昨日見た「YOGA Gerry Lopez Style Vol.4」というDVDのお話です。(Vol.1〜3はジェリーさんのやっているヨガを他の人がおしえてくれるもののようで、実際にジェリーさんの心意気などはこのVol.4で語られています)
「こんなのあるよ」と職場のサーフ男子に教えたら即買いしていて、「うちこさんもぜひ見て!」と貸してくれました。
前半は「ジェリーさんが語るヨガについてのインタビュー映像」、後半は「ジェリーさんのアーサナ映像」です。アーサナの説明は全くなく、垂れ流しタイプなので、教則DVDではありません。サーフ&ヨガ哲学DVDです。
これはオマケ要素ですが、ジェリーさんの英語がとてもベーシックな感じで、短いセンテンスで区切って話してくださるので、英語の勉強にもなっちゃった。内容が内容だけに、ものすごく楽しく見ました。その要素は後でこってり書きます。
貸してくれた人が初回の感想を文字で送ってくれたのですが、、、
サーフ:手と足を床について、お尻上げて脚の裏側伸ばすのがあったんですけど、それだけで、太ももが……
うちこ:「。へ」←これ?
サーフ:そ、それです!
って、IT系ヨガ部はこれだから話が早い(笑)。
そんなサーフ青年は、このDVDで見たジェリーさんの「サソリのポーズ」(DVDでは「虎のポーズ」)にひどく驚いており、「なななななんか、肘から下だけ床につけて、脚上げて、くるーんって、くるーんって膝曲がってんですよ! すごいですよ」と、やや興奮気味にこのDVDを薦めてくれました(笑)。彼の推薦コメントのなかで一番いいなぁ、と思ったのが「過去にジェリー・ロペスのサーフィンDVDを観たことはあったのですが、それよりも面白かったです!」というひとこと。具体的にどのへんが刺さったのかは後日聞いてみるとして、非サーフ・ヨギのうちこの心にメモされたのは
■「サーフィンは、動きの中のメディテーション」という言葉から始まる。
■女の子が集まっている話題の輪に入るために、初めてヨガを習いに行ったのがきっかけ、と話す。
■「体が固くても柔らかくても、関係ないんだ。誰にでもフィットするんだ」と、大切なことを言ってくれてます。
■彼を尊敬するサーファーが「彼のサーフィンは、無理をしない。りきまない」と話していた。
■アストラル・トリップの経験談を話すとき「ヨガナンダの本で読んだあれか、と思ったんだ」というくだりあり。
こんなこと。
後半の「Gerry's Yoga」なるジェリーさんの青空アーサナは、うちこが普段道場でやるアーサナばかり。ここでも書いたことがあるものにはリンクをつけつつ紹介します。
1)PRANAYAMA(プラナヤマ) 方鼻呼吸でした
2)SALUTE TO THE SUN GOD(太陽礼拝)わりと沖ヨガスタイルに似たやさしいもの
3)COBRA POSE(コブラのポーズ)ドリスティ(目線)がすごい!
4)BOW POSE(弓のポーズ)
5)HALF-TORTOISE POSE(やさしい亀のポーズ)
6)FIXED-FIRM POSE(正座から仰向けに寝るポーズ)
7)CAMEL POSE(ラクダのポーズ)
8)HEAD TO KNEE POSE(額を膝につけるポーズ/座位のほう)
9)LOTUS FISH POSE(蓮華座の魚のポーズ)
10)SPINAL TWIST POSE(背中をひねるポーズ)
11)PLOUGH POSE(鋤のポーズ)
12)SHOULDER STAND(肩立ちのポーズ)
13) HEADSTAND POSE(頭立ちのポーズ/ねじらない)
14) TIGER POSE(虎のポーズ)=サソリのポーズ。(ベンガル語方面発のヨガでは虎というのかな。うちの師匠も「虎」と言うので)
15)YOGA MUDRA(ヨガムドラ)手は法界定印でした。
16) PRANAYAMA KAPALABHATI(プラナヤマ・カパラバティ)結跏趺坐でやってました。
17) MEDITATION(メディテーション)
うちこにとってはこれ、「鍛え済みの男性ヨガ」の身体の動き方を見るのに、非常に参考になりました。道場は男性も多いので、これまでに何人もの男性のポーズを観察してきましたが、ジェリーさんの「やさしい亀のポーズ」と「肩立ちのポーズ」を見て、肩甲骨周り、菱形筋、僧帽筋のコントロールっぷりが、格段にいい点が見逃せないポイントでした。
サーフィンで必要なしなやかさなのでしょうね。バックベンドの動きはわりと普通なので、その対比も含めて、この2つのポーズでみられた「細かすぎてわかりにくいけど、りきまずにコントロールできてるっぷり」から学ぶことが多かったです。「サーフィンをしている人には、ここのしなやかさが必要みたい」っていう根拠になる。
そして全般、ジェリーさんはドリスティ(目線)をかなりしっかりやっておられます。方鼻呼吸もカパーラ・バーティもかなりパワフル。呼吸器と背面の関係性を学ぶのに非常に興味深い実例として、その点もじっくり見ちゃいました。
単純にジェリーさんをきっかけにサーフィンの世界を知ることができただけでも良かったのだけど、アーサナで見せてくれた「コントロール領域の特徴」のディテールから学ぶことが多かったのは大きな収穫でした。