少し前に、春なので陰ヨガの肝臓・胆嚢ロングセッションをしていると書きましたが、いまは同じ章のショートセッションを実践しています。
初めはひとつのポーズのキープを3分でやっていたのでロングセッションでも90分程度に収まっていたのですが、いまは1ポーズを5分タイマーで進める拷問スタイルのため、ポーズの数が少ないショートセッションを選んでいます。
このメニューは順番もすぐに覚えられて数が少ないのはいいのですが、わたしはどうも苦手。ロングセッションのほうが好き。
どうやらわたしは
両脚で腹と胸を同時に圧迫する姿勢が苦手
みたいです。
具体的にはチャイルド・ポーズ(バラーサナ)。これが、少ないポーズ数の中に2回も入っていて、またかという気持ちになります。
チャイルド・ポーズはお休みとして数呼吸やるからいいのであって、5分もやっていると苦しい。膝を開いてダイレクトな圧迫を避けても、それでも1分経つと関節や筋肉以外のところがなんとなく苦しく感じる。片脚でそれをやるスリーピング・スワンは苦じゃないのになぁ。
ダウンワード・ドッグ(アドムカシュヴァナーサナ)やウサギのポーズ(シャシャンカーサナ)のように、中に空間のあるポーズは好きなので、ちょっと胴体をひっくり返して考えてみました。
よくよく考えると、ガス抜きのポーズ(パワンムクターサナ)も、片脚ずつは気持ちいいのに両脚は苦手。わたしが最初にハタ・ヨーガを習った教室のメニューでも、やさしい亀のポーズやバッタのポーズは意識の向けどころを工夫してやっていました。
特に両足をあげるバッタの時は圧がすごいので、つま先に意識を向けて、胸と腹のことは考えないようにしていました。
陰ヨガをするようになるまで内蔵のパーツを主役にして考えたことがなかったので、こういう視点で見たことがありませんでした。
━━ と思ったら嘘でした。
以前も気づいていました。
2009年に書いていました。なんか、忘れたくなくて記録してたのかな。
この頃の肝臓の観察と、現在2021年のここ一ヶ月の感じはまたずいぶん違います。
いまは生活リズムも食生活も働きかたもずいぶん変わり、かなりゆったりしているはず。はずではある。が、それでも内臓は反応する。
━━ さて。でね。話を本題に戻します。
わたしはアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガ(陰陽に分けると陽とされる)のプライマリー・シリーズが好きで、10年以上が過ぎたいまもハーフ・プライマリーを楽しむペースで続けているのですが、そこには胸と腹を同時に圧迫してぎゃーんとなるアーサナがありません。前屈は多いしスプタ・クールマ・アーサナというのがあるといえばあるのですが、顔周辺は解放されています。
これに関しては、どうも内臓から誘発される機嫌のように思えてなりません。
こんなことを気にしているのは夏目漱石だけだと思っていましたが、わたしもか!
(夏目漱石は自身が「胃の悪い癇癪持ち」で、その気持ちをたくさん小説の中で書いています。おもしろいですよ!)
アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガは腸周りの浄化をするために足首を鼠蹊部(ビートたけしが \コマネチ/ てやるとこ)に置いて、上半身を畳んで腸を圧迫するアーサナが多いので、もしかしたらそこを刺激されることが機嫌に影響する人には、「またかよー」という思いの連続かもしれません。
いまは内臓にも注目して、おもしろいなと思いながら観察しています。
ちなみに夏目漱石は甘党だったそうです。これ関係あるかしら。