うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

生田神社、生田の森(神戸・三ノ宮)

都会のど真ん中にいきなりあらわれるゴージャスな神社と森。 Wikipediaに【かつて、現在の神戸市中央区の一帯が社領であり、これが「神戸」という地名の語源となる。】とあったのですが、神の扉という意味で言うと、インドではハリドワールがまったく同じ意…

考えて書く人は、ブログがよいのだと思う

去年の6月に「これからのブログ、ここ1年の変化」というレポートを書きましたが、今日はここ7年の大きな流れを見つつの振り返り観察結果です。 全体の数字の前に、ちょうど昨年と比較するとおもしろい数字があったので、まずはブラウザの今月の状況。(4月1…

スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル 著

本屋さんに平積みで並ぶ、話題の意思・思考モノの本をざーっとスキャンするなか、とりわけヨガっぽい構成だと思って読んでみたらおもしろかった! 「そういえばこれ、同僚の机の上にあったわ〜」という人がいそうなくらいベストセラーな本だから、表紙に見覚…

横尾忠則現代美術館(神戸)

神戸で「横尾忠則現代美術館」へ行ってきました。道すがら横尾氏の緑のたくさんある大きな道を歩いていきました。この美術館は王子公園という、とても落ち着くエリアにあります。 テーマは「ワード・イン・アート」ということで、絵の中に文字が組み込まれた…

リシケシ滞在のまとめ(2012年)

昨年の終盤に、3年ぶりにリシケシへ行ってきました。南インドのチェンナイを拠点にポンディチェリーを旅した後、デリーからリシケシへ移動しました。リシケシ滞在中はヨガ道場で知り合った外国人とルームシェアをしながら、毎朝アーサナの練習をしながら過ご…

聞き書き抄 解説ヨーガ・スートラ 第四講(日本ヨーガ禅道友会)

「第一講」「第二講」「第三講」に続いて、第四講からの紹介です。 二・六四以降のことについて話されているので、プラーナヤーマ(調息)とプラティヤーハーラ(制感)に関する話題です。 <195ページより> プラーナっていうのは、便宜上、「呼気」と息を…

無意識の構造 河合隼雄 著

夢と潜在意識分析の実例を織り交ぜながら、ユングの紐解いていった「心の構造」の2つの形が、思想の経過を追いながら書かれています。2つの形は本の中では図で書かれていたのですが、これをわたしなりに言語化すると 普遍的無意識、個人的無意識、意識、自我…

超・大河原邦男展 −レジェンド・オブ・メカデザイン−(兵庫県立美術館)

もう何度か来ている神戸ではありますが、美術館へ行くのは初めて。 神戸の旅のマドンナ・ミカさん(カフェオーナー)が、「どこか行きたいところがあったら、来る前に教えて。ルート考えとく」と言ってくれたので、素直に「ガンダム展に行きたい」と伝えたら…

言葉のチカラ 香山リカ 著

まえに、「日本語は、心のはたらきかたを表す動詞が圧倒的に少ないのではないかと思う」という話を書いたことがありますが、この本には、日本人同士が日本語でコミュニケーションをとるときの機微についてのあれこれが、ゆるゆると綴られています。 著者さん…

ヨゴれたオトナのチャクラーサナ(後ろでんぐり返し)

うしろでんぐり返しが苦手な人たちにアドバイスをするときに、「ヨゴれたオトナのチャクラーサナ」という説明をするのが定番化してきてしまいました(いいのか)。 「三点倒立はできるけど、これはできない」という人が意外と多い、隠れ難易度の高いアーサナ…

オロオロする男子へのソリューション提案がどうにもおかしい

パタンジャリの中の人がヨーガ・スートラで「霊的な書物を研究せいよー(2章1節)」とおっしゃるので、いちおうわたしも読んでみたりするんですが、どうにも神妙な気持ちになれないときがある。 そういうネタをあげだすときりがなく、以前は「これはどうした…

