うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

いい悪いのモノサシと身体の癖

最近身近な人から「どんなふうに人の癖を見ているのか」という質問を受けるので、軽くまとめてみました。
わたしなりに身体に反映される「意識」として見えるものを分類すると、こんな感じです。野口整体で「感受性の中心」という言葉が使われていることと似ています。
ヨガで出会う人はそもそもヨガをやりにきている時点で自己改善意識が高いので、「嫌なこと」にも向き合おうと努力している人がほとんどです。なので、見えてくるもの、たとえば「勝ち負け」という感情よりもまろやかに「負けたくないという意識」という感じで、わたしなりにしっくりいくのが「この人の "いい悪いのモノサシ" は、この要素がキーになっている」とか「あ、ここで "安心フラグ" を立てるのか」というような見えかたです。


リストしたほうがわかりやすいですね。さくっといきます。「価値観」と「アーサナの癖」の対応分析プラス、「体癖でいうとこれじゃないかな」の関係の羅列。

  • 情報として正しいか正しくないか。もしくは情報量がたくさんか。賢者の情報が好き。

→つま先でがんばる。それが足りないと喉の力を足してなんとかしようとする。そこから派生して肩に力がはいる。倒立が苦手と一度思っちゃっていると、マインド・ブロックがなかなか解けない。
→体癖や均整法では1、2。


  • かわいいかかわいくないか。自分的にダサいかダサくないか。わりと耽美派

→「しゃんとしてます」という風情のターダ・アーサナで、つい肋骨を開いて出っ尻になりがち。この癖によって倒立が安定しない人がいる。胸郭使いがうまく、胸の上は指摘するとすぐ修正できる。
→体癖や均整法では3、4。


  • 「男(漢)らしい、男らしくない」とか、グイグイ感が好き。「姐さん」などと、女性のことを親しげにいう昨今の感じもこれだろーなーと思う。権威萌え。

→ツイストして挟む系のアーサナでついリキむ。そうでないときの軽やかさとのギャップがある。ひねりを使わない人は呼吸がとまりがち。いいときは風のような爽快な動きをする。
→体癖や均整法では5。


  • IQよりもEQを重んじる。自分用にカスタマイズされているか、きめ細やかさや心地よさ、認識され度を重視する。

→他の体勢に比べて、下半身は片脚を90度に曲げて踏ん張る系やウンチング・スタンディング系のアーサナが妙にうまい。肩の内側を閉じて品定めをする癖と、ナマステ・ムドラーでワキの裏が甘いことの相関関係をただいま分析中。
→体癖や均整法では6。


  • 平均よりも上かとか、パレートの法則でいうとどっちかとか。特定のなにかを基準にしてそこよりも上か。特に男性は子分がいると落ちつく。

チャトランガからアップワード・ドッグにいく時に、つま先を動かすのを面倒くさがっているような動きをする。腕を悪用するような(笑)。いいときの安定感と、胃腸や内臓の調子が悪い時の弱々しさのギャップが大きい人を見たので、ムーラ・バンダと関係があるかもしれないと思っている。
→体癖や均整法では7、8。


  • ポリシーが明確か、軸があるか、筋が通っているか、おもろいかおもろくないか。

→立位での前後開脚で骨盤の高さを揃えるのが妙にうまい。逆転系に苦手意識が少ないのは、このためかもしれない。
→体癖や均整法では9、10なんだろうけど、ほかの種に比べてまだたくさん見ることができていない。

それぞれのタイプがそれぞれに素敵なアーサナをする瞬間があるので「あなたこれは妙にうまいのね」というのを見つけると、わたしの目はキラーン☆と……(笑)。
奇数偶数のところはまだはっきりわからないのだけど、行動のきっかけの思考プロセスの違いではないかと仮説を立てて観察中。5と6だけ細かく見えるのは、身近に5男子と6女子が多いのでデータがたくさんあるだけで、他の傾向はこれからの楽しみとして残しています。
上半身と下半身で傾向が別々に見えてくることもありますが、腰椎周りの癖が見えやすいダウンドッグやT字バランスだと総合的に見えやすいです。
ヨガっぽく言うと、価値観は精神的サンスカーラ、アーサナで見えるのは物質的サンスカーラ。わたしの感覚では、アムロの操縦するガンダムを見ているのと同じような感じです(これはどうにもこれ以上うまく言語化できない……)。



ここしばらく集中的に一緒にヨガをした女性たちに頼まれたので「わたしにはあなたが総合的にこういう人に見えました」と話したら、「うちこの頭のなかはどうなってるんだー!」と言われたので書いてみましたよ。



ともかく。

わたしのノートはすごく失礼なことになっています(笑)。