面白くていっきに読んでしまいました。著者さんは多感な20代をインド放浪とインド武道道場まわりを経験したかただそうで、パーソナリティーがとてもユニーク人なんだな、というのが文章から伝わってきて、スイスイひきこまれていきました。
アーサナの解説とルーツ、背景をこんなに面白く構成した本はなかなかない。格闘技がもともと好きなので、武術との関連付けが興味深く読めたのと、中国のツボやアーユルヴェーダなど東洋医学全般との関係解説も資料としてとても価値のある一冊だと思います。
冒頭でいきなり「ホット・ヨーガは百害あって一利なし。ヨーガもその背景にあるアーユルヴェーダも知らぬ愚か者がやりだしたこと」という一文が。
これも著者さんがヨーガを実践するなかで得たひとつの見解なのでしょう。
冒頭から先はほとんどアーサナの方法・効果解説とチャクラ、ツボとの関係の説明。ヨーガをやったことがない人でも、足裏マッサージやツボ押しマッサージを受けたことのある人はたくさんいると思うのですが、そんなかたにも楽しく読める一冊だと思います。
個人的に楽しく読めた理由としては、男性ならではの視点がやっぱり面白い。女性は美しくなることや痩せることが関心事だと思うのですが、男性は別のようで・・・とっても新橋のオヤジライクな精力増進効果の記載が随所にあるのが愉快でした。
東スポの下部にこれぞというキャッチコピーで広告を出したら、かなり注目されそうです。
