うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

会う口実をずっと考えてきた

6月に神戸・7月に名古屋でヨガクラスをやって、初対面のかたも含めてこのブログを読んでくださっている人とお会いして、それをきっかけにさまざまなことを考えました。かねてより探ってきた「ヨガをする人同士の関係性のかたち」を確認していくなかで、あま…

アガスティアの葉 青山圭秀 著

日本でサティヤ・サイババが知られるきっかけになったベストセラー本を書いたかたの二作目らしいのですが、それをいったん置いておいて、旅行記としてとてもおもしろいです。前半はアーユルヴェーダ研究者の1994年頃のインド旅行記として読むと勉強になる。…

おだやかで実りを感じる交友関係のために、わたしが心がけていること7つ

今年は遠方から友人が来てくれたり、わたしが行ったり、例年よりもすこし賑やかな夏でした。 年齢を重ね生活が変わり連絡方法も多様化するなか、友人が声をかけてくれたり待ち合わせて会ってくれるのはとてもありがたいこと。今日はここ数年でわたしが気をつ…

桃尻語訳 枕草子〈上〉  橋本治 著

ヨーガ・スートラも、この桃尻語訳・枕草子みたいに「さーて、ヨガのこと話すわー(1.1)」「ヨガ、心・動く・コントロールっ!(1.2)」のように訳したらすごくわかりやすいと思うのだけど、そういうのはない。バガヴァッド・ギーターは鎧先生の訳がかなり…

アグニ・スタンバ・アーサナは楽しく気長に深めよう

楽しく気長に。おもいのほか長くなっている人生で、これはほんとうに大切なこと。わたしはヨガをしているとき、みんな急ぐねぇ熱心だねぇ…、と思うことがあります。11年前、当時勤めていた会社の近くのティップネスというスポーツクラブでアシュタンガ・ヨガ…

気おくれと自我の関係を観察する

気おくれやアウェイ感について、わたしはたまにひとりで考えます。運動は大好きなくせに大縄跳びに入っていけない、そんな子どもの頃からのジレンマを克服したい。この気質については考え出すと自分の弱い部分がむき出しになるのでつらいのですが、それでも…

地球星人 村田沙耶香 著

友人が家に置いていってくれた本を、寝苦しい夏の夜にいっき読みしました。これは異常な状況だと思ったときに幽体離脱を試みる主人公の気持ちとその後の人生を追いながら、ひとつ思い出すことがありました。わたしは10代の頃に電車で痴漢に遭ったことがある…

ヒンドゥー教 ― インドの聖と俗 森本達雄 著

今年読んだ「インドの顔(世界の生活歴史)」で知ったラーム・モーハン・ローイについてさらに知りたくなり、この本を読みました。インドの昔の風習に、未亡人となった女性(寡婦)が夫の後を追って火葬時に焼身自殺をする「サティー」というものがあり、ラ…

マントラ暗唱とデーヴァナーガリー写経をセットで練習すると、表意世界から表音世界にスイッチできる

「マントラは聖音だから正しい発音で唱えないと意味がない」これは模範的な回答あるいは間違いを避けた回答としては正しいのですが、今日はなぜそれがそうなのか(祈りであり呪術であるから)というところをひとまず置いたまま、「書いて唱えることから見え…

マロニエの咲く渋川で味わい散歩。国道33号から虚空蔵塚古墳、渋川八幡宮へ(群馬県渋川市)

渋川へ行ってきました。 マロニエの季節(5月なかば)に行きました。わたしにとって渋川は行ってみたらとても見どころの多い町で、こんなに楽しんでしまっております。 これだけでもお腹いっぱいのはずが、それでもまだまだ、ぶらぶら歩いているだけで楽しい…

白井宿を歩く。そこから白井城跡、源空寺、城山不動尊へ(群馬県渋川市)

群馬県で散歩をしてきました。白井宿(しろいじゅく)というかつての宿場町があるのです。 渋川駅の、繁華街とは反対側の階段から降りて… 駅から川を越えて、4キロほど歩きます。この川は利根川から分岐している吾妻川。 だんだん、ええ感じになってゆきます…

半田早尾神社へ、初代小林源八郎(=源太郎パパ)の彫り物を見に行ってきた(群馬県渋川市)

久しぶりに小林源太郎さんの彫刻を追いかけて出かけてきました。新潟県のほうはもうだいぶ見たので、今後は群馬・埼玉方面のを見に行こうと思っておりまして。 ▼江戸の名工の細かい彫り物が好きなのです 小林源八郎親子のこと のちに新潟県へ来てくださった…

幸福を知る才能 宇野千代 著

宇野千代さんの本はエッセイから始まってこれまでにたくさん自己啓発書を読むような感覚で読んできたのだけど、「おはん」「色ざんげ」の二冊を読んでからはガラリと見かたが変わりました。この人はまぎれもなく天才小説家。エッセイや生きかたは壮絶すぎる…

