うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

みんなとエブリワン

わたしは人が「みんな」という言葉を使うとき、これはとても日本的な言葉だと感じる。 いいときは「和」なのだけど、わるいときは「同調圧力」であり、さも総意であるかのようなムードでカジュアルに使われると、とてもタチがわるい。 英語は、エブリワンと…

サイバラの部屋 西原理恵子 著

楽しくてあっという間に読んでしまいました。さまざまな雑誌の対談を集めたもので、お相手リストはこのようなかたがた。 養老孟司、よしもとばなな、重松清、姜尚中、柳美里、ともさかりえ、深津絵里、荻原博子、堀江貴文、みうらじゅん、リリー・フランキー…

聞き書き抄 解説ヨーガ・スートラ 第七講(日本ヨーガ禅道友会)

「第六講」に引き続き、サマーディとサマーパッティのあたりです。 ヨーガスートラの1章17節と連動する42節の有尋定・43節の無尋定の記述は、構成上くっつけておいて欲しい気もするし、「なんでわざわざ三昧を二つに分けてそんなに長く語るのか」という気も…

白本(Kindle版) 高城剛 著

瞑想とアーユルヴェーダのよさが説かれているほか、初心者の瞑想の第一歩としてジョギングをすすめていたり、読んでみたらかなりヨギックでした。 メールマガジンで展開していたQ&Aがまとめられた本なのですが、回答のしかたにほどよい距離感と愛があって、…

DX東寺(京都)

京都で「DX東寺」というストリップ劇場へ行ってきました。 そもそもストリップ・ショーを観たのは初めてですが、想像以上にハイレベルな内容。芸術面もフィジカル面もかなりすごい。ショーはお昼からやっていて、わたしの行った日はこういうことになっていま…

現代日本の開化 夏目漱石(漱石グルジの鋭すぎる予言)

これもまた講演テキストで、明治44年8月に和歌山で行なわれたもの。ネット上でも読めます。 完全にひとりバガヴァッド・ギーター状態の漱石グルジでありますが、今回は最後のほうに恐るべき予言的指摘があり、思わずのけぞった勢いでブリッジしてしまいそう…

under controlのこと

わたしがヨガの話をするとき、いつも頭の片隅にあるのは「それぞれの背景」の違い。 たまに読み返す、親方にもらったテキストにあった「Patience」という項目を見て、昨年の中盤くらいからじっと見つめていることがあります。とにかく辛抱しろというそのテキ…

道楽と職業 夏目漱石(漱石グルジのカルマ・ヨーガ講演)

結論から言いましょう。これはバガヴァッド・ギーターで説かれている「カルマ・ヨーガ」の教えの日本語版です。このテキストは1911年(明治44年)に兵庫の明石で行われた夏目漱石の講演を文章化したもので、ネット上でも読めますし、文庫本だと「私の個人主…

思い描いていたのは、生ラジオ

座学の開発は紆余曲折を経て「やっぱり、こういうのがよいのだろう」という方向がやっと見えてきました。インド思想は、対話で学ぶのがよいと思うのです。初回を関西で開催しました。対話形式の問答自体はインドで鍛えてもらって、サーンキヤの先生とヴェー…

Google Analytics の「リアルタイムレポート」でスナックのママ気分

ブログを書いている人がGoogleの解析ツールを仕込むと、いまそのページをどの地域から何人読んでいるかが見える機能があります。「リアルタイムレポート」というのですが、たまに眺めているとおもしろいです。 どんな画面かというと、こんなんで 左上の「1」…

私の個人主義 夏目漱石 著

結論から言いましょう。スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学学位授与式でのスピーチに匹敵、いやそれにも勝る驚きの講義です。「こころ」の連載終了から3ヶ月後に学習院の生徒たちに向けて語られたものがテキスト化されていて、短いのですぐ読み終わり…

京都タワー大浴場〜YUU〜

もっとゆったり行きたかったのだけどどうしても遊ぶ時間を増やしたくて、仕事の後に高速バスに乗って早朝に京都に着いて、行ってみちゃった昭和な空間。 京都タワーの地下にある銭湯なのだけど、ロゴがやばい。 行ってみたらふつうの銭湯だったのだけど、BGM…

カルマ・ヨーガ 働きのヨーガ スワミ・ヴィヴェーカーナンダ(再読)

ここ1ヶ月ほど、ギーターについてさまざまな局面での解釈を思いなおしていました。ギーターの解説本の役割も果たすこの書はわたしにとって「ものさし」のような役割をしてくれる本で、以前読んだときにメモしたことまた違う部分が心に刺さっている自分の状況…

ビジュアル版 日々の整体 片山洋次郎 著

相変わらず、読んでいる時間がしあわせ、と感じる著者さんの整体本。現代の疲れの正体の切り取り方が、まろやかで正しいと感じます。 わたしは大げさなのがあまり好きではないし、とくに整体は「骨盤」「歪み」と書けばクリックレートが上がりますもんね、そ…

「師」の権威と概念(「日本人の思惟方法」中村元選集より)

たまに「○○氏に師事」とか記載されていても実態はカジュアルな昨今、とはいえ「師事」のニュアンスには古来から日本独特のものがあります。親鸞みたいに「師の法然さまとならばたとえそれが地獄行きでもご一緒したい」とまで言い、弟子に対しても「おまえ俺…

日本人の思惟方法(中村元選集)

インド思想のそれぞれの教派の説を読みながら、いまは仏教の異端さを少し理解できてきたかなというところなのですが、同時に浮き出てくる疑問が「日本の仏教があまりにもインドっぽくない」こと。これはそのまま、日本人の考え方にどう染められたかをあらわ…

マドンナ 奥田英朗 著

昨年、本の交換会で出会ったOLさんたちがおすすめしてくれた本を読んで以来、なるほど通勤時にこういう本を読んで、あまり日常から離れすぎないファンタジーで軽く発散しておくというのはとても上手な生き方だと思いました。そんなわけで、家に積んであった…

おおげさなことが、ひとつもないように

これは去年わたしがなんとなく言ったのを、飲み屋で友人が拾ってくれたフレーズ。 一年ぶりに会って「最近どう?」と言われて「おおげさなことが、ひとつもない」と答えたのを「それはすごくいい」と言われてハッとして、そのブーメランを拾って座右の銘みた…

瞑想と冥想

沖正弘先生は「冥想」という綴りを用い、その教えを受けた内藤景代さんもこの綴りをされていて、この字の選択はとてもヴェーダンティックな理由(アートマンがブラフマンと一体化するのを目指す、宇宙観のあるメディテーション・スタイル)でしょう。日本の…

ヴェーダーンタ思想の展開 中村元 著

年末は図書館の休館日が長いので、そこを見越して借りてみたのですが、んま〜、濃い内容でした。 ヴェーダーンタ軸(おもにシャンカラ)で他の教義との違いが書かれているので、ヨーガとサーンキヤを別の角度から再認識することができました。 時代感として…

「目的がないから動けない」のではない

「ヴェーダーンタ・サーラ」という15世紀の教典は、サーンキヤもヨーガも取り込めるものは取り込んでいる、かなりおもしろいものなのですが、これを読んでいると夏目漱石の「こころ」の分解描写におののきます。えええまたそっちに持ってくのー? って、もう…

あなたのボディを自転車だと思ってヨガしてください

これはたまに初心者の人が多いときに話しますが、なるべくマインド上位のスタート地点から降りてきてもらうために理解してもらいたい、ヨーガのアーサナの練習への取り組み方。わたしがアーサナの前に宣言すること。 あなたがママチャリだろうがロードサイク…