ミティラー美術館の作品が東京に来ているので観てきました。駅でいうと押上駅、東京スカイツリーのあたりから歩いていける「たばこと塩の博物館」で開催されています。
わたしはインドの公衆トイレの男女の区分を示すような絵、ヨガの説明の絵、壁画など、あのタッチの絵がとても好きで、見るだけで脱力できるところがすきです。
素朴絵画といわれるアートはそれがさらに何百倍にも膨らんで、観ているだけで楽しい気持ちになれる素晴らしさ。人がギュウギュウ詰めでそれぞれが勝手なことをしていて楽しそうでカラフル。
これは「バス」<ゴーパル・サハ 作>というタイトルの絵ですが
頭にカバンを乗せて移動して、もちろん屋根にも乗車していて、みんな味が濃い。
どれだけ装飾するの! という絵<カルプーリー・デーヴィー 作>も、よく見ると甕から水が出てるのかな。とにかく細かい。
この「馬」<ボーワ・デーヴィー 作>も
鳥がいっぱい! この色使いがね。もう独特で。
「月に引かれる汽車」<ボーワ・デーヴィー 作>は、余白とのメリハリと構成がすてき。
幼年期クリシュナの定番のポーズのこの絵<ゴーダーワリー・ダッタ 作>も、ユルかわ! お姉さん・・・。
よーじやのお姉さんのような、まん丸のお顔が並ぶ「36の月神チャンドラマ」<ヤムナー・デーヴィー 作>
ミティラー画だけでも見ごたえのある作品ばかりで、アタマの中がもうだいぶハッピーな感じになってきておるのですが、他にワルリー画、ゴンド画、テラコッタ(焼き物)の作品があります。
こちらはゴンド画。「飛行機」<ジャンガル・シン・シュヤム 作>
同じ作者の作品に、日本でいう「なまはげ」のような神様を描いたものがいくつもありました。
ゴンド族といえば沖先生の旅行記。ものすごい原住民だったな……というのを思い出しました。
こちらは、ワルリー画の「カンサーリー女神(豊穣の女神)」<シャンタラーム・ゴルカナ 作>
ひたすら米粒。粒の形がインド米。そりゃそうなんだけど、もうこの構図がたまりません。富士山みたい。
テラコッタの作品は小ぶりなものばかりでしたが、
いいですよ〜
「休んでる人」<ニラマニ・デーヴィー 作>
だって、暑いんだもんな! 脛が長くてちょっとX脚な感じも、インド!
大きな展覧会は疲れてしまうようになったわたしも、ゆっくり観ることができました。(フラッシュ禁止ですが撮影禁止ではありませんでした)
こんなステキな展示が5月16日(日)まで、なんと100円で観ることができます。何度も行きたい。
東京や千葉方面の人には、もれなく行って欲しいわぁ〜。
だってね、新潟県(十日町)の美術館へ行こうとするとなかなか大変です。
米どころエリアの山の中にあります。
車があるなら、夏の旅行がおすすめです。(雪の写真は見ているぶんにはいいけれど、実際行くと大変なので)
▼ここで開催されておりますー