高野山へ行ってきました。
東京に戻ってから会った人との挨拶時にあれこれ質問をされました。
そもそも「お寺に泊まる」という旅行自体が珍しく感じられるようなので、今日はその視点で旅行記を書きます。
そうか、そうですよね。
そもそも、お寺に泊まるって、「ご飯はどうするの?」「お風呂はどうするの?」ってなりますよね。
- 宿坊って、こんな感じです
- 食事はこんな感じ
- お部屋はシンプルプランだとこんな感じ
- 修行というよりも、アート探訪を兼ねる場所
- 朝のお勤め(勤行・読経)って何するの?
- 高野山には多くの宿坊のほか、ゲストハウスがあります
宿坊って、こんな感じです
- ビジネスホテルよりも快適
- お風呂もトイレも普通にあるし、快適
- 食事をつけるかつけないか選べる。食事は精進料理
- 早朝のお勤め(読経)をライブで聴ける(だいたい6時半スタート)
- その寺院が所蔵する文化財を見せてもらえる
- 普通に楽天トラベルなどでも予約ができる
- 苦行をしに行くわけではない
これらが、多くの宿坊に共通するところです。
そもそもこの時点で、えー! そうなの? と言われるのですが、そうなんです。
▼今回はこちらの宿坊に泊まりました
食事はこんな感じ
食事は精進料理です。
今回宿泊した金剛三昧院は大広間で夕食は17時半(夕方です)、朝食は朝の勤行(読経)のあとの、7時半くらいからでした。
17時の夕食。精進料理です。ベジタリアンということです。
それにしても高野山の胡麻豆腐って、なんでこんなに美味しいのだろう。
どの宿坊でもわたしは胡麻豆腐が一番印象に残ります。
7時過ぎの朝食。精進料理です。
前回の食事から14時間あいているので、胃も元気な状態での食事です。
ヘルシーです。
お部屋はシンプルプランだとこんな感じ
高野山の宿坊は外国人の観光客が増えてから、どんどん便利になっている印象です。
Wifiもテレビもあります。
ここはお手洗いと洗面所が各室にありました。
お茶とお菓子も♪
浴衣、歯ブラシ、タオルなどもあります。(旅館と変わりません)
修行というよりも、アート探訪を兼ねる場所
宿坊にはそれぞれ見どころがあります。
それを見せてもらえるのが、宿坊に泊まる楽しみです。
特徴はその宿坊によってそれそれで、有名でわかりやすいものではこんな感じです。
- 運慶や快慶の彫刻、仏像がある(美術館に行かなくても観れる)
- 日本画家や絵師による襖絵がある(狩野派一門とか)
- 有名な人がデザインした庭園がある(重森三玲とか)
- 偉人が逗留した(真田幸村とか松下幸之助とか)
わたしはポップな重森三玲さんの庭園アートが好きなので、過去に宿泊したお寺では以下の宿坊が印象に残っています。
朝のお勤め(勤行・読経)って何するの?
火をパチパチ焚いて読経をする様子を、うしろで座って聴くことができます。
だいたいどこも最近は椅子があって、最後のほうで焼香の順番が回ってきたりします。
お経は真言宗なので「理趣経」は必ずどこもやっていて、あとは不動明王真言とか阿弥陀如来真言とか、いろんな神様の真言(マントラ)です。
空海さまが開いた山なので、空海さまの灌頂名を唱える真言(南無大師遍照金剛)も唱えます。
「せいせいくーしーほーさーい」というフレーズが何度も出てくるのが「理趣経」という、真言宗のお寺で唱えられるお経です。
わたしはガッツリと祈願厄除けなどはしませんが、どの寺院も文化財の保全に資金が必要なので、少し寄進するようにしています。
▲金剛三昧院はお部屋にこれがあったので、願い事を書いて持って行きました。
金剛三昧院は、宿泊しなくても拝観料を納めて中の塔などを見ることができます。
寺院内の文化財の様子はこちら。
高野山には多くの宿坊のほか、ゲストハウスがあります
前回(2023年)は以下の宿に食事なしプランで泊まりました。
高野山には食堂が増えているのでこのときは外で食べましたが、やはりお寺で食事をいただくほうが一泊旅行だと充実感があります。
初めての高野山(2008年だから、もう16年前)は、とにかくいろいろ体験できる宿坊に泊まり、二度目の高野山もここに宿泊しました。
思いっきりバックパッカーのノリでゲストハウスに泊まったこともあります。
これはさすがにしんどくて、やっぱりわたしは宿坊派。
高野山へ歩いて登るために、山の下に前泊して、そこから7時間歩いたことも。
ブログに宿のことは書きませんでしたが、九度山駅から歩いていける「中川旅館」に泊まって、翌朝から歩いて登りました。
* * *
数えたら8回行っていましたが、そのうち6回はひとり旅で、歩いて登ったときも、ひとり。
比叡山も歩いて登ったことがあるのですが(参考)、何度も足が向く魅力が、高野山には、なんかあるんですよね・・・。
ごま豆腐とか、ごま豆腐とか、ごま豆腐とか。(笑)
ほんとうに美味しいのです。