うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

善悪の彼岸へ 宮内勝典 著

少し前に読んだ『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』のなかにこの本からの引用があり、気になって読みました。読んでみたら、この視点での追跡をずっと求めていたと思う内容でした。 地下鉄サリン事件の…

蘆花恒春園と徳冨蘆花記念館(東京都世田谷区)

芦花公園駅から徒歩圏内にある、蘆花恒春園へ行ってきました。「ろかこうしゅんえん」をなかなか覚えられなくて、地図で検索するたびに間違えて「ろかこうえん」を出してしまい、念仏のように公園の名前を唱えて覚えました。 わたしは徳冨蘆花という人物につ…

三点倒立ができるようになる時に起こる「観念の断捨離」

このブログでわたしは三点倒立のことを何度も書いていますが、今年再読している『ヨーガ・ヴァーシシュタ』の第3章に、これは倒立ができるようになる時の変化と似ているな、と思う記述がありました。 ヨガにはいろんな「難しそうに見えるポーズ」があります…

考え方 〜 人生・仕事の結果が変わる  稲盛和夫 著

ヨガのお仲間がこの本を貸してくださいました。ヨガ教室で知り合って少しずつ雑談をするようになって、30回くらい会った頃でしょうか。ある日、映画と本の話になりました。 「この頃は小説が読めなくなってきて、自己啓発本ばかり読んでいる」とおっしゃるの…

ヴァシシュタ仙による鬱経験告白からのラージャ・ヨーガの教え/『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第2章の再読

昨年から朝のヨーガ・ヴァーシシュタ&瞑想の習慣について書いていますが、再読でどうしてこんなにも初回と違って感じられるのか、とても不思議な本です。 初回は登場するキャラクターを追いかけさせてくれない、いい意味で不親切な状態で進んでいく設定を理…

鳥の声・花の香り・太陽の光とともに瞑想をしています

夜明けが早くなり、朝の光がパワフルになってきました。わたしはだいたい朝7時前後に太陽のほうを向いて10分ほど瞑想をしているのですが、近頃はもうまぶたが眩しく、少し遅い時間だとおでこが熱い。 スズメの声は3月の初めから瞑想の時間帯に活発に聞こえる…

健康強者の回想にせず、わたしの記録を残したい

先日ヨガへの参加連絡をくださったかたが、わたしがこのブログに書いている更年期に関する自己観察記録を前のめりで読んでくださっているとコメントをくださいました。うれしいです。ありがとうございます。 これはわたしがコンスタントにお会いしている方々…

日本社会がオウムを生んだ 宮内勝典+高橋英利 著

作家の宮内勝典さんとオウム真理教を脱会した元信者・高橋英利さんの対話が記録されています。時代の振り返りが興味深く、なかでも特に第三章で話されているやりとりは、わたしの経験と照らし合わせて過去30年前の日本社会の温度感が蘇りやすい内容でした。 …

ものすごい先生を探す人たち

先月、オウム真理教関連の本を二冊読みました。全く関係のないジャンルの本からたどり着き、それらの本を読みながら思い出すことがありました。 わたしはインド人の先生が経営するヨガ教室でヨガをはじめて、そこでインストラクターになりました。その教室に…

スクリーンが待っている 西川美和 著

なんとも言えない旨味の詰まったエッセイ集でした。リズムは軽いのに濃い。映画『すばらしき世界』の構想段階から題名を伏せて書かれているのだけど、だんだん情報を公開できるようになって具体的になっていきます。 脚本を書く段階で取材・確認する現実社会…

西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展/たばこと塩の博物館(東京都墨田区)

またすてきな展示が始まっている「たばこと塩の博物館」へ出かけてきました。イランの様々な民族によるカラフルな織物を見ることができます。冒頭には一点「これだけは触ってみてもいいですよ」というものもあって、解説を読みながら見ているうちに各民族の…

ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした マーク・ボイル著/吉田奈緒子(翻訳)

著者は『ぼくはお金を使わずに生きることにした』という本が大ヒットし、その印税でアイルランドのゴールウェイ県に1万2000平米の小農場を購入して移住。今度はテクノロジーを使わない生活にチャレンジしている人で、この本はその最初の1年間の記録した、ド…

下賀茂熱帯植物園でムーラダーラ占いを愉しんだ(静岡県賀茂郡南伊豆町)

南伊豆の熱帯植物園へ行ってきました。河津桜を見にお散歩へ出かけた際に立ち寄ってみました。 なかにはトロピカルなジュースが飲める喫茶店もあり、とても楽しい場所でした。ひたすら植物を見て歩きました。 わたしは葉っぱや花びらのデザインを見ながら自…

青野川沿いの河津桜を見ながら歩いた(静岡県賀茂郡南伊豆町)

