うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術 下園壮太 著

タイトルを見て「なにもそんなに前のめりで準備しなくても・・・」と思われるかもしれませんが、きっかけがあって読みました。 先日同世代の友人と話しながら、なんでも更年期のせいにすると、それとは関係のない前頭葉のはたらきを見落としてしまうことにな…

おもろい以外いらんねん 大前粟生 著

いつまでも継承され続けるコミュニケーションの型について、いま20代の人はどんなふうに感じてきたのか。それが感覚的に伝わりやすい小説でした。 お笑い芸人に憧れた高校生がテレビ売れていく過程とその周辺の人の話で、男の人たちがワイワイ評価し合うあの…

グーグーだって猫である1 大島弓子 著(コミック/映画)

少し上の世代の人たちが読んできた本としてよく名前を目にする、大島弓子さんの本をはじめて読みました。古本屋さんで一巻を買ってきました。 コロナの少し前からわたしの周りでは猫を飼う人が増えていて、なんとなく息抜きに読んでみたくなりました。 グー…

ヨガのティーチャー・トレーニングの広告が釣り針になるとき

今年の夏に、こんなことがありました。 職場で顔見知りのAさんから、ヨガのインストラクター資格(RYT)について質問をされました。Aさんの顔と名前は知っていたけれど、そのときはあまりよく知らない人でした。 Aさんは以前わたしの隣の席だった人から、わ…

3代目のマウスピース。歯並びの動きを考慮して「歯ぎしりピタリ」にしました

2019年1月からマウスピースをして寝ています。初回の話はこちら。 歯科で歯のすり減りを指摘されたのと、それ以前にも家族から歯ぎしりをしていたよと言われたことがあり、寝るときにつけるようになりました。 もう4年目なので装着自体には慣れていて、下の…

最強のふたり(映画)

ヨガのお仲間のかたが「なんか、いい映画なのよ~」とお話ししてくださった作品を観ました。 観てみたらジョークのキツさに忖度がなく、その中間にある音楽が絶妙に効いていて、こういうのは文章だけでは味わえないなと思いながら二度観ました。 たまたまで…

三人の存在しない王子たちの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は『三人の存在しない王子たちの物語』です。 あるときおばあさんが小…

心が揺れがちな時代に「私は私」で生きるには  高尾美穂 著

昨年読んだ『いちばん親切な更年期の教科書』がとてもためになり、エッセイ集のようなこの本を読みました。 音声配信されているコンテンツをテキスト化されたものだそうです。 高尾先生はヨガをされているので、その視点とスタンスが参考になります。 ヨガを…

夢のなかの相手のリアクションも、あたりまえだが自分の創作

今年の夏に、ちょっと興味深い夢を見ました。 直近で気になっていたことを終わらせにいくような内容でした。 実際その後は気になっていた出来事を脳が蒸し返さなくなって、夢というのはこうやって記憶と心の整理をしているのだなぁと、しみじみ感じました。 …

居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 東畑開人 著

少し前に読んだ『野の医者は笑う』がとてもおもしろかったので、この本も読みました。沖縄でフィールドワークをしたくなった背景には、こんなことがあったのか! 序盤を読んでいる段階から、これは前回同様、終盤で前半のユルさが効いてくるパターンだなと思…

よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑  大野萌子 著

わたしは昨年の今頃、だいぶおかしな喋り方をしていたと思います。毎日一回は「ちょいと」と言っていたような。 小津映画にハマって片っ端から繰り返し観ているうちにセリフのパターンがインストールされ、今の時代だったら糾弾されまくるに違いない “パワハ…

しちめんどくさい世の中で経験したことを伝えていくには

これいいよ! こんなのどう? と思って共有したくなることがあっても、「今はそういうのは、こういう観点からダメなんだって」と教えてもらうことがあります。 まあ端的に言ってしちめんどくさいわけですが、世の中の変化とともに以前はトライしなかった工夫…

ラーマーヤナ ラーマ王子伝説(映画)

