今日は同じポーズでも手の置き方で少し感覚が変わるものをご紹介します。わたしはこんなふうに楽しんでおります、という話です。
━━と言いますのも、わたくしただいま、日によって腕や肩の調子が乙女心のように気まぐれでして。おほほほほ。ククククク。
「蜘蛛のポーズ」というのは一般的なヨガクラスではあまり登場しないポーズですが、アーユルヴェーダの本にも「隠されたロータス」という似たアーサナが載っていました。
ベンガル語で蜘蛛を Makarasa というので、マカラサーサナとかモコルサーサナと言います。わたしが最初にヨガを教わったのがベンガル語を話す先生で、その先生はこのポーズを「スパイダー」と呼んでいました。
わたしはこの形を蜘蛛という感覚が、なんか好きなんです。胴体のシンプルさに対して手脚だけ複雑な角度を持っている。やりながら、この感じは確かに蜘蛛だ!と思うのです。
できあがりはこんな形です。
手順は以下の「隠されたロータス」と同じです。
背中で手を合わせるポーズは背骨の丸みを手の小指の骨で感じることになるので、胸の後ろの丸みを嫌というほど感じられます。
クモのポーズはパドマーサナ(あぐら)ができれば腰を反らしすぎることもなく、尾骨がくるっと入って腰から丸まってしまう猫背の立て直しにもいい、絶妙な形。
背骨の下部と中部に同時にアプローチできるため、ステイホーム生活で猫背になっている人に、地味だけど実用的なポーズです。
なんですが、肩や肩甲骨周りがガッチガチ、という日もあります。
そんな日は無理せず、以下のように三段階でゆっくりやっていきます。
中でもオススメは、真ん中のスタイル。
ちょっと寄りますね。
このように、手の甲を胴体の横に当てて手首に刺激が起こるようにすると、首回りもほぐれてきます。理由はわからないのですが、なにか連動しているようで。
「手首+足首+顔の首」3点すべてに刺激があって、「骨盤の前傾+胸の裏の丸まり」の2点を同時に抑える。骨に程よく刺激を与え、肉の重さで神経の隅々へ感覚を伝えていく。
一度ポジションを決めたら、胸も下半身も脱力したまま呼吸をするだけってのがまた、すばらしいです。
わたしはコロナ以降、どんどん背骨や肩が丸まっていく現象が起こったので、いまはそれをなんとか食い止めたく、胸だけでなく肩も開くようにしています。
このアーサナは荒れた胃や肝の乱れを鎮めるのにも良いそうなので(この本にありました)、ゴールデン・ウィークに半日断食やプチ断食と組み合わせてやってみてはいかがでしょうか。
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それはさておき、スッキリしたいかたもどうぞ。楽しく一緒に練習しましょう。
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