去年の6月に「これからのブログ、ここ1年の変化」というレポートを書きましたが、今日はここ7年の大きな流れを見つつの振り返り観察結果です。
全体の数字の前に、ちょうど昨年と比較するとおもしろい数字があったので、まずはブラウザの今月の状況。(4月1日〜26日)冒頭の画像ですが、スマートフォンがもう半分ちかくになってきました。
昨年と比べると
ブラウザ | 2012年5月 | 2013年4月 |
---|---|---|
Internet Explorer | 46.3% | 36.9% |
Safari(ほぼiPhone) | 24.2% | 33.2% |
Android | 10.2% | 12.3% |
今年の夏には半分を超えるのだろうな。
リピート率はずっと変わらず84%で、毎度「ほんとうかな?」と思う。何年もずっと同じなので。
「参照元」はほとんどが検索とブックマークです。ソーシャルメディアにパワーを割いていないから、これは当然の結果か。
こんな具合で、7割が検索エンジン経由です。Directというのは、ブックマークもしくはデータが取れなかったもの。おもしろいのは、facebookの比率です。わたしはtwitterはやらないのですが、facebookはいちおうアカウントを持っていて、どういう動きなのかが見えることがある。
ほとんどが、こんな流れです。
- 知人がわたしの記事を自身のウォールにポストする(すすめてくれたりする。ありがとう)
- それに「いいね!」の数が1日2日で数10件になる
- が、リーチ先のこちらではほとんど経由のログがとれていなかったりする。あっても2〜3件
⇒「いいね!」は押すが、読みに来る率は1割ないのではないかな
こういうのが自然現象的に観察できてしまうことがあるのだけど、この「とりあえず "いいね!" って言っておく世界」がとっても日本的でリアル。流入の比率でいうと、facebookは1.19%程度です。facebookの「いいね!」は、スマートフォンでさくさく同意だけしてる利用が多いのではないかな。
2012年の1月まではアクセス数カウンターを公開していましたが、カウントの仕組みとしてページビューの数字の印象がリアルじゃないので非表示にしました。その後の状況ですが、今日はちょっとおもしろいことが見えたので、ながーい経過を並べてみました。
上が「訪問数(人の数)」で、下が「滞在時間」です。
(上のグラフ)訪問者数
- 毎年少し凹むのは、年末年始です。
- ブログというメディアに勢いがあったのは、2009年〜2010年中盤かな。
- 「2012年はまさにfacebook普及年」という感じで、ソーシャル・メディアに明るくない人もどんどん使うようになった年です。この1年は、このブログの訪問数の伸びもすこし停滞しました。
- 2013年以降の伸びは、2012年の秋からの更新が週に1回ペースになっていた反動と思われる。
(下のグラフ)滞在時間
- ブログ開始(2006年3月)から2008年半ばまでが、なにげにたどり着いてドはまりした人と、知人がいまのフェイスブックの感覚で読んでいた時期。
- ブログが日記っぽかった時代の終焉は2008年かな(アメブロだとそういう書き方のブログが今でも多いけど)。意識したわけじゃないけど、このあとからわたしの読書量も質も変化してきました。
- 2011年ごろから読書量や研究癖の増加とともにプライベートなことを書かなくなって、そのへんから「ヨガや身体心身そのものに興味があった上で、このブログを楽しんでくれる人」をイメージした書き方をするようになりました。ヨーガやインド思想の専門用語も説明抜きの放置モードへ。
(上下まとめて)
2011年以降は、「読んでるよ」と言われてリアルで関わる人との関係や話題に実のあるものが増えました。書くスタンスが変わると、人間関係が変わる。日常では友人知人にたくさん会えないので、そのときのためにできるだけ大切に思っていることを書くほうがよいと考えるようになりました。あと、ただ人の生活をウォッチしたいだけの人は、長い文章になると読まないというのがわかった。これは結果論であり、防御策でもある(なにを防御するやら・笑)。
いろいろな流れはありつつ、多くの人がfacebookへ移行するようになって以降、わたし自身は書くスタンスがラクになりました(社交辞令が苦手な人は、「わかる〜」という人がけっこういるのではないかな)。
2011年から、「この話について、長い文章でも読もうという気持ちの人だけどうぞ」という姿勢になりました。インド思想や哲学に触れるものは、角度によってはそうではないという側面が必ずあるものだけど、断り書きや但し書きは少なくてすむほうがよいので、そこはわたしの気持ちの問題。気軽な旅行記やレポートは息抜きとか箸休めとか、そんなかんじで書いています。
もう2000記事近くになったし、これ以上増えてもなぁと考えることもあるのですが、変化はいつも周辺環境の流れでやってくるので、しばらくはこのまま変わらぬ感じで続けていくことになりそうです。