今回は国宝や文化財が多く、この宿坊自体が世界遺産に登録されている「金剛三昧院」に宿泊しました。
朝の勤行に参加すると、本堂に祀られている愛染明王像を拝観できます。
夏はシャクナゲが大きく咲いてそれも見どころらしいのですが、近頃は獣害が深刻で、山から降りてきた鹿が花を食べてしまったり、ムササビが障子を破って中へ飛んできてお供え物を食べてるのだそう。
確かにこの宿坊は少し小高い山にあるので、他の宿坊よりも獣害に遭いやすそう・・・。
早朝の金剛三昧院
朝の勤行は6時半からなので、その少し前の様子です。
泊まっている部屋のある建物と本堂の間に、小さな用水路と駐車場があります。
宿泊施設玄関から見る山門。
山門の前から見る宿泊施設。
金剛三昧院の玄関です。
室町時代の画家・小栗宗丹による襖絵がずらーっと連なる広間。
本堂へ向かう廊下から見える庭園。
この先に本堂と愛染明王の像がありました。
愛染明王のある像の手前にある壁か襖にあった、空海さまが妖怪退治をしているように見える、ちょっと漫画っぽい絵がいちばん印象に残っています。
境内の塔は、高野山に現存する最古の建造物
高野山には塔が無数にありますが、この塔は現存する最古の建造物なのだそう。
中には運慶作と伝わる五智如来像(重要文化財)が祀られているらしいので、この中にムキムキマッチョな神様がいる前提で、いろんな時間にいろんな角度から眺めました。
早朝の塔です。
明るい昼間に、少し高台から見下ろす塔が、わたしにはいちばん美しく見えました。
山門内の景色
建物の外にも見る場所が多く、高台へ上ってみたり、大きな木の周りをぐるっと歩いてみたり、歩く場所がたくさんありました。
日が昇ってくるとこんな感じです。
紅葉していました。
少し高台から見る、襖絵のある部屋の建物を見る景色が美しく見えました。
小高い丘に登りました。
あまりたくさん歩けない高齢の方をお連れする旅なら、この宿坊に泊まって、ここだけぐるっと歩いているだけでも高野山の雰囲気が凝縮されているのでオススメです。
* * *
高野山はいろんな旅のしかたがあります。
この他にも宿坊がたくさんあって、各寺院に文化遺産があります。
体力があるなら九度山の登山口から7時間かけて町石道を登って高野山まで来るのもいいし、ロープウェーとバスで来てゆったり宿坊で過ごしてもいいし、カフェ巡りをしてもいいし(現在はカフェがたくさんあります!)、霊宝館に仏像を見に行くもよし、大師教会で写経をするもよし、高野山内のハイキングコースを歩くもよし、ゴマ豆腐をいろんな店で買って食べてみるもよし。
(関西圏の人は車でこれるのがうらやましいです☆)
心身の落ち着く旅のスポットとして、やはりここは日本最強じゃないかと思います。
そんなこんなで、つい何度もリピートしてしまう高野山です。
▼宿坊に泊まる旅がはじめての方向けに、こんなのも書きました。