とても小さな冊子で、日本語と英語で書かれています。文字数も少ないのですが、ほんとうに疲れているときには必ず開くことになりそう。
出版者の言葉に、こうありました。
この本はとても小さな本ですが、読者の皆様が全くの混乱と絶望、弱さに打ちひしがれているときに、新しい希望と力を注ぎ込み、価値ある人生を生きるために大きく役立つことを心から祈願しています。
10分くらいで読めてしまうのですが、何度も読むことになる、そういう本です。
そして、中にある写真のびべたんがちょっとヒゲ面で、異様な魅力を放っております。わたしは表紙とこの写真だけでも満足でしたが、アメリカでの講演とは少し違うメッセージもあり、毎日の生活の中でズシンと沁みてくる。悪い結果を想像して「これ、やるかなー。どうしよっかなー」と思っている気持ちがふっとんでいく。1000回失敗してもいい、1001回やれって言われる。いまなにか一歩踏み出したいことがある人におすすめです。
何箇所か、紹介します。
まず自分を、それから神を信じよ。
(中略)
まず自分なんです。
私は、ヒンドゥの社会を改善するのに宗教の破壊は必要ではない、社会の現状は宗教のためにこうなったのではなく、宗教があるべき形で社会に適用されなかったためにこうなったのである、と主張する。
なるほどインドには、こういう課題があるのかと思った。
世俗の仕事というものはない。すべての仕事は宗教であり礼拝である。
わたしは世俗の仕事しかしていないけど、そのなかでも新しい取り組みには打ち込めるのに、礼儀やしきたりへの対応が苦手。でも、こういうのも礼拝なんだよね。まだまだ、「やらされている」と思ってしまうところがある。
行動を起こすのはよい。ただしそれは思考から生まれる。脳をよく働かせよ。高度な思いから最高の理想が生まれる。それを昼も夜も思いつづけることから偉大な働きがなされる。
脳をよく働かせよ、って、いいよねぇ。
人生は戦いと幻滅の連続だ。人生の秘密は楽しみにではなく、経験を通して学習することにある。
人生の「秘密」って! ジゴロだわー。これイケメンだからありなんだよびべたん様よぅ。
いままでは、この小さな本にこんなに情報が!ということを本の価値としてみていたけど、ハンディな本の価値が初めてわかったかも。
しびれます。
<追記>
2020年12月にまた読みました。本へのリンクも再読ログからどうぞ。