うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

呼吸のしくみ ナツメ社

呼吸のしくみ
読み終えた本がたまってしまったので、立て続けになりますが本の紹介をします。これは、ヨガ仲間のめぐこが貸してくれた本です。
呼吸についての本はいくつか読んでいるのですが、この本から印象に残っているインプットは以下のふたつ。
 1)吸った量の1/3が酸素。
 2)取り込んだ酸素のうちの20%が脳で消費される。
ヨガを通じていろんな呼吸法をしたり、ジョギングの時に自分の呼吸を観察してみたり、2年前の夏には富士登山で頂上まで行ったのですがそのときに体験した呼吸と照らし合わせながら読みました。

1について、富士登山をしたときに思ったことがあります。お友達2人と一緒に頂上まで行ったのですが、3人のなかでは私がいちばん「頂上直前まで」は元気でした。富士登山というのはだいたいツアーで、うちこはベタに「はとバス」のツアーに参加したのですが、頂上付近に来ると静岡側と山梨側から頂上に向かう人々を交代であげていくので、渋滞があるんです。
それまでのしんどい状況を乗り越えた後、もう頂上も見えていて「あと少し待てばいいのね」と思った瞬間に高山病が襲ってきました。自分の呼吸を過信していたこともあり、のんきに酸素を持たずに挑戦していたのですが、最終的にはお友達が持参していた酸素をいただいて乗り切りました。
途中まではヨガで覚えた腹式呼吸をマメに行っていたのですが、渋滞待ちのあいだはぼーっと景色なんか眺めたりしていて、油断してしまったのです。やはり、そもそも酸素の薄い場所では、呼吸の観察を怠ってはいけないのですね。

2については、たまに仕事で疲れているときにヨガで下を向くポーズをすると「めまい」のような感じがするときがあって、明らかに頭がぼーっとするのですが、これは脳が酸欠状態なのかしら。気がつくと一日中喋らされていたような気がする日があったり、始終数字とにらめっこをしていて夜眠れなくなるような日があるのですが、ちゃんと今後は因果関係も観察してみるようにします。

以前は「横隔膜の上げ下げ」といわれてもいまいちピンと来なかったのですが、最近は「ジョギングで横腹が痛くなるのは横隔膜の痙攣」といわれれば、「じゃあちょっと事前に上げ下げしておくか」などといった感じで事前調整をしたり、「寒い!」と思う日には呼吸で体温をコントロールしたり、実生活に生かせるようになって来ました。
それでもまだまだ奥が深い「呼吸道」。いろいろな運動に通じているので、これからも観察を続けたいと思います。

呼吸のしくみ
呼吸のしくみ北 一郎

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