土偶として。足の外側後方からの体重移動

わたしはスーリヤ・ナマスカーラの説明をするときによく、「土偶」の話をします。 サマスティティヒ(ただ立ってるだけのタダ・アーサナ)でちょっとかかとを離すのも、これは土偶対応なのだろうと勝手に思っています。 日本人に限った話ではないけれど、欧…

否定的想念、行為への対処法

インド思想・比較宗教の講座の準備を兼ねて、いろいろな聖典のなかでも楽しく読めそうなところを再確認しています。わたしはこの作業が大好きで、過去に自分が貼った付箋のコメントを見ては「なるほどー」と当時の感覚を思い出しています。 今日はコーラン下…

叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)

「よりみちパン!セ」から、こんな本が出ていたとは! 「トリオリズム」に思想家の片鱗を感じ、さらに言葉の感覚の洗練度とヨギっぷりに打ちのめされた叶恭子さんのスートラ。宇野千代さん以来のヨーガ思想家といってよいでしょう。 このふたりの個性は、こん…

インドと日本の悪人正機説

バガヴァッド・ギーターも歎異抄も「悪人正機」を説いています。両方とも好きなわたしは、どっちをベースにして話すか迷うのもまた楽しみというくらい、この2冊が大好き(両方とも仲良く18章構成)。 親鸞(&唯円)の悪人正機は、もともと法然の問答にも書…

プールナマダと明恵上人と田原坊

平和のマントラとして知られるプールナマダ(POORNAMADAH)を唱えていると、連想ゲームのように頭に浮かぶ句があります。このマントラは「足るを知る」という言葉をすぐに想起させる。 poorna「満ちる」の状態をあらわす言葉をベースに構成されていて、覚えや…

アーサナのナビゲーション感想紹介

この春はたくさんの読者さんと一緒に練習をしました。 「生うちこ」への感想として最も多いのが、「いつも文章で読んでいる独特の説明を生で聞いて……」というコメントです。 わたしとしては、「こちらのノリが移ってしまっている読者さん」の表現のほうが面…

病気にならない整体学 宮川眞人 著

「誰も書かなかった整体学」に続く二冊目。 【「花粉症」というネーミングは、この自然界では決してなくならないものを悪者にする、巧妙な意識操作。(23ページ)】という表現が序盤に登場し、以降は力強いナチュロパシー理論が炸裂しています。 前回の本の…

カマル親方の Tattvaa Yogashala でまたお世話になった

昨年の終盤をリシケシで過ごしていたのですが、そこでまた「Tattvaa Yogashala」の親方と付き人君のお世話になりました。 わたしが親方と呼んでいるカマルさんは、独自の身体観・身体論がある人。方向性としては背骨オタク。親方から「スーパー・サイレント…

スパムメールとかオープンIDとか、ややこしすぎる

ヨガの友人がスパムメールにひっかかってしまいました。 ネットのスパムは人間の「いつのまにか麻痺してしまった感覚機能」の穴をついてきます。指で操作するものだからね。 リアルの話に置き換えると・・・ (あくまで例えです) ドトールに似た、でもドト…

鼻づまりとブラフマ・ムドラー

スーパーのレジ前にあった健康雑誌をチラ見したら、ナディ・ショーダン・プラナヤマ(アヌローマ・ヴィローマ/vice versa/片鼻呼吸法)がセロトニンの分泌促進にいいということで紹介されていました。その部分を読みながら、ああ、であればこの法則も知っと…

聞き書き抄 解説ヨーガ・スートラ 第三講(日本ヨーガ禅道友会)

「第一講」「第二講」に続いて、第三講からの紹介です。 だんだん細かいところに入っていきますが、人気の「1章33」の話が出てきます。 「パタンジャリの中の人たち」が長い年月をかけて編み上げたヨーガ・スートラの、各章のどれが時代的に先かという話。仏…