いや〜、笑った! 座骨の微振動で椅子がキュウキュウ、軋む音が止まらない。
淡々とおばさんの日常が綴られているコミックエッセイなのですが、失敗のリアリティがすごい。わたしか! となる。
液体のデザートが入ったパックをベロリンとこぼしちゃう時の折れ方の角度とか、急所のディテールが精確。信用できる!
いまはこういうのがいいのよね、ウンウン。
だって世のなか殺伐としすぎだし、マスクを忘れてゴミ捨てに出てハッとしちゃうなんて、どうかしてる。
家の中じゃ失敗だらけのくせにね。とくに台所。ね、そうじゃない?
わたしは周辺がおばさんだらけなので、いただいた本を「これ知ってる? すごく面白いから貸してあげる」なんて言いながらプレゼントしてくれた本人に勧めたりしてね。そんなことばかりです。
丁寧に分けた卵の黄身をレシピと違うグループに投入、なんてことはもう失敗にカウントしてないもんね、わし。
おばさんはどんどん正直になります。違うこと考えてると、だいたい失敗するから。すぐバグる。
そう。これは正直。これからどんどん仲間を信用しやすくなるかと思うと、いいわ。生きやすい。
それにしても著者のまめさんは、なんのかんの言うて恋愛経験豊富? 恋愛の派手さと経験はイコールではないですからね。ふふ。昔のことも見た目がおばさんのまま再現して描かれているけど、余裕を感じる。ディスコへ行ったり藤井フミヤの前髪を真似したり、いろいろかわいい。
頭使わずに笑うって、すごくいいですね。久しぶりにドリフを楽しむ子供のような気分で笑いました。
読んだら健康になった!