今年の高野山旅行記をしばらく綴ってまいりました。この記録が最後です。
今回もお気に入りの場所を歩いて、お菓子を食べてお茶を飲んで過ごしました。
3個食べた「かさ國」のクルミ餅
毎回「かさ國」というお店でお茶をしています。
このお店のイートインのお菓子は全部食べたことがあって、わたしがいちばん好きなのは「くるみ餅」。
以前はくるみ餅と他の何かを組み合わせて注文してイートインしていたのですが、8回目ともなると、くるみ餅オンリーでのリピートになります。
このお店には高野山や空海さん関連のムック本がたくさんあるので、読書をしながら身体を温める良い時間を過ごせます。
いちばん有名なお菓子は宿坊のウェルカムスイーツでお部屋に置いてあった「みろく石」なのだけど、わたしは300%の心で「くるみ餅」に帰依しております。
このお店「かさ國」は、腰専門の空海さんのお灸のお店の向かいにあります。
寒い季節の夕方になると、この薬屋の訴求力が増します。
今回は「かさ國」から裏山のほうへ登っていく場所にある宿坊・金剛三昧院に宿泊したのですが、その途中にすてきなお店がありました。
「濱田屋」という胡麻豆腐のお店です。
毎度の調子でクルミ餅を食べまくった後だったので今回は入らなかったのですが、次回はここへも入りたいと思っています。
「刈萱堂」と石堂丸親子の話。お父さんがモテすぎる罪な男だった
高野山のストリートの目印になる、バス停もある「かるかや堂」にある物語を、はじめてしっかり読んできました。
町の中心の交差点「千手院橋前」から少し奥の院に近いバス停がある場所です。
このお賽銭箱の右側から入っていくと、物語ががっつり読めます。
石童丸の話はあちこちに情報がありますが、その父親がモテまくって女性関係をうまく調整できていなかったことによる悲劇の詳細を、この「刈萱堂」で知ることになりました。
石童丸の物語は父と息子の話が美談にされているけれど、正妻と妾とさらに妾と間違われて殺されてしまった女性がいて、なんだかどえらい愛憎劇。ネットでは見つけられない情報です。
恵まれた能力があってモテるだけじゃダメ。注意力・調整力・交渉力がセットでなければ、いずれ姿を消さなければならない。そんな人生の教訓が詰まっていました。
それはさておき紅葉は美しい
愛憎入り乱れる話に没入しつつ、それでも凛とした空気に包まれた、美しい高野山です。
11月末日の、紅葉している高野山です。
高野山駅へ行くまででも長い
高野山へは、大阪から以下のルートで上がります。
南海電鉄 → 高野山ケーブル → 高野山駅からバスで寺院のエリアへ
歩いて登る場合は南海電鉄の「九度山駅」で降りて、登山口から町石道と呼ばれる道を7時間くらい歩くと、寺院のエリアの「大門」のあたりに出ます。
南海電鉄の車内です。
車窓です。
九度山駅は楽しくて、ここも数時間の散歩が楽しめます。
極楽橋駅が終点です。ここからケーブルカーに乗ります。
ケーブルカーの車内です。
ケーブルカーで登ったところにある駅が高野山駅です。
ここからはバスで登ります。
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高野山は歩いて登ると時間はかかりますが、険しくはありません。
山歩きがお好きなら、九度山に前泊する旅もおすすめです。