うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

DX東寺(京都)


京都で「DX東寺」というストリップ劇場へ行ってきました。
そもそもストリップ・ショーを観たのは初めてですが、想像以上にハイレベルな内容。芸術面もフィジカル面もかなりすごい。ショーはお昼からやっていて、わたしの行った日はこういうことになっていました。

  • 1日4回
  • 出演者6名
  • 持ち時間ひとり25分
  • 1コマの流れは「ダンス1〜2曲目(おもに着衣)」「ダンス3〜4曲目(徐々に脱衣)」「ポラロイド撮影タイム」「オープンショー」
  • このほかにビンゴゲーム大会あり


とても要素の多い案件でありましたが、先に結論から書くと、わたくし




この二人のファンになってしまいました。
葵マコさんと葉山瑠菜さん。


マコさんは、構成・選曲・衣装など、トータルで今どきの女の子が考えるパフォーマンスでした。軽い気持ちでバーのライブ観に行ったらきゃりーぱみゅぱみゅ並の演出で出てきちゃったよというような芸術性。きゃりーさんやPerfumeさんの世代の女の子の考えるショーでした。
2曲目はビョークだったのですが、それがゴスロリな衣装にバッチリはまってる。この写真だとぜんぜんそんな風ではないのですが、このときのマコさんは昔の南美希子みたいな、ベティちゃんのような雰囲気でした。かわいいとかキレイとかいうより、カワユス! という印象。



瑠菜さんはトリをつとめていました。
1曲目のダンスから、とにかく観ていて楽しくなる。曲もラテン系で勢いがあって、観ていて安心感があります。なんというか、「ザ☆プラクリティ」という感じがしました。完全なるプラクリティに徹するカルマ・ヨーガ。存在のしかたや奉仕の精神もそうですが、「修練してるなぁ」というところも、わたしの心を離さなかった。
6人中4人がチャクラーサナから戻る動きを完璧にこなしていて、これはヒールがないほうが(裸足のほうが)難易度が高そうですが、瑠菜さんは裸足で完璧な軌道で戻り、かつ最後のキメの体位でチャクラーサナから上げた片脚も完全に垂直。そもそも隠していない、額縁みたいなスパンコールの赤いブラジャー&薄い布の赤いスカートの衣装もかなり素敵でした。瑠菜さんは今月で引退なのだそうです。


サーンキヤ・カーリカーに、こんな節がある。

あたかも女優が観客に芸を見せたあとで、(舞台の)舞踏から退くように、同様に根本原質はプルシャのために自己を顕わしたあとで退く(57節)*1

ストリップはまさにこのような世界であり、プルシャがプラクリティに対して感謝の気持ちを持っているかどうかに関係なく、彼女は彼女の仕事をする。




ちなみにフィジカル面では初期設定としてハヌマーンは全員できて、カポターサナもほぼ全員いける。ヨガなんてちゃんちゃらおかしく感じるほど土台がハイレベルでした。しかも、床が回ってるんですよ。安定してないの、床が。
わたしはマテリアルボディ(肉体)が女性なので裸を観にいくモードではなかったのですが、もう脱いでも脱がなくてもいいのに脱ぐのが不思議な感じがするくらい凝った内容で、「演目」を楽しませてもらいました。
世間知らずのわたしは、加トちゃんの「ちょっとだけョ」のような世界を想像していたので、いい意味でびっくりしました。




DX東寺は、東寺が見えるエリアにあります。
女性の料金設定もちゃんとあって、チケットも自動販売機でさくっと買えます。女性が行くと、おっちゃんが「誰か(友達)の応援に来たんか〜?」と言いながら案内してくれます。姉が妹の応援に行ったようなテイで入れます。
会場は不思議な「応援」の空気に包まれており、思いのほかあたたかい空間でした。わたしもタンバリンやりたいな〜とか、人によっては参加したくなるような、そういう空気感があります。
テキストではなかなか感動を伝えにくい案件ですが、やっぱりなにごともライブだな。と思いました。


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*1:「インドの哲学体系2」中村元 P113より