日本のアマゾンでは高いのですがアメリカとインドでは買いやすそうなので紹介します。
これはわたしがいま書き写しやチャンティングのときに重宝しているバガヴァッド・ギーターで、デリーの「MOTILAL BANARSIDASS」で買ってきました。
「MOTILAL BANARSIDASS」にはギーターだらけの棚があって、そこにあったものをひととおり見て買ってきました。
解説などは全て英語なのですが、以下が並列で書かれています。
- デーヴァナーガーリー(サンスクリット)
- ローマナイズ(その音をローマ字で読めるように書いたもの)
- 訳と解説(英語)
これがセットで書かれているものというのが意外になくて重宝しています。
さらに、ほかの聖典との重複節の節番号も書かれている。ウパニシャッドはもちろん、リグ・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュールヴェーダ、マヌ法典、マハーバーラタ、ラーマーヤナ、ブラフマ・スートラ、ヨーガ・スートラほか、プラーナ文献との重複も含めてちょこっと番号が添えてある。
これまでちょこちょこ他の書物を読んだときにメモしていたのが、全部あっさり書いてありました。
巻末と参照コンテンツも、こんな気の利かせかたってあるか…という構成です。
- デイリーで唱えたい主要40節
- 発音表
- 用語集
- 主要な要素の逆引きインデックス
- コメンタリーに他の偉人の言葉を添えた解説の逆引き人物インデックス
逆引き人物インデックスには著名なスワミのほかにアインシュタインやヘレン・ケラーの名前もあったりして、実際コメンタリーはコラムのように読める粋な構成です。
冒頭の解説はあまりにもシンプルで、これがまたいい…。
以下わたしの要約する日本語ですが
アルジュナの「ジレンマ」は、実に普遍的なものだ。
人間大なり小なり、日々の義務を果たしながらジレンマを抱えている。
アルジュナのジレンマは、そのなかでも最大のものだった。
こんなふうに書かれています。
わたしが日々の中で状況の捉えかたについて逡巡するときや判断に揺れるとき、まず書棚で手を伸ばすのが「バガヴァッド・ギーター」である理由がものすごくシンプルに示されていました。
こんなに粋な本が、あるのねぇ…。びっくり。
- 作者: Ramananda, Ph.d. Prasad
- 出版社/メーカー: Motilal Banarsidass Pub
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: ペーパーバック
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