スーパーのレジ前にあった健康雑誌をチラ見したら、ナディ・ショーダン・プラナヤマ(アヌローマ・ヴィローマ/vice versa/片鼻呼吸法)がセロトニンの分泌促進にいいということで紹介されていました。その部分を読みながら、ああ、であればこの法則も知っとくと便利よぉ、という話。
わたしは風呂で鼻うがいの後にナディ・ショーダン・プラナヤマをやっているのですが、鼻が詰まっているときはその前に「ブラフマ・ムドラー」というのをやります。このまんまの名前&方法で書かれている本がぱっと見当たりませんでしたが、日本人向けに簡単に言うと、「超スローな阿修羅像ごっこ」という風情の首の運動です。パワンムクタ・アーサナとしてやっている教室もけっこうありますね。
このすてきな方法を紹介する前に
「☆鼻づまりクイズ☆」
- 問1:右の鼻が詰まっているとき、座った状態で顔を右、左、どちらに向けると鼻が通りますか?
- 問2:右の鼻が詰まっているとき、横向きに寝た状態で右耳、左耳、どちらを下にするのがよいでしょう?
日常的に意識するようになると、これまでなん十年も生きていて、なんで気づかなかったのかと思うくらい。やってみるとおもしろいです。
これが、「超スローな阿修羅像ごっこ」こと、ブラフマ・ムドラー。
- 呼吸は通常呼吸
- できれば目を閉じてやる
- 右→真ん中、左→真ん中、のように都度中心に戻る
- とにかくゆっくり(わたしは行く動きだけで20秒くらいかけてます)
- 行き止まりで少し保つ
これだけのことなのですが、右の鼻が詰まっているときに、左を向いて戻ってくると、通るんです。鼻が。
なので、答えは「問1=左」です。
寝てるバージョンは以下の図のとおりで、「問2=右」です。
原理がちょっとおもしろいのですが、下にしているワキに刺激があることが関係しているそうです。
なので、座った状態なら「詰まっている鼻の反対側のワキにゲンコツを入れる」という代案があります。
これも、なにげなく鼻づまりで寝返りを打つときに気にしてみるとおもしろいですよ。
ちょうど花粉が飛んでいた頃にこの実験にすごくハマってしまいまして、「寝違い?」なんて話しかけられたりしましたので、「寝違えたフリ・ムドラー」。
寝る場合は「ブッダの涅槃アーサナ」でもよいですね。でも右の鼻が詰まっているときに左を下にしていると「ブッダなら、逆だよ」なんて指摘されることがあるかもしれないなぁ……。ないですね。あったら楽しい。
(画像は「シルエットデザインプロジェクト」からお借りしました。こういうの、すばらしいと思う。感謝)