんとにこぞって鹿が好きなのねぇ…という鹿の寵愛っぷりがよいです。
そして寵愛はよいのですが、鹿ってそんなに大きくないよね…、なのにこんな服着て乗っちゃって… という絵は今の感覚では虐待っぽくもあったりして、それがあとからジワジワきて、いけないところでニヤニヤしてしまう。
印象に残ったのは、春日権現験記絵のなかの青の色使い。神社・神道というと朱と竹色のイメージなのに、「青」の使い方が北斎の絵のような頻出ぶりで目を引きます。
仏像の指先や髪型の繊細さとおしゃれ感も、すてき。
なんかこの世界だけ、めっちゃおしゃれなことしてたのね春日大社。という展示内容。
この立派で繊細な廟の中から…
出てきたの、鹿か〜い!
と、つっこんでいる自分との脳内会話で始終ニヤニヤしてしまいました。
インドの牛みたいな感じなんですね。奈良に住めるならわたしも鹿に生まれたい。
3月12日までですって。