うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

口封じの刑を終えて


7月に2度発熱して夏風邪をとんでもない方向にこじらせてしまい、先週の月曜から木曜まで無言の日々を過ごしました。
自己観察ベースですが、結論から言うとこれは炎症ではなく喉の筒の奥のほうの毒を出すためのプロセスであったようです。もともと風邪のファイナル・マッチとして痰がでてくるというのが定番なのですが、今回は6月終盤から認識していたプチ喘息からの大河ドラマのような流れ。まだ長い長いマラソンが続いていますが、もともと子供のころは喘息持ちだったので、特別体調が悪いという感じでもありません。
声の方はこれまで何度か「もんたよしのり」までは経験があるものの、「高見山」を越えたのは初めて。きのう、ようやく「中村あゆみ」まできて、今日あたりからやっと高さを取り戻し始めました。


もともと7月は無理を承知でやっていました。週末に新月と満月があり、神戸・東京でヨガ祭りだということで、しゃべり倒しました。神戸を終えた時点で今月のトーク致死量を越えていた。東京の祭りの翌日月曜は仕事をお休みの予定にしていて、もともと誰とも話すことはなかったのですが、スーパーで「袋はなくていいです」と言ったつもりが、ほとんどエアしかでない。なんと! でもこのときはまだ、高見山の 1/10 くらいの音が出ていました。



 その後まったく出なくなり……
 涙で、いや汗で枕を濡らしまくり
 (エアコンを使ったら自滅する)



火曜からは「筆談OL」という新たな肩書きをいただきまして、周りの理解に感謝としか言いようがありません。この筆談OLには、上品さはかけらもございません。喋る速度でタイピングができるので、会議中は画面を使う電子系筆談です。一瞬声が出ると、周囲にはまるで「クララが立った!」ような喜びが小さくひろがり、しまいには先輩に「なにか口封じに遭うような、重要な秘密でもにぎりましたか?」と心配をかける始末。



そして先週はドラッグストアで「声を買う」かのように買い物をしました。「この棚の縦一列、ぜんぶいただくわ!」みたいな富豪っぷりです。
のど飴よりは、やはりトローチがいいです。少し菌が死んでいく感じがします。いちばん効くのが濃い目に割ったコロロダインでのうがい。これをやると、のどの菌がメキメキ死んでいくのが、まるでドンパッチを初めて食べたときのような衝撃で感じることができます。その後50分くらい、平安が訪れます。一瞬声も出たりします。
ほうっておくと、すぐ乾いてくる。菌が喉の壁を拭き掃除しているような感じがして、どんどん枯れていく。あと、のどに直接シュッとやるやつも、これ効きます。
マスクはマスト。寝るときも外したら振り出しに戻ってしまう。呼吸は100%鼻呼吸。しかも静かに。ウジャーイなんてやったら最後。喉が暴動を起こします。
そんなわけでまったくいつもの稽古ができませんでしたが、地味に以下のシークェンスを繰り返しました。

こういうことになって初めて、声の品質を保つということの重要さを認識しました。(おそい)
いままで、なんと能天気であったことか。この猛暑だというのに毎日ねじねじ、首にアンニュイな布を巻いて過ごしました。俳優さんや女優さんが首に何かを巻く理由がわかりました。商売道具だもんなぁ。
あと、あたりまえですが、声って、バイブレーションなんですねぇ。息じゃないの。息に振動を乗せている。咳もたくさん出たので、胸の裏が痛い。こんなにも鼻の奥から胸の裏までを観察したのは初めてです。
この1週間で、マントラにもアーサナにも通じる発見をたくさんしました。呼吸器系で作られたタマス粘液(=痰)の種類もいっぱい観測しました。今回は6月に気づいた胸の裏の喘息気配から始まっているので、痰と胸の裏のつぶつぶの関係性の研究は、今後も続けていきたいと思います。



最後に、買ってよかったおすすめグッズを紹介しておきますね。