うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

昨年会った人から「教えてくれてありがたかった」と感謝された本10冊

気がつけば「読んだ本」カテゴリのログが1600件になっており、ヨガブログと名乗っておきながら、一年のトピックの多くが読書記録になっています。
わたしはヨガが習慣化された数年後から、少しずついろいろな本が読めるようになりました。両方が定着すると、アーサナも読書も神経感覚を読むか文字を読むかの違いでしかなく、反応しているのは心。どちらも同じように味わっています。

 

そんなこんなで今日は、昨年会った人から「読んでよかった」「教えてくれてありがたかった」と感謝された本を紹介します。
会って話した時に感想を言われたものもあれば、あとでその人のブログやInstagramで感想を知ったものもあります。
あなたが昨年読んだ本は入っているかしら。
それでは10冊、ご紹介いたします。

 

1.  文章の話 里見弴

この本はリアクションしにくいタイプの本なので、話すにしても感想に具体性は期待していないのですが、自分が「こりゃすごいの掘り当てたぞ!」と思った本を読んで、「教えてもらわなければ絶対知らなかった。読んでよかった」と言われるのはうれしいものです。
この本は、ふたりの人から読後のリアクションをいただきました。そもそもそんなに人と会っていないので、ふたりいれば多い計算になります。

 

 

2. レター教室 三島由紀夫

この本を読んだ人から「これすごくおもしろかった」と大きめのリアクションをされて、ならばと思って海外に住む友人に本を包んで送ったら、その友人が自分のブログにわたしの見落としていたことを書いてくれました。
そんなやりとりを通じ、わたし一人が遠隔読書会を楽しんでいるような気分になりました。
この本はおもしろくて有名なので、ここで多くを語る必要もありますまい。

 

 

3.  哲学の先生と人生の話をしよう 國分功一郎

年末にお会いした人が「そう言えば……」といって、この本がおもしろかったと、思い出したように話してくれました。
この本もたまたま掘り当てた発掘本だったので、「わかってくれるぅ〜?」とおおいに盛り上がりました。世の中にはいろんな人生相談の本がありますが、これはかなりのものです。
今日のこのエントリーを書くために自分のブログを読み直したら、この本の感想のなかで瀬戸内寂聴さんのすごかったライブついて書いていました。そうそう、この哲学の先生の本は、瀬戸内寂聴さんのライブの感じとなんか似ているのです。

 

 

4.  男はプライドの生き物だから テレンス・リアル

「哲学の先生と人生の話をしよう」を読んだ人と、「わかってくれるぅ〜?」と盛り上がっていたら、その場にいた別の人が「そういえばわたし、あれ読んでます。すごい本ですね……」と、強烈なのを差し込んで来ました。
この本は感想をアップした9年前に、これをきっかけにヨガクラスへおいでになった方がいたくらい、濃いリアクションがあった本です。
この本を読んだ当時はリアルタイムすぎて(=しんどくて)ブログに書けなかったのですが、身近な人の問題(=自分の問題でもあった)で松沢病院へ通っていた頃に、病院の本棚で知った本です。なので、そりゃちゃんとすごいわけです。

 

 

5.  女たちのニューヨーク エリザベス・ギルバート

昨年出版された新しい本で、この本をあっという間に夢中で読んだという方がいらっしゃったのも、昨年のうれし楽しい思い出です。
長編なのですが後半はもうノンストップで寝ずに読みたくなる、ハートに火をつけるエンタメ作品。
「で、で、で、どの人のどのエピソード、セリフが印象に残ってる?」とわたしのほうが質問攻めにしたくなる勢いで、2時間くらい話してしまいそうでした。

 

 

6.  母影 尾崎世界観

遠方に住む友人から「あの本読んだ。おもしろかった!」とメッセージが届きました。
その前に二人で会った時に、子供時代に察知する社会システムの話をしていて、わたしは彼女の勧めで映画『アラバマ物語』を観ていました。
大人になってからできた友人との、それぞれの人生経験を経たこういう連想の相互レコメンデーションに、わたしは大きな幸福を感じます。

 

 

7.  プロフェッショナルヨーガ マーク・カン

友人がブログに感想を書いていて、そこで絶賛されていました。
彼女はわたしの部屋の本棚を「ヨガの図書館」と言っていて、わたしも彼女の家の本棚が好きで、いくつかの特選本がかぶっています。

 

 

8. インド染織の旅 安藤武

年末年始に東京へ来ていたバックパック婆さんがずっとうちでこの本を読んでいて、これはいい本、おもしろいと絶賛していました。その絶賛の要素のなかには「字が大きい」というのもありました(笑)。

 

 

9.  自分を好きになる方法 本谷有希子

友人とご飯を食べたときに、「そう言えば、あの本! 教えてくれてありがとう」と言われて、そんなによかったかと思って再読した感想を昨年書きました。
40代で読むとまた大反省会みたいになって、いいのよねーこれ。

 

 

10. 銀の匙 中勘助

25年ぶりに再会して静岡の中勘助記念館へ一緒に行った友人が、そのあとにこの本を読んで感想をInstagram にアップしていました。
せっかく久しぶりに会ったのにわたしは何時間も中勘助の話をしていて、それをウザがらずに聞いてくれただけでなく、さっそく読んで創作の肥やしにされていました。
リアルでは「銀の匙」「鳥の話」「島守」あたりから勧めていく、ちょっと策士なワタクシ。いきなり「犬」を勧めたら友達なくしちゃうから!(笑)

 

 

以上、10冊です。

他にもあった気がするのだけど、半年前くらいまでのことしか覚えていないんですよね。オリンピックが2年前くらいの感覚ですから。
本の話はブログ経由でアイドリングをしておいて、そこからリアルで話すとノリノリで喋れます。1600個も書いていると話題に事欠かなくなるので、ライフイベントのないわたしでも、年々いろいろな人と話せるようになっています。

 

また関西のみなさんと読書会もしたいな。
今年は地方でお会いしたみなさんとオンラインヨガだけでなく読書会もやろうとしていますので、告知を楽しみにお待ちくださいね!