もう何度か来ている神戸ではありますが、美術館へ行くのは初めて。
神戸の旅のマドンナ・ミカさん(カフェオーナー)が、「どこか行きたいところがあったら、来る前に教えて。ルート考えとく」と言ってくれたので、素直に「ガンダム展に行きたい」と伝えたら、「美術館はうちのカフェから歩いてすぐやで。うちこさん、神戸に呼ばれてるなぁ。ぐふふ」という天然の返しが。
そんなわけで、「ガンダムはよう知らんけど、ヤッターマンはすっきやでぇ」というミカさんと二人で出かけてまいりました。この展示は7章立てで展開されているのですが、わたしはおもに「3章:兵器としてのロボット(「機動戦士ガンダム」「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」)、ミカさんは「4章:カワイイ、メカ(タイムボカンシリーズ)」のエリアに長くいました。
安藤忠雄デザインの建築物に、わくわく。
なんかこういうワクワクは、久しぶり。
1階でチケットを買って、展示のあるフロアのエレベーターを降りた瞬間
わたくしったら、キャー☆ とほんとうに言ってしまって、ミカさんに驚かれましたの。(恭子です♪)
展示を見ながら、いろいろなことを思いました。写真は図録から。
スコープドッグやアーマードトルーパーの背面に格納されているのは、ヨガマットではなくパラシュートなのかっ!
ズコックの手って、ヨガの手の置き方でいう「カップハンズ」みたい。でもこれを練習で言ってもわかる人は少ないだろうなぁ。
- 機動戦士ガンダムSEEDのフリーダムガンダム前の「ひざ下」が超クール。
- 機甲戦機ドラグナーのメタルアーマー、超時空要塞マクロスのバルキリーの脛(すね)のストレートラインは、ザ☆正義という杓子定規な雰囲気があるけど、少し繊細なニュアンスがある。メカにも人格デザインがあるみたい。
- 同じ視点で、勇者王ガオガイガーのガオなしガイガーは、腰の下のデザインがいい。
- 同じ視点で、全般ふくらはぎが丸いと人間ぽさが出る。ジオン軍は腰周りと足首にフレアーなデザインが入っていて、それがミステリアスな印象を与えている。シャア専用機がクールなのは、ルーズソックスのようなふくらはぎのラインにすることで、人間のふくらはぎ特有の「ナマナマしさ」が削ぎ落とされているため。
メカとファッションとヨガと身体論が「デザイン」を通して語れるって、最強の展示じゃないだろうか。
「筋肉痛=モビルスーツ使いすぎ」というような、いつもの視点で、いつもどおりの感覚で。
そうそう、タイムボカンシリーズのなかでも「ゼンダマン」は歌しか印象に残っていなかったのだけど、大人になってから知ると「善玉」「悪玉」「命のもと」「善意の塊」って、かなりアーユルヴェディックな建てつけ。三重塔とか仏像メカとか、たまらん……。
でもやっぱり記憶にあるのは、「アリ、アリ、アリ、アリ」とか「カメ、カメ、カメ、カメ」というような団体ミニ生き物の、ヤッターマンのビックリドッキリメカ。今週のメカが楽しみでしょうがなかった。初めて空也像を見たときに、思わず「ビックリドッキリメカだっ!」って思ったもんなぁ。
これね。(参考)
さて。この脳内のまますぐ外へ出るのは、確実にニヤつきすぎです。
そんなとき
頭を静めてくれる安藤忠雄デザイン。
シュリー・オーロビンド・アシュラムを思い出した。
こんな雰囲気だからデートにもおすすめなんだけど、世代的にはかなり大人のデートになるね。
集結せよって言われて、勝手に呼ばれた気になって行ってみてよかった。
この展示は、5月19日までやっているそうですよ。