うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

8歳までの子育てと、潜在記憶と思考癖とヨガニードラ

1年半ほど会っていなかった友人に久しぶりに連絡をしたら、「息子産んだんだよ〜。おもろいから見においでよ」と言われ、さっそく行って、いろいろな話をしてきました。


うちこ:これは! いいヨギになりそう。足の指が長い。比率が多い。
友 人:なんと! 
うちこ:しかもね、小指が長い。油塗って、インドのベビーマッサージをしたらぁ?



 〜以後しばし、足指を長く保って育て、11歳くらいからヨギにしようかという計画が進み〜



友 人:それよりも、わたしのこのボディ、ヨガでなんとかできる?
うちこ:(さわる。びろーん)ううむ。これは、、、がんばろう。半年くらいがんばって、なんとかしたいね。
友 人:やっぱり! この歳だと半年なんだよね。でも骨盤は3ヶ月だって。なにすればいい?




 〜以後、それ用の4ポーズ・エクササイズを伝授〜




その後、インドの子育ての様子の話へ。彼女はすぐに職場復帰するので「意識と記憶の刻み癖は8歳までが重要と言われているから、そこは気にしておいたほうがいいよ。これもインド式だけど」という話をしました。
これはヨガニードラの本に出てきたのですが、「脳下垂体のコントロールの土台が8歳までにできあがり、そのはたらきかたの癖や分泌パターンは、直接的にメンタルと感情の活動、視床下部の調整に影響していく」とあるのです。
「うめぼし」を想像しただけで唾液がじわり、などの感覚はけっこう大人になってからのインプットだと思っていたけど、はじめて食べたのは何歳だったかなぁ。


このほか、シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカールさんのQ&A説法やサーンキャ哲学を学ぶ中で思うことを話したのだけど、「どう気をつければいいの?」と。以下は、わたしなりの理解。


うちこ:ものごとの印象を刻んでいくときに、できるだけそのまま記録していかないと、敵意を持ってとらえる癖のようなものがついてしまう。悪い思考の方が引力が強いので、生きていくうえで大切なものは、特にニュートラルにインプットしたほうがいいと思うんだ。
友 人:たとえば?
うちこ:ある日、外に出たら太陽ギンギンだったとする。でも、「大変! 日焼け止め塗らなきゃ、帽子かぶらなきゃ…」と神経質になってしまうと、太陽の存在を覚えていくときの意識の記録として、よくない。
友 人:ぬぬ!
うちこ:太陽は明るくて、熱があって、パワフルだね。ということをまず認識する。そのうえで、今日はとても熱パワーがあるから皮膚が焦げないように、ちょっと知恵を使って保護しましょうかと、そういう段取りにする。太陽の明るさは恵みであるという認識をスキップして、害をもたらす存在としてインプットされてしまうとまずい。
友 人:なるほど!



というような話をいくつかしました。特に自然のはたらきを、大人の都合知識で刷り込んでしまうのは気をつけたいところ。自然の営みを漠然とした恐怖とするか、山や海の神の under control への畏怖とするかで先々の心の癖が変わってくる。
まえに、「日本語は、心のはたらきかたを表す動詞が圧倒的に少ない」ということを書きましたが、今日話したようなことに関する心のはたらきとして、サンスクリット語にはmemoryに相当する「Smriti」のほかに、memory + knowledge の「Vasana」があり、意識の中で発生する修正の動きを示す「Vritti」がある。
インド思想には、土台に「意識はメモリーと結びついている」という前提がしっかりある。なので、悪意や敵意に引っ張られる思考癖をなんとかしようとした、心のとりあつかいの技術開発が深い。
参考過去ログ:よい結果を正確に刻むこと(vasanaの使い方)



うちこ:まあ、いまはさ、こんだけオナラをぶーぶーしてる頃は、(印象を刻まずに)ただ感じているだけなのだろうな。
友 人:しかも、大人並に臭い。
うちこ:生命力あるよね、このオナラ(笑)。まあ、もう少したったら、そういうメソッドもあるということで。
友 人:インドの子育てメソッドすごいね。
うちこ:子育てというか、インドの思想自体がね。子供用のヨガニードラもあるんだよ。




ちなみにこの坊やは、わたしの好きなようにヨギにしていいとのこと。(ほんとかよー)
10年後が楽しみですが、それよりまずは目先の友人の腰とお腹を優先的にウォッチしていくことにします。