うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

わかりいそがない生き方

心理学しながら人間学した巨星・なだいなだ先生の言葉が、あらためて沁みてきました。 「ケシカラニズム」 恥の文化で人を裁く日本人の、独特な攻撃性を7文字で表現している。 わたしは以前、クレーム対応をする人たちと仕事をすることがありました。わたし…

サーンキャ二元論への、H・V・ギュンター博士による鮮やかな指摘

ヨーガの哲学を学んでいるともれなくついてくるサーンキャ哲学ですが、かねてより「なんかヘン」と思っているところがありました。自分で説明をするときには、あえてマイトロジカルな要素や「男性原理と女性原理」の説明のいらない喩えを用いてきたのですが…

野心のすすめ 林真理子 著

カバーの下は鮮やかピンクの「野心のすすめ」。 自身を振り返る自伝的教訓本。第一章はまろやかなんだけど、二章からドライブがかかる。最後は女の仕事論。林真理子小説をたくさん読んでいる友人が、読み終わったのをポンと貸してくれました。 彼女は女性の…

愛用品いろいろ(アメブロ調)

昔のように暮らしぶりのことを書かなくなったよね、と身近なお友だちに言われたりするので、久々にそういうことを書いてみようと思うのですが、日常のことをあまり書かなくなったのは、わたしの周辺で「そういうのは、有名人以外はFacebookでやるもの」とい…

十二宮(新潟県中魚沼郡津南町)びっくり彫刻アリ

先日、源太郎彫刻の見られる「諏訪神社」を紹介しましたが、今日はその近くにあって間違えて行った「十二宮」という場所を紹介します。車で迷子になってたどり着いたので、くわしい場所がわかりません。芦ヶ崎小学校から郵便局ではなく竜神の館のほうへ間違…

諏訪神社(新潟県中魚沼郡津南町)小林源太郎彫刻

この諏訪神社は熊谷源太郎(小林源太郎)の彫刻が見られる神社です。 彫刻もすばらしいのですが、丘の上にぽつんと登場するなかなか個性的なたたずまいの神社で、 青い屋根に赤の鳥居が濃い緑の中で鮮やかに立ち、なんともいえぬ雰囲気です。 なんとなく海外…

8歳までの子育てと、潜在記憶と思考癖とヨガニードラ

1年半ほど会っていなかった友人に久しぶりに連絡をしたら、「息子産んだんだよ〜。おもろいから見においでよ」と言われ、さっそく行って、いろいろな話をしてきました。 うちこ:これは! いいヨギになりそう。足の指が長い。比率が多い。 友 人:なんと! …

パラレル同窓会 藤子・F・不二雄 異色短編集

社会問題のナマナマしいところにスススーッと切り込んでいく異色短編集。 売ってはいけない未来のカメラを売る「ヨドバ氏」から展開するストーリーのほか、ドロリとした後味の話が続きます。 ネタバレしないよう、ひとことで感想を書いてみます。 値ぶみカメ…

藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市・登戸)

かねてより気になっていた藤子不二雄ミュージアムへ行ってきました。またヨガ仲間のピロたんが同行してくれました。 わたしたちが浦安に行ってみたりここへ来てみたりしているのは、「エンゲージメントと客層」をテーマにした研究フィールドワークの一環です…

マリー・アントワネットのようなインド思想もある

マリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と、本当に言ったかどうか知らないのですが、インド思想の中にもこれと似たノリの思想があります。 お金がないなら、借りたらいいじゃない♪ わたしこれ、けっこう好きなんです。わた…

男はプライドの生き物だから テレンス・リアル 著 / 吉田まりえ 訳

インドに居たときに、東京でヨガの指導者をしていた女性と仲良くなって、「わたしはエゴが強くて…」という話をされたときに「あるある、あるよ。わたしだってあるよそういうこと」と共感したときから、あらためて自分の中にある男性性のようなものに向き合う…

虫野交差点の薬師堂 三十三観音遊歩道

石川雲蝶の彫刻がある「西福寺 開山堂」の近くに「虫野」という交差点があるのですが、かねてよりこの地名が気になっておりました。 由来が気になるのではなく、このへんを歩いてみたいなと。バスが一日数本しか通らないような道なのですが、このあたりは「…

JR津南駅・温泉付き(JR東日本・飯山線)

新潟県の中でも八海山エリアと津南エリアはネイチャー・パワーが格別な場所なのですが、この津南駅は改札上の階が温泉です。 「どっちの切符ですか?」という感じの「きっぷうりば」。前は改札。左は温泉。 「あなた〜、お風呂にします? それとも電車にしま…

ちょっとお願い。の「ちょっと」はむずかしい

「ちょっとお願い」されることについて、翻訳家の友人の話を聞いていたらその喩えが実に具体的でわかりやすかった。 わたしもたまになにかを「ちょっとお願い」されることはあるけれど、彼女ほどのトホホ感は味わったことがない。技能が明確なうえにオンライ…

「思考」を育てる100の講義 森博嗣 著

「つぶやきのクリーム」「常識にとらわれない100の講義」と同じ感じの短編エッセイ集。1冊に100のトピックが収められています。 早く読みたくて、発売早々に読み始めてしまいました。今回は87番目のタイトルに「インド的だとよく言われるけど、インドのこと…

はじめてのコラボでヨガニードラ

少し前の話ですが、ほかの先生のクラスにヨガニードラのガイドとして参加する機会がありました。 沖ヨガ指導者さんによる「眼ヨガ(視力向上ヨガ)」クラスのあとの、30分のヨガニードラ。 実践を含む哲学や心理学はインドで学んできたので、日本語化するに…

ヨガッサでミキ先生とアシュタンガ・ヨガ(新潟県長岡市のヨガ教室)

今年は地元の花火大会が土曜と重なっていたのでちょっと早めの夏帰省をしてきたのですが、花火の翌日にyogatha(ヨガッサ)というヨガ教室でアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガのハーフプライマリーで汗を流してきました。 この日のクラスは悠久町公民館。子…

甘えの構造 土居健郎 著

友人が「いま読むとたくさん感じることがあるはず」と言って貸してくれました。線がたくさん引いてある。同じ部分にうなずく。 初版は1971年で、言語の存在と背後の心理を分解し、日本人の精神特有の構造を紐解く内容でした。 この本を貸してくれた友人は海…

瀬戸内寂聴×藤原新也「生きること、死ぬこと」(紀伊國屋サザンセミナー)

6月に『若き日に薔薇を摘め』刊行記念対談を聞いてきました。 河出書房新社と紀伊國屋の共催イベントなのですが、「レイム・ディアー」「ブッダの方舟」の河出書房、すごいカード切ってきたわ〜という組み合わせ。 「90過ぎのばーさんと70過ぎのじーさん(ご…

想定外の事態の受容と後頭部頭痛

少し前の話ですが、想定外の事態に対応していた頃、めずらしい場所に頭痛がありました。緊張と頭痛にもいろいろな組み合わせがあるようです。 なぜこのトピックを書こうと思ったかというと、この事態に対応していた仲間にも、同じタイミングでまったく同じこ…

今だからこそ 歎異抄 ひろさちや 著

今だからこそ、というタイトルで2001年に出版された本なのですが、今でもなお、という内容です。 歎異抄のなかから10のフレーズを抜き出し、Q&A設定の形式で掘り下げていく説明が見事。長い説明の流れあってのすばらしさなので、抜粋だとそこが伝わらないの…