春ですね。それは冬の終わりです。
わたしはこの冬、生まれて初めてヒヤシンスの水耕栽培をやってみました。
ちゃんと綺麗に咲いて、香りも妖艶。香りがとにかくすごくて驚きました。
着水100日頃がピークでした。(この写真は100日目に撮りました)
ヒヤシンスを毎日じーっと見ていたら、あることに気がつきました。
花びらのカールが片山さつきさんのサイドのヘア並みにしっかりしている。小さく、細かく、ひとつひとつがくるりんと巻いています。
そう。"しっかりカール" は高貴さの証。ブローではなくカール。
聖子ちゃんカットは風の演出です。止まっていても彼女の周りには爽やかな風が吹いているかのような。そう。あれとこれ、ブローとカールはまったく別物なのです。
似て非なるものを「少女マンガの髪型」として雑に捉えようとするわたしの悪い癖をヒヤシンスが指摘してくれました。あたしはカールよと。
そのヒヤシンスも、いまは少しずつ色を変えはじめています。
来月には "しっかりカール" を見られないかと思うと、ヒヤシンス・ロスになりそう。
ここまでが今日の長い長い前振りです。くだらない話に付き合わせちゃってごめんなさいね。くだらないのが平常運用なんですけれど。
さて。
そんな折、ちょいと熱帯植物園へ立ち寄る機会がありましてね。
あたくしサボテンを買いました。
新メンバー♡
左が花麒麟(ハナキリン)、右がヒボタン(緋牡丹)です。
ヒボタンは友人宅で見たのを真似して買いました。
ハナキリンは初めて知ったサボテンです。
横から見ると茎に棘がガツガツ生えているのに、上から見る花びらは幼稚園の制服の丸襟のようなカーブをして、葉っぱの丸みも涙のような形をしています。
荒々しさと従順さが同居する、そんな見た目のちぐはぐ感が気に入って買ったのですが、花言葉は『冷たくしないで』『独立』『自立』『逆境に耐える』 。
これまた見事にちぐはぐ! あなたちょっとホルモンバランスが乱れすぎなんじゃないの? 機嫌を整えて、一緒に乗り越えましょうね。わたしはこうして、さっそく脳内でサボテンに話しかけます。
サボテンに言わせれば「これがあたしの通常運用なんですけど。勝手にラベルを貼らないでくださいます? 代々これでやってきておりますが、なにか?」といったところでしょう。ああまたしても、ごめんなさい。人間には "心" なんていう面倒なものがあるのです。執着は妄想のはじまりですね。
花はいつも、わたしになにかを教えてくれます。