「足がつった」というのは、よく使う日本語ですね。
わたしはそれを聞くと、3つのどれなのか聞きたくなります。
だけど、「今まさにつっているんです!」というときに尋ねるのはサイコパスすぎる。
少し時間を置いてから(なんなら、別の日に)尋ねてみます。
「just now my leg つりました!」という状態の人には、「わかる、わかるよ。つったねぇ・・・ ナトリウムとったほうがいいかもねぇ・・・」などと、とにかくうだうだ同調します。
「時間薬」の役割の一助になれるよう、なるべく言葉をかけます。
「時間薬」しか効かない
これはわたしの座右の銘にしていいと思っているくらいの、経験からの思いです。
心についても同じことが言えます。
それはさておき、今日は「足がつる」の話です。
「足がつる」は3種類ある
昔の人が言う「こむら返り」のことを「足がつった」と言う人が多いですが、よくよく観察してみると他の状態についても「足がつった」と言う人がいらっしゃいます。
ほとんどは1のパターンですが、ヨガをしながら体内の感覚を観察する癖がついてくると、2と3もわかるんじゃないかな。
そしてわたしがまだ知らない「足がつる」もあるのだろうと思います。
今日はわたしが感じる3つの「足がつる」を、みなさんと共有したいと思います。
1)いわゆる「こむら返り」
こむらって何? こむらって誰?
と以前は思ったりしたものですが、わたしの場合はその瞬間、こんな感じです。
電気のブレーカーのスイッチが “バチーン” となった感じです。
ふくらはぎの中の筋肉の塊が硬直します。
これは、明確にそうなりやすいポーズがヨガの場合はすぐにリストアップできます。
- プールヴォッターナ・アーサナ(ダントツNo.1) (→参考リンク:ヨガジャーナル)
- 倒立やナヴァーサナで足の甲をピーンと伸ばすとき
- ブリッジの練習の初期に、腕にうまく乗れなくて足で一生懸命押して、ついカカトが浮くとき
他にもありますが、強烈に代表的なのはこんなところじゃないでしょうか。
2)足の裏がつる
これも名前がないですけれども
- 足の裏の中で画びょうを踏んだ感じ
- 足の裏の中に口があって、それが梅干しを食べた感じ
というふうに言ったらわかりますか?
これは日常の立位か歩行中に起こりやすく、ヨガの練習中には起こらないので、体液の循環と関係しているんじゃないかと想像しています。
筋肉の位置でいうと、足の裏の「足底方形筋」のあたりが収縮する。
わたしは自分でそれを感じた日に「足の中で画鋲を踏んだ」「足裏スッパマン」などと日記に記載しています。
3)足の指がつる/足指が転校生状態
これも名前がないのですが、太陽礼拝やヴィンヤサを行うヨガで多いケースです。
今まさにそうなっている人に「足の中指と薬指が “えんがちょ” ってしてる感じですか?」とお尋ねしたら「それです」と言われたことがあります。
この状態にも、名前がないんですよね。
なので、わたしの中で「足の指が転校生状態」と言っています。
言い換えると、「俺がアイツでアイツが俺で状態」です。
まさにこれは、転校生が起こる直前、あるいは直後のポーズ。足の甲の皮膚が縦に引っ張られています。
足指を使い足の甲を滑らかにエレガントに折り返す太陽礼拝を心がけていると、「転校生」が起こります。わたしの場合は右足の中指と薬指で起こりがちです。
同じ経験のあるかたは、どの指で起こりますか? ちょっと聞いてみたいトピックです。
ヨガで感じる、身体感覚という名の教養
先の2つ(「こむら返り」「足裏画びょう」)が筋肉の収縮であったのに対し、この足指転校生は神経の出来事として感じられるので、どちらかというと痺れ(しびれ)や疼き(うずき)の感知に近いです。
わたしはこれが起こると「エクササイズではなく、ヨガをしている」と感じます。
こういうことって調べてもズバリの状態を見つけにくいし、医者へ行くほどのことでもありません。トレーナーと名のつく人はたくさんいるけれど、説明と確認の段階で齟齬が起きていても気づきにくいものです。
これはまだ「虹」という名がつく前の虹のようなもの。
きっとはじまりは「ああなってこうなって、こういうときに、こういう現象って起こるよね」「それみたことある!」という人生経験の共有から。
ほのかな感覚の共有は、わたしにとってはヨガの練習の愉しみの大きな要素です。
受け身の楽しみではなく、自分で見つけるニヤニヤの愉しみ。こういうのがいいんですよね。
理屈を解放して愉しみましょう。
ちゃお〜♡
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<わたしからのお知らせ>
一緒にヨガをいたしましょう。東京ではここにいます。
昭和テイストな商社ビルの並ぶ、粋なエリアで活動しています。
自分の感覚は人まかせにしないほうが楽しいですよ☆