ソフト化されていない1992年の映画です。8月に開催された東京の上映会で観てきました。 先日は京都で上映があり、このブログでのお知らせで知ったという関西の3名のかたが「行ってきましたよ~」と教えてくれたので、ほかにも何名かご覧になられたかたがいら…

コメント力 ―「できる人」はここがちがう 齋藤孝 著

古本屋さんで開いたらすごく面白くて、読むのが止められず買って帰ってきました。 さまざまな場面での著名人の絶妙なコメントのほか、漫画や物語のキャラクターのセリフとその聞きどころがつらつらと書かれており、人選が最高です。 わたしの大好きな清少納…

君に届け! という文字列だけで泣けてくるほど情緒がヤバかった日のこと

今日書くことは、近ごろのわたしの生活テーマのひとつ「更年期のセンチメンタル」 を観察したある日の記録です。回想日記です。 先日思わず「そこにこんなに反応するのはヤバいのでは・・・」と自分で自分に問いたくなる、そんな出来事がありました。 「君に…

オーセンティック・コーチング 苫米地英人 著

この本を読んでいる人から目次をちょろっと見せてもらって、気になったのでわたしも読みました。 読んでみたら、これはサンカルパのことを説明しておられる? と思う内容で、コーチングとカウンセリングは別物だということが明示されています。 コーチングは…

みんなの「わがまま」入門  富永京子 著

大学の先生が中高生に向けて、社会を変えていくためにわがままを言うことの意義を伝えていく講義仕立ての本です。 わたしはあのとき必要なわがままを言った。だけど後から罪悪感にさいなまれた。だからもう、言うのもやめておく。後で言ったら言ったで、なん…

広大な森の物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は「広大な森の物語」です。 この寓話は短く覚えておきやすく、しかも…

カピアーサナ=猿アーサナ。カピ=猿=ハヌマーンです

ヨガのアーサナやムドラーの名称は、同じ名前でも練習のルーツやスタイルによって微妙に違っていたり、言い方もたくさんあるもの。 「前に習ったアーサナと名前は同じだけど、ここではこの部分がこういう形なのか」ということはよくあります。 インドの神様…

野の医者は笑う 心の治療とは何か?  東畑開人 著

楽しくふざけながら、実にあけすけに書かれていてドキドキしました。 この本は近代医学の外側で活動している治療者たちを ”野の医者” と呼んで治療を受けに行く臨床心理士の沖縄スピリチュアル探訪記。 軽妙な語り口で書かれているけれど、前半は後半の展開…

世界でいちばん私がカワイイ ブリアナ・ギガンテ 著

ひとたび好きになると、すぐに秘められたお言葉を買いたくなってしまう。 ご本人の声で脳内再生しながら読みました。 友人からブリアナさんの動画を教えてもらって以来、わたしのコマ切れの可処分時間をぎゅんぎゅん吸い上げられています。 あまりにたくさん…

白髪染めとヘナのこと(理由とメンタル編)

今年の夏からセルフカラー(目的は白髪染め)をはじめて、少し前にその道具と作業について書きました。 今日はそのきっかけ・やりながら考えたこと・いま思っていることについて書きます。 こういうのはみんなタイミングも出はじめる位置もそれぞれなので、…

「宗教詩ビージャク」収録のサバド カビールの詩/橋本泰元(訳注)

ここ2年ほど、カビールの詩を写経のように書き写しています。 この詩は平凡社から出ている「宗教詩ビージャク インド中世思想の精髄」という本に収録されていて、「ラマイニー」「サバド」「サーキー」の3つの型の詩集が収められています。 「ラマイニー」…

棒がいっぽん  高野文子 著

あとになってやっと人に話せるようになることがたくさんある。 先日も古くからの友人に「わたしその話聞いたことあったっけ?」と言われて、「ない。はじめて話した」ということがあった。 この漫画の登場人物たちと同じように、日常のなかでゴリッとぶっこ…