またすてきな展示が始まっている「たばこと塩の博物館」へ出かけてきました。
イランの様々な民族によるカラフルな織物を見ることができます。
冒頭には一点「これだけは触ってみてもいいですよ」というものもあって、解説を読みながら見ているうちに各民族の特性がわかる、興味深い展示でした。
ポスターに使われている作品もそうですが、ベテランではない織り娘が織ったと思われるものがいい味を出しまくっていて、だんだん木の幹が左にズレていって途中で無理やり中心に戻したり、途中からベテランの手が加わって上半分だけ整っているものがあったり。
解説に淡々と「途中から助っ人が入ったと思われる」みたいな文章があるのもいちいち面白くて。
生活用品の織物ですが模様には祈りのモチーフがあって、そのモチーフや配色から民族が混ざっていることがわかったりして、広大な砂漠地帯を旅しているような気分になれます。
ゴボウが豊かさと富の象徴になっていて、乾燥に耐え根を張る力が評価されるとか、「へー!」と思うことばかり。
モチーフには突然怪獣みたいなのがあったり、とにかく自由。
異様に凝ったデザインの68番、配色のセンスがずば抜けている79番など、突然刺さるデザインが登場する、予期できぬ楽しさの連続でした。
おもしろかった〜!
3階・たばこ関連展示の「鼻煙壺」コーナーに初めて入った
3階のたばこ関連展示はもう何度も見ていてすっかり知った気になっていましたが、古代の歴史の入り口近くにある「鼻煙壺」コーナーをこれまで見逃していました。
ここ数回はパッケージ展示側の入り口から入って、広告やCMを「今回も見ておくか」と確認するだけになっていました。具体的にはアーモンドグリコの三浦友和氏の異様な爽やかさを毎回再認識して帰るだけになっていました。
鼻煙壺(びえんこ)の展示は、そっちではないほうの入り口近くに、しれっとありました。こんなおもしろいコーナーがあるって、なんで見落としてたんだろう。
鼻から吸うタバコの壺。中国で作られたものが並んでいます。全部ものすごく小さくて、美しかったり可愛かったり。
モチーフがバッタのが、特にかわいい!
解説を読むと、中国の内側から鍵型の細い筆で絵を入れるものもあり、さすが米粒をキャンバスにしようとする国の人だわ〜と、ただただ関心するばかり。
GWの終わりまでやっているので、上京の予定がある遊牧民アート好きのかたはメモよー!