楽しく気長に。おもいのほか長くなっている人生で、これはほんとうに大切なこと。
わたしはヨガをしているとき、みんな急ぐねぇ熱心だねぇ…、と思うことがあります。11年前、当時勤めていた会社の近くのティップネスというスポーツクラブでアシュタンガ・ヨガというのを初めてやってみたとき、これはハーフ・プライマリーちゅうのだけでも深めるのに死ぬまでかかるでないの大変じゃないのと思って、今もそのままの感覚でやっています。ハーフ・プライマリーに毛を生やし続けて、少し毛深くなってきた。
そんなこんなで、ヨガは夢中になってまるで愛憎関係ではないかという勢いからぷいっとやめちゃったり、ひと夏のアバンチュールみたいに楽しんでいく人もいるけれど、わたしはじぃーーーっと線香花火のように、ぷちぷちぱちぱち、やっています。
ハタ・ヨーガのほうもそうで、なかでもわたしがおすすめしまくっている「アグニ・スタンバ・アーサナ」は脚だけでなくあちこちの神経を刺激してくれます。呼吸を変えるだけで、深まる場所まで変わってくる。スルメのよう味わえる。将来的に長時間のパドマーサナ(あぐら)をラクにしてくれる、とても重要な準備運動的アーサナです。
これがね、痛い。誰だってはじめは痛いんです。
で、この時期(↑)を超えると余裕が出てきます。
余裕が出てくると、表情筋も動かせるようになります。
このように・・・
アグニ・スタンバ・太宰治
なんと、この体勢のまま悩む余裕が出てきます。
左肘で左ひざをさりげなく押しています。この状態で深い呼吸を10回もすると、だいぶあぐらが組みやすくなります。ほんとよー。
次!
アグニ・スタンバ・イメルダ婦人@靴屋
左のあとは、右もやりましょう。
「んー。この棚の上から下まで、全部包んじゃってくれる?
このくらいなら、クローゼットに入ると思うから」
イメルダ夫人になりきってアレンジすると、まるでセレブのヨガ気分。
ヤングはわからんかもね…。イメルダ夫人。
次はさらにわかんないだろうな・・・
次は前屈を深めてみましょう。
次いきますよー、次ー
アグニ・スタンバ・クイズ100人に聞きました
司会者が出題中に一般人の家族に寄って肘をつく感じで、ぐわーっと前に出てみてください。(ヤングは「関口宏 肘をつく」で画像検索してみてね☆)
アグニ・スタンバ・アーサナは前屈で深めるのがいい。けっこう背骨にも刺激がきてるな…というのが感じられるので、わたしは夜のクラスの準備運動の序盤に入れています。
このアーサナの説明はこちらをご覧ください。
NG集(ジャッキー・チェン映画のエンディングのイメージで)
今回はわたしが解説に集中したかったので、ポーズはモデルさんにお願しました。ポテンシャルを感じる逸材を一本釣りでスカウトしてみたのですが、ここまでデキる方とは知りませんでした。ありがたいことです。
せっかくなので、何カットかボツになったものをご紹介します。
左右まちがい
わっ、左右が逆でした。太宰さんは左でした。すみません反対側でお願いします! めっちゃいい顔くださったのに、ごめんなさい!(わたしのミスです…)
買う物まちがい
それだと、ちょっと唇が出すぎですかね…。近所のスーパーでどの魚を買うか迷ってる奥さんて感じなので、もっとこう、金持ちの余裕を出してもらえますか。買うのはブランド靴なんで。イメルダ夫人は大統領夫人なんで。こう、そうですね…アルカイック・スマイルに変えてもらえますか。そんなわけで、もう一回!
からみすぎ
いいからみですねぇ。いい首筋です。が。同じカウンターデスクでも、これはもう大衆酒場の勢いなので、もうちょっとマイルドにお願いできますか。(それにしても、いい顔…)
・・・結論:ヨガは楽しく気長に深めましょう!
<おまけ:モデルさんのご紹介とお知らせ>
今回アーサナのモデルをつとめてくださったかたは料理人のかたです。毎日、このたびの表情筋以上のメニューを日替わり定食で繰り出してきます。彼女のお店「Cafeおかえり」はこちら。(インド・リシケシへお立ち寄りの際は、ぜひに!)
2019年秋の初日はコロッケだったようです。彼女のおもしろブログはこちら
<わたし(生うちこ)からのヨガのお知らせ>
東京近郊のかた、一緒に身体を動かしましょう。
はじめましてのかたも、お久しぶりのかたも、お会いできるのを楽しみにしています。
<関西ヨガクラス開催のお知らせ>