久しぶりに小林源太郎さんの彫刻を追いかけて出かけてきました。
新潟県のほうはもうだいぶ見たので、今後は群馬・埼玉方面のを見に行こうと思っておりまして。
▼江戸の名工の細かい彫り物が好きなのです
小林源八郎親子のこと
のちに新潟県へ来てくださった小林源太郎さんはお父さんから仕事を受け継いでおり、お父さんは小林源八正信。この神社の作品はお父さんのもののようです。息子の源太郎さんは二代目「小林源八」。3つ呼び名を持っていることになります。インド人みたい!
- 小林源太郎
- 二代目・小林源八郎(二代目)
- 熊谷源太郎(熊谷の人だったことによる通称)
この半田早尾神社の作品は親子共作なのかお父さんだけの仕事なのかわかりませんが、源太郎さんは18歳になっている年代(1817年頃)。もう一緒に仕事をしてたのかな。いつかチャネラーに会うことがあったら、源太郎さんに憑依してもらって「半田早尾神社では彫りましたか? どの部分を彫りましたか?」と訊いてみたいところ。
駅からの道のり
半田早尾神社は渋川駅からひとつ高崎寄りの「八木原駅」から徒歩15分くらいのところにあります。
この駅すてきー!
そしてその先は道のりもなにも、案内することはありません。Googleの言いなりで歩きました。
5月に行ったので、ポピーが咲き乱れていました。ポピーを見ると、いつもオール阪神・巨人の阪神さんの声が「くーるまにポピー♪」と脳内で鳴るのはわたしだけですか。
ここは5月にインドから戻ってすぐに、乾いてひび割れたボディを温泉に浸けるべく渋川へ行った際に行きました。
温泉はこちら。
半田早尾神社の彫刻
古くてすてきな日本家屋が多く、見ながら楽しく歩いていたらあっという間に着きました。
この奥にあるんです。すんごいのが。
この裏です。すごいよ。覚悟してね。
お目当ての彫刻はガラス室の中で大切に保管されています。
ガラスすれすれのところまで顔を近づけて、かぶりつきで見ました。
源太郎さんよりも奥行きは薄め。モチーフがめちゃくちゃかわいい…。腕の角度が、かわいい…。ニヤケが止まりません。
この車輪がまんまるでないととことか、いいわ!
んーでもやっぱり透かし彫りがすごい。ほんとすごいなこの親子…
すみずみにまで、生き物がいました。たまらん…
すてきな空間
こじんまりとした神社ですが、周囲にちいさな祠が囲むようにあり、幼稚園児が遊んでいます。
放牧という感じでのびのびしていて、あばれるでもなくゴロゴロしていて、動物のようにくつろぐ子どもたち。その横に、江戸時代のごりっごりの彫刻。
大げさなところがひとつもない、とてもくつろげる場所でした。
わたしは美術館や博物館よりも、地方の神社の彫刻を見に行くのがいまは好きです。見識を広めたいのではなく、熱狂したくて行っているので。
「すっごい! 細かい! 作業大変! めっちゃ肩凝りそう!」とか言って帰ってくれば満足。江戸の名工の彫り物は、見ると仕事したくなるのがいいんですよねー。
それにしても群馬は温泉があるのがいいですね。隣の駅にもあるらしく、そこは駅名からして、いかにもな場所。お弟子さんの作品も含めると見どころがわんさとありそう。渋川市、ええわ…。今度は前橋あたりに二泊くらいして、ちんたら回りたい。
▼ここです。解説に彫刻過多って書いてあるのがおもしろい…。ああたしかに過多だ。この人たちの、みんなそうじゃん(笑)
▼昨年行った榛名神社の源太郎さんもよかったー!