今年の夏からセルフカラー(目的は白髪染め)をはじめて、少し前にその道具と作業について書きました。
今日はそのきっかけ・やりながら考えたこと・いま思っていることについて書きます。
こういうのはみんなタイミングも出はじめる位置もそれぞれなので、わたしの場合はこうでした、という記録です。
“キラッと感” を凝視するのをやめたかった
わたしの頭に白髪が見えはじめたのは、ちょうどコロナのはじまった頃。2年前くらいです。
はじめは素麺の束に入っているピンクの麺みたいな感じで、落ち着いたトーンのアクセント的な白髪でした。
それがだんだん光沢で主張してくるようになり、数本のうちは抜いていました。
この2年の間に彼らは少しずつメンバーを増やし、外出直前のヘアマスカラで対応できる量を超えてきたあたりから、新メンバーのチラつきを確認するのが癖になってしまいました。緊張しながら頭を微妙に動かす自分の挙動に、なんだかこれが、この気持ちと挙動がイヤだと思いました。
美容室では顔まわりの縮毛矯正をしている/染め時間との折り合い
なんで美容室でカラーをしてもらわないのかという話ですが、わたしは美容室では顔まわりの縮毛矯正をお願いしていて、そこにカラーの時間も加えるとかなりの時間になります。
なのでカラーは自宅でできたらいいなと思っていました。自宅だと、塗布したあとの待ち時間に家事をしたり食事ができます。
髪型との折り合い。顔まわりに毛があるのが苦手
わたしの白髪は眉尻の上の生え際に群生するところからはじまったので、前髪を作ったりボブヘアにしていれば気になりません。
で、しばらくショートボブにしていたのですが、これまでずっと髪を縛って顔まわりを出してきたので、しばらくしたらやっぱり髪がうっとうしくなってきました。顔を出したい。
ヘアバンドという手もあるのですが、わたしはあまり太いヘアバンドを上手に巻くことができません。大掃除ですか? みたいになってしまう。
髪型との折り合いが悩ましいところでした。
もみあげの白髪は抜くしかない
わたしには何年もセルフヘナをしている先輩がいて、細かいことは彼女に教えてもらっています。
もみあげの毛だけどうにも染まらない件も、あっさり「そこは、染まらないのよー」とのこと。サクッと教えてもらったことで、サクッと妥協点が見えました。
白い毛がよく染まることは知っていた
2018年のインド旅行の際に、ムンバイの道端で毛を染められちゃっているヤギを見ました。
この左のヤギのヒゲです。オレンジからブラウンへのグラデーションの美しさに、こんなに染まるのか! と思いました。
インドの街を歩いていると、このヤギと同じ髪色のおじさまにけっこうな比率で出会います。あの人たちのベースは白髪だったのかと、このヤギを見てわかりました。
わたしの髪はインドのおじさまたちに比べれば細く弱く、もっと簡単に染まりそうです。これは、わたしもいけるんじゃないかと思いました。
そんな理由かと言われそうですが、そんな理由です。
浄化とか頭皮のトリートメント、みたいな感覚はない
ヘナのメリットとして浄化作用やトリートメント作用があるそうですが、これはいまのところ、よくわかりません。
"浄化" というワードはスピリチュアルな感じがしてヒキがあるのはわかっているのですが、浄化作用やトリートメント作用については今のところピンときていません。
ただ、"癒やし" の効果はすごいです。次の項目で存分に語ります。
やってみたら、匂いに癒やされた
わたしはもともと、開発技術が更新されているものに頼るほうが素直と考えるタイプです。ずっと縮毛矯正をやっていると、その進化に感心します。
なのでカラーについても基本的には美容室でやってもらうのがいいと思っていたのですが、セルフヘナは初回の時点で想定外のハマりポイントがありました。
笹団子の匂いがする!!!
アルプスの少女ハイジが干し草のベッドで初めて寝た瞬間って、きっとこんな感じ!
と思うくらい、自分が笹の葉と餅に包まれる「あんこ」になったかのような癒しの香りに包まれました。
大いなるものに抱かれる感じと言ったら大げさに聞こえるかもしれませんが、新しい畳の部屋でごろんと寝るときの、あの感じと似ています。
これは中毒性があると思いました。畳好きは全員イチコロです。
よく「抹茶のような香り」と言っている人がいますが、それは塗布する前に溶いているときに感じる香りで、塗布して自分の匂いと混ざる過程でどんどん笹団子化していきます。
しかもそれが数日続きます。
ヘナは畳好き、よもぎ団子好き、笹団子好きのかたなら、かなりの多幸感が味わえます。
別の魔法
おっと、いよいよスピリチュアルなのくるか?! と期待しましたか。
おまっとさんです。期待してください。これはわたしが実際に感じたことです。
ヘナ染めをするとですね・・・
ヨガマットの上で三点倒立をしたあと
まるで畳の上でヨガをしたかのような魔法がかかる
そりゃそうですよね。
海外在住で畳が恋しい人、フローリングの家に住んでいるけど床が畳の気分っていいよねと思っている人に、抜き打ちでノスタルジーを運んできます。
匂いで食欲が促されるように香りでくつろぎが起こるタイプの人には、ヘナ→ヘッドスタンド→シャバーサナ の流れをおすすめします。
ヘナ&倒立のあとのヨガマットの上で緑茶を飲めば、さらにリラックスできそうです。
以上、今日は理由とメンタル編でした。
わたしもいつかは・・・と思っている人向けに書いてみました。
実際にはじめる前は先送りしていたのですが、やってみたら理科の実験みたいで楽しくて、最近いろんな人にこの話ばかりしています。
みんなで楽しんでいこーねー。