南伊豆・青野川沿いの河津桜を見てきました。 メジロが飛び交い人力車も営業している、活気あふれる時期のこの川沿いは、冬の終わりを待ち焦がれていたみんなのエネルギーが集まって、すてき。 この近くにある熱帯植物園へ入る道がなかなかナイス・スポット…

すばらしき世界(映画)

刑務所から出てきた人の物語でした。主人公は、“正義” と “褒められたさ” が必ずセットになってしまう思考をする人。その人の行動と心のはたらきを描きながら、その思考原理に甘えているかぎり娑婆は息苦しい。その現実が続く。重い罪を犯した人は5年以内に…

あのときの、あのおばさんの感覚がわかった

自分が更年期といわれる年齢に入ってから、時々思い出すことがあります。なんであのときあの人は、あんなに急いでいたのかと。 わたしがまだ30代の頃のこと。あるとき、ヨガをきっかけに知り合った年上の女性から 「あなたはお勤めもしていらっしゃって、 そ…

暗い抱擁 アガサ・クリスティー著 / 中村妙子(翻訳)

行動の動機について、じわじわ、ねっとり掘り下げる。いやだわー、と思いながら夢中で読んじゃった。アガサ・クリスティーの小説で探偵が出てくるものは短距離走。探偵が出てこないものはフルマラソン。わたしはこのフルマラソン型のものに惹かれる。この感…

寝姿山自然公園で、ミモザの名称がギンヨウアカシアであることを知った(静岡県下田市)

伊豆急下田の、駅前の山に登ってきました。こういう場所はふとその気になった時に行くのがよいのだ!と思って。お天気がよかったので、友人と合流する前のちょっとした時間にサクッと登ってお散歩してきました。 寝姿山自然公園へのアクセスはロープウェイの…

セタブン大コレクション展 パート1/ 世田谷文学館(東京都世田谷区)

世田谷文学館で開催されているコレクション展へ行ってきました。企画展をやっていない期間なので、週末でもゆっくりじっくり楽しむことができました。 メインの目的は、ズバリこれ。 宇野千代 富本一枝あて書簡 昭和8年5月2日 宇野千代さんが36歳の時に、東…

わたしが幸せになるまで 豊かな人生の見つけ方  吉川ひなの 著

自己管理について自分の考えを話すときの強い調子が意外で、いつのまにか母親業&心身健康維持のプロになっていて頼もしい。この本を読んでから Youtube にある自宅出産の映像を見て泣き、マタニティ・ダイアリーの最終回では本にも書かれていたパートナーシ…

サボテンを買いました。花麒麟と緋牡丹

春ですね。それは冬の終わりです。 わたしはこの冬、生まれて初めてヒヤシンスの水耕栽培をやってみました。ちゃんと綺麗に咲いて、香りも妖艶。香りがとにかくすごくて驚きました。 着水100日頃がピークでした。(この写真は100日目に撮りました) ヒヤシン…

オーラの発表会 綿矢りさ著

「心の栄養」の話だった。泣いた。その前に2回爆笑した。 さっきのはもう一度おくれ と 『ポテンシャル』 のところで、かれこれ10年以上かけて練りこんできたウディヤーナ・バンダが完全に壊れた。骨盤底筋をまたイチから鍛え直さないと、近日中に下半身の…

だいたい更年期(6人の専門家が解説) 三省堂書店/創英社

どんだけだよ!と思われそうですが、また更年期の本を読みました。この本は過去に読んだ三冊と比べると、少し年上の友人の話を聞くような、日常の雑談に近い感覚。 なかでも終盤で医療ジャーナリストの増田美加さんが伝えてくださっているメッセージはわたし…

愛の重さ アガサ・クリスティー著 / 中村妙子(翻訳)

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』を読んで愛は技術だと教わり、練習が必要であることを知った。あの本を読んだのは3年前。そんなに昔ではなかったから覚えていた。 愛は練習をしないと共依存の関係に陥る。本人がそういうものだと知識を持っていて…

近所でボヤ騒ぎ。眠れなかった夜に思ったこと

先日、深夜に近所でボヤ騒ぎがありました。夜中の1時半ごろに外が物々しくなって、消防車のチカチカする赤い光がカーテンの隙間から入ってきました。 え? すぐそこなの?! と思って起きたら、消防隊員さんの姿が暗い中でもわかるくらい、目の前で起こってい…

生活や文化を人間の力で破壊すること

戦争のニュースは見ていてつらいですね。こんな時、戦うことを義務とするアルジュナが葛藤する『バガヴァッド・ギーター』が思い浮かびます。いま起こっていることについて、なにがつらいか。要素があまりにも多く複雑で、考えはじめると息が止まってしまう…

10年ぶりに健康診断を受けた

先月、10年ぶりに健康診断を受けました。結果は特に大きなアラートもなく、30代の頃にあんなに再検査を促されていた子宮筋腫は、いったいどこへ消えたのか。 わたしは健康診断を受けていなかったこの10年間、小さな転機が起こるたびに生活の回し方を変え、自…