うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

自力整体脱力法 矢上裕 著

なんとなく図書館で借りました。いろいろな分野の身体考察に興味があるので。
副題は、「3つの脱力(からだ・内臓・脳)でスッキリ・スリム! 痛み、コリ、病気、ストレスが消える」というもの。
本の内容は副題のとおり、「からだ」「内臓」「脳」の3つのパートに分けた考えがそれぞれ展開されていて、「からだ」のどこをどう動かすことでここを脱力する、という説明はとてもヨガ的。ストレッチよりも、関節をほぐしたり筋肉を脱力させたりという点で、「寝る前に行いましょう」といわれているとおりの内容。
いきなりヨガのポーズが取れないという人には、どのポーズにもそのパートを切り分けた形でのほぐし方があります。そのエッセンスが詰まっています。

今回は、「内臓」「脳」のほうに主にメモしておきたいことが多かったです。いくつか、紹介します。

<29ページ 反対の筋肉が邪魔をする より>
筋肉は動作をするときに単独で働くことはありません。関節にはその関節を曲げるための筋肉と伸ばすための筋肉が必ず対になっています。そして曲げるための筋肉(屈筋という)が収縮するためには、対になっている伸ばすための筋肉(伸筋という)は脱力していなければいけません。
しかし脱力の苦手なほとんどの人は曲げるための筋肉を使うときに、使わなくていい伸ばす筋肉までもが無意識のうちに30%くらい働いています。すると曲げる筋肉の性能は70%しか発揮できないわけです。だから腕立て伏せをしても30%分、邪魔されながらやっているわけなのでできないのです。ましてや肩コリなどで無意識緊張の強い人は、筋肉を半分も発揮できません。
これが脱力体の筋肉性能の強さのメカニズムです。

前屈するときに膝の周りに力を入れてしまう人、逆に、膝を伸ばすときに背中に力が入ってしまう人、これは本当によくみる状況なのですが、まさにこの説明のとおりです。

<32ページ 整食法とは からの要約より>
 ・空腹睡眠法:夜遅い食事をしないで内臓を休ませる
 ・滞留便排除法:朝食を抜いて滞留便を出す
 ・空腹運動労働法:空腹のまま作業をしてエネルギーを集中させる
 ・単品摂取法:炭水化物とたんぱく質を一緒に食べないで内臓の負担を軽くする
 ・淡味調理法:薄味にして血液を汚さない

満腹の不快感とか、強いものを食べた後の血が重い感じが、なんとなく身体のしんどさの原因になっているとは思っていたのですが、はっきり書いてあるなぁ。「満腹の不快感」を認識すると、「空腹のほうが集中できる」という流れにすんなりいけますね。

<54ページ 肺活量を高める「読経呼吸法」 より>
読経は、書いてある言葉自体の波動のすばらしさとともに、長く吐き続けることによる肺活量の増大に効果があります。それと読経の際の音の波動は人の心の波動を調整します。イライラした波動や欲望や嫉妬や恨み、憎しみなどの波動が読経の波動に変化し、こころが落ち着いてくるのです。

わたしも読経をしてみるまで知らなかったのですが、やってみるととってもおなかの底があったまる感じがします。少ししか声を出さない状態でも、おなかの底での空気振動が、自分を自分でマッサージしているような、不思議なリラックス感を与えてくれる。物理的な波動も感じます。

<135ページ うつ病にならないための行動 より>
10のエネルギーがあるとしたら、「うつ」の人は考え事が9で行動が1の割合になっているので、それを逆にして考え事1、行動9になるようにひたすら行動するのが「うつ」の状態から脱する道ということです。

うちこは、いろいろな場面で「やるまえの質問」が多すぎる人は、たいてい「うつ」だと思ってしまいます。誰もわからないようなことまできいてきたり。こうゆう人は、なにか人を圧迫することで答えを出すような仕事が向いているように思うことがあります。なんとか生かせそうな気がしたり。


最後はちょっとお話がそれましたが、「脳」のパートは本当に「わたしはストレスにやられているわ」と思っている人には、ズバリいろんなことが書かれているので、面白く読めると思いますよ。

自力整体脱力法―3つの脱力(からだ・内臓・脳)でスッキリ・スリム!痛み、コリ、病気、ストレスが消える
自力整体脱力法―3つの脱力(からだ・内臓・脳)でスッキリ・スリム!痛み、コリ、病気、ストレスが消える矢上 裕

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