うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

運動しなくても筋肉痛は起こる

わたしにとって、ここ数年続いている「寝起きが鬼門」の季節がやってきました。
日照時間が長くなるのは嬉しいし、昼は最も過ごしやすい季節なのだけど、目が覚めた時に大汗をかいてしまう日が週に半分くらいあります。
身体の外側のシーズンと内側のシーズンのチューニングが合いにくいんですよね・・・。

 

これはここ数年の観察でわかってきたのですが、わたしはよく更年期のサプリや薬のCMで見るような汗ボタボタになることはなく、この時期は以下のタイミングで汗をかきます。

  • 朝、目が覚めた時
  • 食事をして胃が目覚めた時


awake の瞬間から毛穴が開く感じ。
このスイッチを明確に知る経験は、もしかしたらこの時期しかできないかもしれません。

 

わたしは特に寝起きにそれが起こりやすく、ここ数年は脳が記憶をシャッフルして作る夢もおかしなものばかりです。身体が数秒でカーッと熱くなっているので、そういうストーリーラインの夢になります。


これまではゆったりと倉本聰っぽかった展開の運びが、なんか急に展開の速い不穏さが差し込まれる野島伸司脚本になった感じ。(ヤングを置き去りにしてごめん)

 

それで、めちゃくちゃ朝から身体が凝ります。
これは神経性の筋肉痛のような感じです。ほんの数秒で、ぎゅーっとなっちゃう。

 

 

横になっているのに筋肉痛

突き止めました。これかと。
何度かその尻尾を捕まえました。

トイレに起きるとき(膀胱が主導のとき)には身体がこわばっていないのに、脳が活動する目覚めの起床・夢やイメージを伴うときには、全身が緊張しています。

これは、いつまでも寝ていたかった若いときにはなかったことで、働き盛りの頃には毎日5時間睡眠でも朝からパキーンと起きていた、あの頃とも違う感覚です。

脳の目覚めと身体部位の接続のタイミングに疲労の源がある。
賢人たちが言うのはこれかと。

 

 

眠りのヨガのメソッドを知ってはいたけれど

わたしはヨガ・ニードラという横になって行う瞑想のヨガの勉強をしてきたので、くつろぎのために行うステップを通して脳と身体の連動については、瞑想のメソッドとしては理解してきました。(参考


ですが、それはあくまで「瞑想のメソッド」としてであり、身体は30代の頃に、若い自律神経の状態での学びでした。

 

現在は「閉経登山、山場を過ぎたか、どうか。折り返しかな。もうちょっとですからなんとか乗り越えましょう」と血液検査の後に婦人科の先生と話すボディです。

現在の身体の機能を見ると、夜に睡眠をとっていても起き抜けに脳の働きをきっかけとした筋肉の緊張が起こっていることがわかります。

 

 

頭が「もう少し寝たい」というタイミングで起きるのが良いのかも

わたしのように「覚醒時の脳の起動 × 皮膚内ホットフラッシュ」がわかりやすい場合は、頭が「もっと寝たい」というタイミングで起きるのが良いのかもしれません。


以前この本で読んだことが年々その通りだと思うようになっています。

 

起きておく力をつけて、布団に入る時間を極力減らす努力をすること
(254ページ)

 

わたしはもともとあまり朝に夢を覚えていない体質だったので、夢を作っている時の脳の働きが精神の状態と引き合う感じがよくわかります。
これがネガティブなアファメーションにならないように、これから夜更かし体質へのシフトをしようと考えています。
精神は直接観ようとすると逆効果なことが多いのでね。

 


   *   *   *

 


今日の話はまだまだ全身が寝たい時期の人にはわからない話かと思うのですが、わたしはもうそういう時期ではなくなっています。やはりこれはホルモンの分泌と関係していると、身体観察からそう思います。

インド思想の書物に意識の4つの状態(熟眠/夢眠/覚醒/そのどれでもない)がよく出てくるので、わたしの場合はこのような日常の睡眠の観察が瞑想の理解につながります。(参考

更年期の睡眠ほど瞑想の勉強になる時期はないんじゃないかというくらい。
(昼間の滝汗で困っている人にわたしの今日の話が呑気に聞こえたらごめんちゃい)

 

“熟眠の状態を経てウトウトしていて自然の摂理にあらがうことなく起きる意識もある状態” について、あの手この手で説明しようとしたインドの古代賢人たちのすごさを更年期の睡眠で感じている今日この頃です。
「あの人たちオッサンでしょ? 血液検査のない時代に、女性じゃないのによくわかったねぇ」と、謎の上から目線で感心しています w