有松町並み保存地区を歩く。駅からすぐそこの別世界(名古屋市緑区有松 / ありまつ)

名古屋駅から赤い名鉄電車に乗って30分弱。藍染で知られる有松へ行ってきました。有松絞りの有松です。 改札の前に、こっちだよーと看板があります。駅からすぐ町並みの屋根が見えて、徒歩数分のところから別世界のような古い町並みが広がっていました。有松…

彼女は頭が悪いから 姫野カオルコ 著

大学に限らず就職活動でもその後の会社生活でもそうだと思うことが物語のなかに散りばめられていて、この本の内容に憤ったり読むのがつらいと言える人を少しうらやましく思う。あるあると思いながら読んでいる自分が異常なのだろうか。もはや平均がわからな…

とても現実的な板挟み。食事についてのわたしの対応

先日、ヨガ仲間から食事について尋ねられました。 肉は食べるのかという、よくある質問。わたしは自分で作って食べる食事とお弁当では肉類をとらないけれど、誰かと一緒に行く外食では、豚肉・牛肉以外のものなら食べています。挽肉だとあとで気づくこともあ…

神曲 天国篇 ダンテ 著 / 三浦逸雄(翻訳)

あこがれのベアトリーチェといっしょに歩けるようになってしまったことによって、地獄篇・煉獄篇よりもダンテがふわっとしちゃってキレがない。星占いに沿ったすごろくみたいに先へ進んでいく。このふわっと感、見覚えがあるな…。天国篇のダンテは、まるで山…

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ 木下龍也 岡野大嗣 著

うだるような暑さのなか中途半端にダークサイドへ堕ちるくらいなら、この短歌集に埋もれてしまえばいいと思う。だって、おもしろいんだもの…。リズムも季節感も目に浮かぶ景色も自意識過剰さも固有名詞選びも、まーセンスのある人のやることと言ったら。7月…

丹生駅(にぶ)から釋王寺(しゃくおうじ)まで歩いた(香川県東かがわ市)

今回のさぬき旅行では、引田(ひけた)から讃岐白鳥駅へ移動し、そこから電車に乗って、二駅目で降りて釋王寺(しゃくおうじ)を目指しました。四国八十八か所には入っていませんが、「さぬき三十三観音霊場」の第五番のお寺です。 ひとっこひとりいないうえ…

讃岐白鳥駅と白鳥神社。酉年の人に行ってほしい、鳥がかわいい神社(香川県東かがわ市)

引田駅のとなりにある讃岐白鳥駅へ行ってみました。とくに目的はなく、名前の真っ白なイメージのパンチに惹かれて行きました。うどん+白鳥=めちゃ白い、という単純なイメージです。 ここは駐輪場ではなく、無人駅の出入口。 メインストリートっぽいところ…

萬生寺、積善坊、善覚寺 みっつ並んだお寺(香川県東かがわ市ひけた)

引田に、お寺がみっつ並んでいるスポットがあります。ゲストハウスを出るときに車に乗せてもらえることになったので、お寺の並んでいる道で降ろしてもらうことにしました。 利剣山 萬生寺(真言宗善通寺派) 四国八十八か所には入っていませんが、ここは「さ…

引田の海と神社と城跡周辺 アミーマンボスの自転車で走る(香川県東かがわ市ひけた)

引田でアミーマンボスという宿に一泊して、そこで自転車を借りて町を走り回りました。乗り物を借りて散策するのは、これまでベトナムのムイネーやインドのオーロヴィルのほか日本国内で何度もやってきましたが、国内ではいままでいちばんここがよかった!す…

引田を歩く。レトロな町並みと青春と、醤油のにおい(香川県東かがわ市ひけた)

香川県のなかでも関西寄りにある東かがわ市・引田(ひけた)へ行ってきました。とくに用事はなかったのですが、地図を見ていたら三宮から高速バスで2時間のところになんかいい感じの場所がある。わたしはだいたいいつも Googleマップを超拡大してぐりぐり見…

エスコートの魔力。「おれんち来ないか詐欺」というのがあるらしい

誰かがそれを表明することによって、芋ずる式に情報が集まる。そういうことってありますね。先日、インドを旅したひとりの若者によるウェブ上への詐欺被害投稿をきっかけに、いくつもの似た手口の経験が掘り起こされているのを見かけました。 最初に紹介した…

The Bhagavad Gita / Ramananda Prasad

日本のアマゾンでは高いのですがアメリカとインドでは買いやすそうなので紹介します。これはわたしがいま書き写しやチャンティングのときに重宝しているバガヴァッド・ギーターで、デリーの「MOTILAL BANARSIDASS」で買ってきました。 「MOTILAL BANARSIDASS…